Life in America ~JAPAN編

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Japan Blues Festival 2013 (青森) 道中記 ~その2 そして、青森。

2013-07-19 07:56:16 | music/festival
シカゴから約13時間のフライトを経て、無事成田に到着。
長旅の疲れを引きずりつつバスで羽田で移動、そこから青森行の最終便に乗って青森へ向かった私たち一行を待ち受けていたのは、今回のツアーの最大の難所。

・・・・思い返せば去年のこと。
羽田に到着していざ国内便にチェックインしようとした私たちを襲った事件・・・それは、「国内線ではギターの機内持ち込みが禁じられている」という恐ろしい現実だった。
アメリカの国内線や国際線、ヨーロッパ内ではギターの機内持ち込みは許されているため、ミュージシャンたちは当然ソフトケースに入れての移動が日常化していたわけだが、JALの返事は頑として“NO”。
JALの用意したちゃっちい楽器ケースに入れて預入するか、それがいやなら楽器用に席を正規運賃で買わなければならないというのだ。

絶対に荷物預入したくないというミュージシャンとJALの間に挟まれて苦悩すること約30分、さんざんすったもんだ挙句一席あたり3万円も払ってソフトケース組の座席を購入する羽目になったあの忌まわしい事件を今年は絶対に繰り返すまいと、今回は実行委員会と事前に作戦を練っていた。
ギタリストのビリーとベースのフェルトンに事前にメールで事情を説明し、アメリカからハードケースを持ってきてもらうように依頼するも、ご両人とも「持ってない」との返事。
そこで、こちらでハードケースを用意してそれに入れ替えて羽田―青森間は楽器をチェックインしてもらうようにお願いした。
羽田のカウンターで青森から送ってもらったビリー用のギターケースを受け取り、その中にギターを入れてまずはチェックイン。
フェルトンのベースは、その大きさに合うハードケースが見当たらなかったため、結局嫌がる本人を口説き倒して保険をかけたうえでJALの用意した楽器ケースにベースを入れてチェックインさせてもらった。(ほっ。)

これほど嫌がる理由は、一番にミュージシャンたちにとって楽器は命であること。
その楽器がしばしば移動中にぞんざいに扱われて壊れてしまうことがあるからだ。(特にアメリカ国内はヒドイ)
日本の航空会社はそこのところは大丈夫だ、と内心信頼してるものの、もし何かあればとりかえしがつかぬ。そんなことを考えていたら、シカゴからはほとんど一睡もできず脂汗がじわーっと湧いてくるのだった。

しかし、今回それ以上に気を遣ったのがシンガー、デイトラの体調。
彼女は膝の状態がよくないため長距離を歩くことができず、空港内はたいがい車いすでの移動になる。私が彼女にかかりきりになると、他のメンバーを置き去りにしてしまう危険性があったので心配していたけれど、今回はJALの地上係員の方が彼女の車いすを押してゲートインまで手伝ってくれたので本当に助かった。

そして、やっとのことで午後9時半、青森に到着。あー疲れた。
楽器も無事に受け取ることができ、一路ホテルへ向かった私たち。
しかーし、ここで第一の問題が発生。
部屋がめちゃくちゃ煙草臭い&狭いのだ。事前に禁煙室をお願いしていたにもかかわらず、目に沁みるほどの煙臭さ。しかも、この私でさえ歩くのがやっとというくらいの狭さなのだ。日本のビジネスホテルのシングルルームはアメリカ人には小さすぎる。
案の定、ミュージシャンたちから苦情続出。

3部屋だけかろうじて空いていた禁煙のツインルームにまず3人を移し、残りの人たちはひとまず禁煙シングルルーム、もしくは喫煙のツインルームに移ってもらった。
ホテル側の対応もいまいちで、Dinnerタイムも大幅に遅れてなんだかいまいちなスタート。
その後、市内に今年オープンした“Chi-Town Diner”でやっと夕食にありついたのは、午後10時を大幅に回っていた。


 
さっそく大好きな日本酒を飲み比べてご満悦のマシュー。
はっきりいってこの人はこれが楽しみでに再来日したようなもの。


sister、brotherと呼び合う仲の、マシューとデイトラ


デイトラはもうすっかり青森の人気者 

 
青森商工会議所青年部の掛け声、「やるべ志!」を連呼させられるミュージシャンたち



こうして、長い長い一日はようやく幕を閉じ、青森での第一夜は更けて行くのだった。
(つづく・・・)



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