Sunday Song Book Playlist

2009年06月01日 | Sunday Song Book

<05月31日プレイリスト>
[棚からひとつかみ+リクエスト]
モーニング・シャイン/山下達郎 "RARITIES" '02('91)
WHY DO FOOLS FALL IN LOVE(NEW STEREO MIX)/THE BEACH BOYS "SUMMER LOVE SONGS" '09('64)
HUSHABYE(NEW STEREO MIX)/THE BEACH BOYS"SUMMER LOVE SONGS" '09('64)
HAVE YOU HEARD/HERB JOHNSON '60
GOLDEN TEARDROPS/THE MODERN RED CAPS '66
MIXED UP GUY/JOEY SCARBURY '70
LITTLE DANCING DOLL/SHELBY FLINT '63
2000tの雨(2003 NEW VOCAL REMIX)/山下達郎 '03('78)
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
この1週間はウチを一歩も出ずにひたすら曲書きをしていたという。そろそろ締め切りが迫ってきて、デモテープ作りをウンウン唸りながら、酒も一滴も飲まず石部健吉でやってるという。ここ1週間が勝負なのだそうだ。ライヴ・ツアーが終わり、すっかり声も日常の感じに戻り、スムーズに出るようになったとか。

・モーニング・シャイン
リスナーからのリクエスト。1991年のシングル「さよなら夏の日」のカップリング曲。アルバム『RARITIES』に収録された。

・WHY DO FOOLS FALL IN LOVE(NEW STEREO MIX)
ビーチボーイズの「WHY DO FOOLS FALL IN LOVE」は1964年のアルバム『SHUT DOWN VOLUME 2』のB面の1曲目。オリジナルはフランキー・ライモン&ザ・ティーンネイジャーズ。最近リリースされたコンピレーション『SUMMER LOVE SONGS』にはこの曲のリアル・ステレオ・ヴァージョンが収録されている。このコンピの売りは「NEW STEREO MIX」で6曲が今回ニュー・ステレオ・ミックスとなっている。デニス・ウィルソンの未発表曲も入っていて全20曲収録されている。「間奏のサックスのニュアンスとかディティールがよくわかる、あとはフェードアウトが長い。こういう細かいところに喜んでしまうビーチボーイズ・ファンといいましょうか」とタツローさん。

・HUSHABYE(NEW STEREO MIX)
SUMMER LOVE SONGS』からもう1曲ニュー・ステレオ・ミックスで。タツローさんの好きな曲で、もともとはミスティックスの1959年のヒット。ビーチボーイズのヴァージョンは1964年のアルバム『ALL SUMMER LONG』。「WHY DO FOOLS FALL IN LOVE」や「HUSHABYE」のブライアンの裏声が素晴らしいとタツローさん。『ALL SUMMER LONG』をはじめて聴いたのは1966年、中学2年の夏のことだそうで、ヘッドフォンで聴いて涙を流したことを今でも覚えているのだという。

・HAVE YOU HEARD
今回のライヴ・ツアーでも開演前のBGMはドゥーワップだった。もうBGMをドゥーワップにして30年になるという。昔はカセット、今はリマスターしたCDRをかけているとか。そもそもは自分の精神安定、精神集中、もしくはモチベーションが上がるのでライヴにいい影響があるのだそうだ。大体開演30分前からドゥーワップを流しているという。
「HAVE YOU HEARD」は今回のライヴ・ツアーの開演前に流したドゥーワップの1曲。フィラデルフィアのシンガー、ハーブ・ジョンソンはギャンブル&ハフとたくさん仕事をしている人。そのハーブ・ジョンソンの1960年のデビュー・シングルでクルーザーズというヴォーカル・グループと一緒に出した曲「GUILTY」のB面が「HAVE YOU HEARD」。「GUILTY」をレコーディングしてB面を作らなければならず、曲がなかったのでその場ででっち上げて、2番は歌詞がないので裏声で歌っているといういい加減な曲だが、タツローさんが死ぬほど大好きな曲。リスナーからのリクエスト。今はCDも出ているという。

・韓国ドラマ『春のワルツ』のエンディング・テーマ
韓国ドラマ『春のワルツ』のエンディング・テーマ「LOST WITHOUT YOUR LOVE」(作曲はデヴィッド・ゲイツ)のオリジナルは? というリスナーからの質問。
ブレッドの1977年のラスト・アルバムに収録された曲で、ベスト・アルバムにも入っているという。

・GOLDEN TEARDROPS
リスナーからのリクエスト。この曲も今回のライヴ・ツアーの開演前に流したドゥーワップの中の1曲。
「GOLDEN TEARDROPS」はもともとはフラミンゴスの有名な曲だが、1966年にモダン・レッド・キャップスがカヴァー。リード・シンガーはジョージ・グラント。プロデュースド・バイ・リチャード・バレット。

・コマーシャルも同時収録
番組は収録でも生放送と同じながれでコマーシャルも同時収録しているという。したがってコマーシャルも聴きながら収録しているそうだ。

・MIXED UP GUY
リスナーからのリクエスト。
ジョーイ・スキャベリーはアメリカのドラマ『アメリカン・ヒーロー』のテーマを歌っていることで知られているシンガー。どちらかというとカントリー系のシンガーなのだそうだ。1970年にリリースしたデビュー曲はジム・ウェッブのペンになる曲の「MIXED UP GUY」。「MIXED UP GUY」はテルマ・ヒューストンがダンヒルから1969年に、同時期にパイパー・グラントという女性シンガーが同じダンヒルから「CRAZY MIXED UP GIRL」というタイトルでリリース。ビリー・エクスタインがインストゥルメンタルで1971年に、ダスティ・スプリングフィールドが1972年、ジム・ウェッブのセルフ・カヴァーが1977年、そのほかにはナンシー・ウィルソンが作品化している。アレサ・フランクリンもレコーディングしている。アレンジはアル・キャップス。ジム・ウェッブ特集は今年中にやるつもりだとタツローさん。

・碁
タツローさんは20代のあたまに坂本(龍一)さんと一緒に碁を勉強しようとして本を買い込んだことがあるそうだ。なんだかよくわからないので、おじさんに碁が強い人がいたので、教えてくれと頼み込んだところ、「碁なんて5つ6つからやんなきゃダメだ」と一笑に付されたことがあるそうだ。それ以降一切手をつけてないという。

・LITTLE DANCING DOLL
リスナーからのリクエスト。シルビー・フリントのキュートでかわいい曲。1963年のシングルだが全くCD化されてない。ワーナーなのでそのうちにアルバムに入ってない曲のコンピレーションをシルビー・フリントのベストで出してみたいとタツローさん。

・好きなコード進行は?
リスナーからの質問。
循環コードが世界でいちばん好きなのだとか。ドゥーワップはすべてこれでできてるので好きなんだそうだ。

・2000tの雨(2003 NEW VOCAL REMIX)
季節の変わり目なので超常連のリスナーからリクエストが殺到した。

・バンド
「『IT'S A POPPIN' TIME』のときはリズム隊2人、ギター2本にキーボード1台、管が1本にコーラス3人の9人編成、その後はキーボードがひとり増えて10人編成でずっとやってますが、この編成には何かこだわりがあるのですか?」というリスナーからの質問。キーボード1台増やすと、ストリングス、ブラスの代わりになるので厚みが出てどんなものでもできるからだそうだ。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
06月07日は、引き続き「棚からひとつかみ+リクエスト」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする