EGO-WRAPPIN' live tour "ON THE ROCKS!"

2006年07月05日 | Live

■EGO-WRAPPIN' live tour "ON THE ROCKS!"
2006年7月5日(水) なんばHatch
1階立見 整理番号461番

雨の降る中、なんばHatchにEGO-WRAPPIN'を聴きに行った。EGO-WRAPPIN'は今年結成10周年を迎えたという。

よっちゃん(中納良恵)のパフォーマンスは3年前の「ゴンチチ夏祭り」で体験していた。いつかチャンスがあれば今度はEGO-WRAPPIN'でよっちゃんが見たいとずっと思っていた。

オープニング・テーマはトム・ウェイツの「Innocent When You Dream(78)」だった(アイランド・レーベルのコンピレーション『Beautiful Maladies』に収録)。ブランニュー・アルバム『On The Rocks!』の幻想的でサイケな雰囲気はトム・ウェイツの無国籍な音楽と通じると思っていたので正に我が意を得たりの心境であった。

トム・ウェイツの「Innocent When You Dream(78)[夢見る頃はいつも]」にのって暗がりの中登場したEGO-WRAPPIN'。メンバーにはブラスがいて、一人はマルチ・ブラス・プレイヤーの武嶋聡、もうひとりは川崎太一朗。ステージ向かって左からブラス隊(川崎太一朗が左、武嶋聡が右側)、エマーソン北村(Keyboards)、真船勝博(Bass)、菅沼雄太(Drums)、森雅樹(Guitars)。よっちゃん(中納良恵)は最後に現れた。白い燕尾服の下は真っ赤なボディスーツ。真ん中に蝶が描かれていた。

1曲目は最新アルバム『On The Rocks!』の最後の曲「inner bell」だった。よっちゃんはマイク・スタンドにかけられた工事用の赤いランプを点灯させた。工事用の赤いランプといえばトム・ウェイツが昔ライヴの中で効果的に使用していた。映画『ビッグ・タイム』の中で観ることができる。僕は真っ先にそのことを思い出した。ここでもトム・ウェイツが出てくるわけだ。

ところで「inner bell」だが、数週間前にiPodで「曲をシャッフル」して聴いていた時に、この曲がいちばんはじめに出てきた。スローなエンディング・ナンバーだが、オープニングに持ってきても盛り上がってゆくので、おもしろいと思っていたところだった。しかし、ライヴでスローな曲をトップにするというのも考えてみれば無茶な話であった(笑)。いけいけどんどんを期待していたら、肩透かしを喰らったのではないだろうか。僕はよかったのだが...

ステージには万国旗が飾られていた。イルカや月のバルーンや白い風船がプカプカと浮かんでいた。よっちゃんのパフォーマンスは必見だ。客を扇動して会場を熱くした。のっけから畳み掛けるように曲が繰り出された。『On The Rocks!』から多く選曲されたセットリストだった。

ほとんどMCはなかった。アルバム『On The Rocks!』発売直後に東名阪のクアトロでライヴがあった。心斎橋であったライヴの時、よっちゃんは体調不良だったそうだ。開始早々、その「リベンジをやります」と宣言をした。大阪出身のEGO-WRAPPIN'。凱旋ライヴはそれで大いに盛り上がったのだった。サウンドの要となっていたのはエマーソン北村のキーボードのようだった。武嶋聡のマルチ・ブラスの演奏もよかった。

EGO-WRAPPIN'
中納良恵(Vocal/Keyboards)
森雅樹(Guitars)

真船勝博(Bass)
菅沼雄太(Drums)
エマーソン北村(Keyboards)
武嶋聡(Saxophone, Flute)
川崎太一朗(Trumpet)

SetList
01.inner bell
02.カサヴェテス
03.天国と白いピエロ
04.5月のクローバー
05.A LOVE SONG
06.ロッテンマリー
07.Nervous Breakdown
08.The Ruling Class
09.Sundance
10.レモン
11.マスターdog
12.ニュースタイム
13.かつて..。
14.BIG NOISE FROM WINNETKA~黒アリのマーチングバンド
15.PARANOIA
16.くちばしにチェリー
17.Mother Ship
Encore
18.サイコアナルシス
19.色彩のブルース
コメント
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