Motoharu Radio Show #010

2009年06月17日 | Motoharu Radio Show

2009/06/16 OnAir - 3rd Week
01.Bill Withers:Lovely Day
02.Van Morrison:Cleaning Windows
03.Sade:Your Love Is King
04.Randy Newman:Feels Like Home
05.Randy Newman:Losing You
06.Billy Joel:Just the Way You Are
07.Sheryl Crow:Everyday Is a Winding Road
08.Stephen Bishop:Careless
09.Eliane Elias:Tropicalia
10.Ray LaMontagne:Let It Be Me
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■内容の一部を抜粋
・父の日
今週末は「父の日」。「母の日」は知ってるが「父の日」は気にしたことがなかったという元春。「男親というのはなんとなく寂しいものなんじゃないでしょうか。日頃のがんばりに感謝しようよということだと思いますが、『父の日』というのであれば、むしろ僕はそんな世の中のお父さんに同情を寄せる日としたいと思いますけれども、どうでしょうか」と元春。

・Lovely Day
1曲目は1970年代に多くのヒット曲を持つビル・ウィザースの「Lovely Day」。元春も好きなシンガーのひとりだという。1977年のアルバム『Menagerie』に収録。シングル・カットされて1978年に全米R&Bチャート6位、全米チャート30位となった。

・Cleaning Windows
アイルランド出身の素晴らしいシンガー・ソングライター、ヴァン・モリスン。ボブ・ディランと並んで重要なアーティストの一人。「Cleaning Windows」は1982年のアルバム『Beautiful Vision』収録曲。ギタリストにマーク・ノップラーのクレジットがある。

・Your Love Is King
元春「僕もこれまでいろいろな曲を聴いてきましたが、個人的にはやはり愛の歌、ラヴ・ソングを聴くのが好きです。考えてみたら世界には数えきれないほどのラヴ・ソングがありますよね。今このときでさえも誰かが誰かを思って愛の歌を書いてるかもしれません。ラヴ・ソングは決して絶えることがない。それはまるで尽きることのない泉のように思えてきます。次に聴いてみたいこの曲。恋をした女性の心が歌われています。"あなたの愛はキング/最高のもの/私の心であなたに王冠を授けたい"シャーデー、『Your Love Is King』」
1984年のアルバム『Diamond Life』収録曲。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月6月の「3PICKS!」はグレン・ティルブルック『Pandemonium Ensues』、デレク・トラックス『Already Free』、そしてランディ・ニューマン『Harps and Angels』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はランディ・ニューマン。

・ランディ・ニューマン
ランディ・ニューマンの2008年のアルバム『Harps and Angels』はオリジナル・スタジオ・レコーディングとしては約9年ぶりとなる。ランディ・ニューマンというソングライター、元春も十代の頃から聴き続けているが、本当にユニークなアーティストだと思うそうだ。ランディ・ニューマンの音楽はブルース、カントリー、ミュージカル、ジャズといったアメリカ・ミュージックが元になっている。そこにランディ・ニューマンならではの視点が加わると、たちまちランディ・ニューマン節ともいえる独特の音楽に変化する。今回のアルバムに収録された「Feels Like Home」という曲は、音だけ聴くと1950年代のロマンティックなミュージカルに聞こえるが、そこで歌われている詞の内容はとても辛辣。聞くところによると格差社会のことを歌っているとか。「僕らはみんなパンの一切れを求めている。リッチなヤツはよりリッチになってゆく。僕らが金持ちになろうが貧乏人になろうが誰も気にしないさ、ジャクソン・ブラウン以外はね」といった風刺のきいた歌詞になっている。かつて1970年代にヒットした「Short People」という曲では歌詞の内容が大問題となった。"short people"という言葉を額面通り受け取れば「身長の低い人」になるが、歌の中で「short peopleは生きる価値がない」と言ったものだから、これは障害者差別にあたるんじゃないかということで、全米で放送禁止になるという騒動があった。歌詞をよく読んでみると単に了見の狭い人のことをちょっと皮肉って歌っているだけの内容だとわかる。そうはいってもランディ・ニューマンのことだから、そこは計算済みなのだろう。「ランディ・ニューマン、現在65歳。素晴らしいソングライターの一人です。今でも彼の新作が聴けるというのは個人的に幸せなことだと思います」と元春。今回はアルバム『Harps and Angels』の中から「Feels Like Home」と「Losing You」の2曲。
#僕が送ったリクエストが採用されてコメントも紹介されました。

・江東区
リスナーから東京の下町に関するコメントが紹介された。祖父母が昔、江東区に住んでいたそうで、今でも上京する度に、門前仲町駅で下車して、深川不動尊や芭蕉の採荼庵(さいとあん)、清澄庭園を散策するそうだ。
元春も芭蕉の採荼庵については「なんていうことはない小さな一軒家なんですけれども、芭蕉がここからあの有名な『奥の細道』に旅立ったんだなぁと思うと歴史を感じます。下町に来たときには是非立ち寄ってみてください」と話していた。

・Just the Way You Are
東京と徳島で遠距離恋愛をしているというリスナーに、元春からビリー・ジョエルの「Just the Way You Are」をプレゼント。1978年のアルバム『The Stranger』の収録曲で、シングル・カットされてグラミー賞最優秀レコード賞を獲得した。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は日本ソーラークッキング協会。環境に関心を持つ会社員や主婦が集まり、4年前に神奈川県で発足。現在13人のメンバーで活動している。ソーラークッキングとは反射板で集めた太陽光を黒い鍋に照らし発生した熱を利用する調理法。ケーキやポップコーンなどお菓子作りから炊飯まで燃料なしでほとんどの調理が可能。協会ではソーラークッカーと呼ばれる加熱装置のつくり方や調理法をイベントで紹介している。またタンザニアに赴き、段ボールにアルミ箔を張った装置のつくり方を指導。生活改善に役立つと現在も使用されている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・Everyday Is a Winding Road
シェリル・クロウの1996年のアルバム『Sheryl Crow』収録曲。シングルでもリリースされた。

・Careless
スティーヴン・ビショップの1977年のアルバム『Careless』のタイトル曲。

・Tropicalia
イリアーヌ・イリアスはブラジル、サンパウロ出身のシンガー。サキソフォン・プレイヤーのランディ・ブレッカーと結婚していたことでも知られている。ブラジルのミュージシャンとして、またジャズ・ミュージシャンとして高い評価を受けている。「Tropicalia」はBECKの曲のカヴァー。2006年のアルバム『Around The City』収録曲。

・Let It Be Me
レイ・ラモンターニュの2008年のアルバム『Gossip In The Grain』収録曲。

・番組ウェブサイト
「番組ではそのうち国内アーティストの音楽を特集してみたいと思っています。Motoharu Radio Showを聴いてくれているリスナーのみなさんから是非、国内のバンド、そしてシンガー・ソングライターの曲を推薦してもらいたいと思います。みなさんの気に入りのアーティストがいたら是非、番組までリクエストをお願いします」と元春。
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非、ご覧になって曲へのリクエスト、そして番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
コメント (2)
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