今のアパートに住み始めてから、かれこれ2年と半年が経つ。
キャンパスにも近くバスの停留所も目の前にあるし、Bart(電車)の駅にも近いので車のない身にはこのうえなく便利。しかもそんな喧騒のど真ん中にいるにもかかわらず、部屋が奥まったところにあるせいか結構静かに暮らせていた。そう・・・すべて過去の話。
この住環境を大きく変えた第一の事件が例の「ランドリー事件」。去年、Pちゃんが3ヶ月留守にしていた隙に、大家が私たちの部屋の真横にランドリールームを作ってしまったせいで、朝から晩まで洗濯機と乾燥機の音と振動に悩まされることになった。自分のいない隙にこんなことをされたことにまず怒り心頭だったPちゃんは、大家に大クレームをいれてランドリールーム使用時間を決めてほかのテナントに遵守もらうことで決着した。
しかし、これが全くと言っていいほど守られない。朝は11時からと決めているのにそれ以前に平気で使い始めるやつらが続出、そのたびにPちゃんは根気よく注意する。謝るやつらはまだ許せても、こないだなどは「もうすぐ11時じゃない」と逆ギレされて怒りの火に油を注いでしまった。
「だいたいどうして僕がいちいちこんなことをしなきゃいけないんだ。テナントが変わったらまた振り出しじゃないか!」
最近はおまけに同じ鍵を持つ横のビルのテナントまで使い始めるようになり、もう最悪。“ルール”を守ってみんなで快適に暮らしましょう、という最低限のことすらできないやつらにもう、二人ともぶち切れ寸前。
Pちゃんはこういうことが絶対に許せないタイプ。「ま、いいか」がないからほかの住民(学生)からすれば“煙たい”存在になっている(想像)。
当たり前のことを当たり前に注意した人間が肩身の狭い思いをする・・私は騒音には比較的寛容(無頓着)なほうだけれど、このことだけは許せない。
騒音問題の第2は、近頃バークレー市の条例改正で、Barの営業時間が午前2時までに緩和されたこと(これまでは1時だった)。そのせいで、近くのBarで飲んだあと3時ごろまでアパートの前でバカ騒ぎする学生たちが後を絶たず、寝つけない。そのたびに警察を呼ぶはめに。ただでさえ睡眠不足気味なのに「今夜もまた眠れないかもしれない」という恐怖感でよけいに眠れなくなる。
第3の問題は、隣人の靴音。彼女は6時くらいに起床したかと思うと、それからというもの休みなく、そう一瞬の休みもなく部屋の中を歩き回るのだ。これがいったん気になったらもうダメ、二度と眠れない。彼女はとても明るくて気のいい学生さんで数回会話もしたことがあったので、一度やんわりとクレームを入れたところ「音には気をつけるわごめんなさい。でも私、家の中では靴は履かないの」と言うので、気のせいかなと思っていたけれど、それからもその音は続き・・。ほかのテナントを総つぶしした結果やっぱり彼女しかありえない。
本人が「違う」というものをそれ以上追求できるわけもなく、私たちは途方にくれそのまま睡眠不足は続いている・・というわけ。
私はいいにしても、ただでさえ夜遅くまで家で仕事をやっているPちゃんがこのままだと過労死するんじゃないかと、本気でアパートを探し始めた。たとえ3ヶ月でも、6ヶ月でもいい。この状態を早く脱しなければきっと後悔する。「孟母三遷の教え」にもあるように、ここは腰を上げなければ。
でも、この時期は学生が動かない時期で最も物件が探しにくい。これまで何度も移ろうよと提案したときには、仕事でそれどころじゃなかったPちゃんが「引越しのストレスはいやだ」といって突っぱねていた。でも彼もかなりまいっているらしく、今度は提案にうなずくしかなかった。
いつまでここにいるかはわからないけれど、来年はもう少し広くて静かな環境で暮らしたい。
これが今の、ささやかな希望。
キャンパスにも近くバスの停留所も目の前にあるし、Bart(電車)の駅にも近いので車のない身にはこのうえなく便利。しかもそんな喧騒のど真ん中にいるにもかかわらず、部屋が奥まったところにあるせいか結構静かに暮らせていた。そう・・・すべて過去の話。
この住環境を大きく変えた第一の事件が例の「ランドリー事件」。去年、Pちゃんが3ヶ月留守にしていた隙に、大家が私たちの部屋の真横にランドリールームを作ってしまったせいで、朝から晩まで洗濯機と乾燥機の音と振動に悩まされることになった。自分のいない隙にこんなことをされたことにまず怒り心頭だったPちゃんは、大家に大クレームをいれてランドリールーム使用時間を決めてほかのテナントに遵守もらうことで決着した。
しかし、これが全くと言っていいほど守られない。朝は11時からと決めているのにそれ以前に平気で使い始めるやつらが続出、そのたびにPちゃんは根気よく注意する。謝るやつらはまだ許せても、こないだなどは「もうすぐ11時じゃない」と逆ギレされて怒りの火に油を注いでしまった。
「だいたいどうして僕がいちいちこんなことをしなきゃいけないんだ。テナントが変わったらまた振り出しじゃないか!」
最近はおまけに同じ鍵を持つ横のビルのテナントまで使い始めるようになり、もう最悪。“ルール”を守ってみんなで快適に暮らしましょう、という最低限のことすらできないやつらにもう、二人ともぶち切れ寸前。
Pちゃんはこういうことが絶対に許せないタイプ。「ま、いいか」がないからほかの住民(学生)からすれば“煙たい”存在になっている(想像)。
当たり前のことを当たり前に注意した人間が肩身の狭い思いをする・・私は騒音には比較的寛容(無頓着)なほうだけれど、このことだけは許せない。
騒音問題の第2は、近頃バークレー市の条例改正で、Barの営業時間が午前2時までに緩和されたこと(これまでは1時だった)。そのせいで、近くのBarで飲んだあと3時ごろまでアパートの前でバカ騒ぎする学生たちが後を絶たず、寝つけない。そのたびに警察を呼ぶはめに。ただでさえ睡眠不足気味なのに「今夜もまた眠れないかもしれない」という恐怖感でよけいに眠れなくなる。
第3の問題は、隣人の靴音。彼女は6時くらいに起床したかと思うと、それからというもの休みなく、そう一瞬の休みもなく部屋の中を歩き回るのだ。これがいったん気になったらもうダメ、二度と眠れない。彼女はとても明るくて気のいい学生さんで数回会話もしたことがあったので、一度やんわりとクレームを入れたところ「音には気をつけるわごめんなさい。でも私、家の中では靴は履かないの」と言うので、気のせいかなと思っていたけれど、それからもその音は続き・・。ほかのテナントを総つぶしした結果やっぱり彼女しかありえない。
本人が「違う」というものをそれ以上追求できるわけもなく、私たちは途方にくれそのまま睡眠不足は続いている・・というわけ。
私はいいにしても、ただでさえ夜遅くまで家で仕事をやっているPちゃんがこのままだと過労死するんじゃないかと、本気でアパートを探し始めた。たとえ3ヶ月でも、6ヶ月でもいい。この状態を早く脱しなければきっと後悔する。「孟母三遷の教え」にもあるように、ここは腰を上げなければ。
でも、この時期は学生が動かない時期で最も物件が探しにくい。これまで何度も移ろうよと提案したときには、仕事でそれどころじゃなかったPちゃんが「引越しのストレスはいやだ」といって突っぱねていた。でも彼もかなりまいっているらしく、今度は提案にうなずくしかなかった。
いつまでここにいるかはわからないけれど、来年はもう少し広くて静かな環境で暮らしたい。
これが今の、ささやかな希望。