クリスマスにはクリスマス・ソングを取り上げるのが音楽ブログのお約束である(←ホンマかいな?)。基本的にヒネリの効いたカヴァーが大好きな私はこれまでもその時々の気分で “ビートルズ風クリスマス” や “ラモーンズ風クリスマス” といったアルバムを取り上げてきたので、今年はヘドバンにピッタリのメタルなクリスマス・アルバムでいってみよう。
トゥイステッド・シスターといえばハードロック好きでなくても MTV 世代の80's洋楽ファンなら “懐かしい~(≧▽≦)” と思い出す人も少なくないと思うが、そのノーテンキなまでの明るくキャッチーなメロディーは鼻歌で歌えそうな親しみやすさで、 “重厚なヘビメタ” というよりはむしろ “元気が出るロックンロール” と言った方がいいかも。ともすれば、ケバケバしいメイク(←ダンプカーに轢かれた南斗紅鶴拳のユダみたい...)とド派手な衣装のインパクトが強烈な超個性派ヴォーカリスト、ディー・スナイダーが髪を振り乱して大暴れ... というキワモノ的なイメージが先行しがちなバンドだが、見た目とは裏腹にサウンド面ではアメリカン・ハードロックの王道を行く正統派で、何よりも曲が良いのが彼らの強みだろう。例えるなら “ニューヨーク・ドールズっぽい雰囲気でスレイドみたいな大騒ぎ系ロックンロールをブチかますバンド” といった感じか。
そんな彼らの代表曲と言えば1984年のスマッシュ・ヒット「ウィアー・ノット・ゴナ・テイク・イット」にトドメを刺す。この曲は何と言ってもプロモ・ビデオが最高で、父親が息子に説教するシーンがメチャクチャ面白い。ちょっと書き出してみると...
All right Mister, what do you think you're doing? オマエ、自分が何をやっていると思ってるんだ?
You call this a room? This is a pigsty! これが部屋と呼べるのか? ブタ小屋だ!
I want you to straighten up this area now! 今すぐこの場所を片付けろ!
You are a disgusting slub! オマエはクソ野郎だ!
Stand up straight, tuck in that shirt まっすぐ立て、シャツを入れろ
Adjust that belt buckle, tie those shoes! ベルトを締めて、靴の紐を結べ!
Twisted Sister? What is THAT? トゥイステッドシスター? 何だこりゃ?
Wipe that smile off your face ヘラヘラ笑うのをやめろ
Do you understand? 分かってるのか!
What is that? 何なんだ?
A twisted siter pin on your uniform! その制服につけてるトゥイステッド・シスター・ピンは!
What kind of a man are you? オマエは一体どういう人間なんだ?
You're worthless and weak オマエは役立たずの腰抜けだ
You're doing nothin', you're nothin' オマエは何もせず、ただのろくでなしで
You sit in here all day ここに一日中座って
and play that sick repulsive electric twanger. その胸クソ悪いエレキギターを弾いてるんだ
I carried an M-16 俺が手にしていたのはM-16銃だったが
and you, you carry that, that, that guitar!オマエときたら、ギターばかり弾いてるじゃないか!
Who are you? Where do you come from? オマエは誰だ? どこから来たんだ?
Are you listening to me? 聞いているのか?
What do you want to do with your life? オマエは人生で一体何がしたいんだ?
I wanna rock! ロックだ!
とまぁこういうやり取りなのだが、このベタなコントみたいなシーンはホンマに何回見てもオモロイわ(^.^) 曲の方もクワイエット・ライオットのスレイド・カヴァー「カモン・フィール・ザ・ノイズ」を想わせるイントロのドラムから一気に突っ走るノリノリのロックンロールで、思わず一緒に大合唱したくなるサビの盛り上がりは最高だ。
We're Not Gonna Take It [Extended Version]
彼らはその後ヒット曲に恵まれず1987年に解散してしまうのだが、21世紀に入って再結成し2006年にリリースしたのがこのクリスマス・アルバムで、タイトルもズバリ「トゥイステッド・クリスマス」ときたもんだ。これは1988年にボブ・リヴァースが出したクリスマス・パロディー・アルバムのタイトルをそのままパクッたもので、アルバム・タイトルだけでなく “有名なクリスマス・ソングを○○風アレンジで” というコンセプトもそっくりだ。
全10曲の中で私が一番気に入っているのが②「オー・カム・オール・ヤ・フェイスフル」で、何とメロディーからリフ、そしてギター・ソロに至るまで上の「ウィアー・ノット・ゴナ・テイク・イット」そのまんま(゜o゜) 80's洋楽ファンならこの “ほとんど替え歌状態” アレンジのセルフ・パロディーにニヤリとさせられること間違いなしだ。彼らの最大の魅力は大合唱したくなるようなサビのコーラスの掛け合いにあると思うので、そういう意味でも合唱系クリスマス・ソングとは相性が良いのだろう。
そしトゥイステッド・シスターで忘れてならないのがプロモ・ビデオだ。今回登場するのは “父と子” ではなくて “新婚カップル” なのだが、この二人のやり取りがもうめちゃくちゃ笑えるのだ。
Merry first christmas, dear 2人で迎える初めてのクリスマスね
Oh! Coaster... あっ、それはコースターに...
A gift! How thoughtful of you! プレゼント? まぁ、何て優しい人なの!
Tuck in your shirt, dear シャツはちゃんと入れてね
Fix your tie ネクタイも直して、と
A Twisted Christmas? トゥイステッド・クリスマス?
You call this a present? これがプレゼントだって言うの?
What is that? 何なの、これ?
Well, wipe that smile off your face ヘラヘラ笑うのやめてちょうだい!
Who are you? あなたは何なの?
Where do you come from? どこから来たのよ?
Are you listening to me? ちゃんと聞いてる?
What kind of a man are you anyway? 一体何て人なの?
もうお気付きのように、女性のセリフは「We're Not Gonna Take It」ビデオに出てくる父親のセリフの見事なパロディーになっており、私なんか本編の曲よりもこのシーン目当てで YouTube を見てしまうほどだ。こういうユーモアのセンス、ホンマに好っきゃわぁ...(^.^)
Twisted Sister - "Oh Come All Ye Faithful"
この②以外にも、“Ho ho ho, let's go!” という掛け声で一気に盛り上がるラモーンズ風①「ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」、サンタさんやトナカイさんもヘッドバンギングしそうな③「ホワイト・クリスマス」、 AC/DC の「プロブレム・チャイルド」そっくりなリフの波状攻撃が快感を呼ぶ⑤「シルヴァー・ベルズ」(←続編ビデオも笑えます...)、ジューダス・プリーストばりのヘヴィーなリフがメロディーと絶妙なマッチングを見せる⑥「ママがサンタにキッスした」、シン・リジィみたいなノリでガンガン突っ走るストレートアヘッドなロックンロール⑦「レット・イット・スノー、レット・イット・スノー、レット・イット・スノー」と、ハードロック好きにはたまらない内容になっている。メル・トーメやナット・キング・コールが聞いたら腰を抜かしそうな80'sメタル版⑨「ザ・クリスマス・ソング」にも大爆笑(^o^)丿 誰もが知っているクリスマス・ソングの数々が見事なメタル・アレンジを施されてノリノリのロック・ナンバーとして転生し、“トゥイステッド・シスターの曲” に昇華されているところが凄いのだ。それにしてもこのバンド、20年経っても芸風全然変わってへんなぁ...(^.^)
Twisted Sister - White Christmas
Twisted Sister - I Saw Mommy Kissing Santa Claus
Twisted Sister - Silver Bells
トゥイステッド・シスターといえばハードロック好きでなくても MTV 世代の80's洋楽ファンなら “懐かしい~(≧▽≦)” と思い出す人も少なくないと思うが、そのノーテンキなまでの明るくキャッチーなメロディーは鼻歌で歌えそうな親しみやすさで、 “重厚なヘビメタ” というよりはむしろ “元気が出るロックンロール” と言った方がいいかも。ともすれば、ケバケバしいメイク(←ダンプカーに轢かれた南斗紅鶴拳のユダみたい...)とド派手な衣装のインパクトが強烈な超個性派ヴォーカリスト、ディー・スナイダーが髪を振り乱して大暴れ... というキワモノ的なイメージが先行しがちなバンドだが、見た目とは裏腹にサウンド面ではアメリカン・ハードロックの王道を行く正統派で、何よりも曲が良いのが彼らの強みだろう。例えるなら “ニューヨーク・ドールズっぽい雰囲気でスレイドみたいな大騒ぎ系ロックンロールをブチかますバンド” といった感じか。
そんな彼らの代表曲と言えば1984年のスマッシュ・ヒット「ウィアー・ノット・ゴナ・テイク・イット」にトドメを刺す。この曲は何と言ってもプロモ・ビデオが最高で、父親が息子に説教するシーンがメチャクチャ面白い。ちょっと書き出してみると...
All right Mister, what do you think you're doing? オマエ、自分が何をやっていると思ってるんだ?
You call this a room? This is a pigsty! これが部屋と呼べるのか? ブタ小屋だ!
I want you to straighten up this area now! 今すぐこの場所を片付けろ!
You are a disgusting slub! オマエはクソ野郎だ!
Stand up straight, tuck in that shirt まっすぐ立て、シャツを入れろ
Adjust that belt buckle, tie those shoes! ベルトを締めて、靴の紐を結べ!
Twisted Sister? What is THAT? トゥイステッドシスター? 何だこりゃ?
Wipe that smile off your face ヘラヘラ笑うのをやめろ
Do you understand? 分かってるのか!
What is that? 何なんだ?
A twisted siter pin on your uniform! その制服につけてるトゥイステッド・シスター・ピンは!
What kind of a man are you? オマエは一体どういう人間なんだ?
You're worthless and weak オマエは役立たずの腰抜けだ
You're doing nothin', you're nothin' オマエは何もせず、ただのろくでなしで
You sit in here all day ここに一日中座って
and play that sick repulsive electric twanger. その胸クソ悪いエレキギターを弾いてるんだ
I carried an M-16 俺が手にしていたのはM-16銃だったが
and you, you carry that, that, that guitar!オマエときたら、ギターばかり弾いてるじゃないか!
Who are you? Where do you come from? オマエは誰だ? どこから来たんだ?
Are you listening to me? 聞いているのか?
What do you want to do with your life? オマエは人生で一体何がしたいんだ?
I wanna rock! ロックだ!
とまぁこういうやり取りなのだが、このベタなコントみたいなシーンはホンマに何回見てもオモロイわ(^.^) 曲の方もクワイエット・ライオットのスレイド・カヴァー「カモン・フィール・ザ・ノイズ」を想わせるイントロのドラムから一気に突っ走るノリノリのロックンロールで、思わず一緒に大合唱したくなるサビの盛り上がりは最高だ。
We're Not Gonna Take It [Extended Version]
彼らはその後ヒット曲に恵まれず1987年に解散してしまうのだが、21世紀に入って再結成し2006年にリリースしたのがこのクリスマス・アルバムで、タイトルもズバリ「トゥイステッド・クリスマス」ときたもんだ。これは1988年にボブ・リヴァースが出したクリスマス・パロディー・アルバムのタイトルをそのままパクッたもので、アルバム・タイトルだけでなく “有名なクリスマス・ソングを○○風アレンジで” というコンセプトもそっくりだ。
全10曲の中で私が一番気に入っているのが②「オー・カム・オール・ヤ・フェイスフル」で、何とメロディーからリフ、そしてギター・ソロに至るまで上の「ウィアー・ノット・ゴナ・テイク・イット」そのまんま(゜o゜) 80's洋楽ファンならこの “ほとんど替え歌状態” アレンジのセルフ・パロディーにニヤリとさせられること間違いなしだ。彼らの最大の魅力は大合唱したくなるようなサビのコーラスの掛け合いにあると思うので、そういう意味でも合唱系クリスマス・ソングとは相性が良いのだろう。
そしトゥイステッド・シスターで忘れてならないのがプロモ・ビデオだ。今回登場するのは “父と子” ではなくて “新婚カップル” なのだが、この二人のやり取りがもうめちゃくちゃ笑えるのだ。
Merry first christmas, dear 2人で迎える初めてのクリスマスね
Oh! Coaster... あっ、それはコースターに...
A gift! How thoughtful of you! プレゼント? まぁ、何て優しい人なの!
Tuck in your shirt, dear シャツはちゃんと入れてね
Fix your tie ネクタイも直して、と
A Twisted Christmas? トゥイステッド・クリスマス?
You call this a present? これがプレゼントだって言うの?
What is that? 何なの、これ?
Well, wipe that smile off your face ヘラヘラ笑うのやめてちょうだい!
Who are you? あなたは何なの?
Where do you come from? どこから来たのよ?
Are you listening to me? ちゃんと聞いてる?
What kind of a man are you anyway? 一体何て人なの?
もうお気付きのように、女性のセリフは「We're Not Gonna Take It」ビデオに出てくる父親のセリフの見事なパロディーになっており、私なんか本編の曲よりもこのシーン目当てで YouTube を見てしまうほどだ。こういうユーモアのセンス、ホンマに好っきゃわぁ...(^.^)
Twisted Sister - "Oh Come All Ye Faithful"
この②以外にも、“Ho ho ho, let's go!” という掛け声で一気に盛り上がるラモーンズ風①「ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」、サンタさんやトナカイさんもヘッドバンギングしそうな③「ホワイト・クリスマス」、 AC/DC の「プロブレム・チャイルド」そっくりなリフの波状攻撃が快感を呼ぶ⑤「シルヴァー・ベルズ」(←続編ビデオも笑えます...)、ジューダス・プリーストばりのヘヴィーなリフがメロディーと絶妙なマッチングを見せる⑥「ママがサンタにキッスした」、シン・リジィみたいなノリでガンガン突っ走るストレートアヘッドなロックンロール⑦「レット・イット・スノー、レット・イット・スノー、レット・イット・スノー」と、ハードロック好きにはたまらない内容になっている。メル・トーメやナット・キング・コールが聞いたら腰を抜かしそうな80'sメタル版⑨「ザ・クリスマス・ソング」にも大爆笑(^o^)丿 誰もが知っているクリスマス・ソングの数々が見事なメタル・アレンジを施されてノリノリのロック・ナンバーとして転生し、“トゥイステッド・シスターの曲” に昇華されているところが凄いのだ。それにしてもこのバンド、20年経っても芸風全然変わってへんなぁ...(^.^)
Twisted Sister - White Christmas
Twisted Sister - I Saw Mommy Kissing Santa Claus
Twisted Sister - Silver Bells
\(^0^)/メリー・クリスマス\(^0^)/
HAPPY CHRISTMAS
AND MAY GOD'S GRACE BE WITH YOU !!
ステキなクリスマスをヽ(◎´∀`)ノ
☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・
クリスマスに炸裂する
Twisted SisterさんのA Twisted Christmas、
たいへんイケていますね
最近この手のラウドなロックばかり聴いてるんですが
メタル系のクリスマス・アルバムの中では
この Twisted Sister盤が一番気に入ってます。
何も考えずに気楽に楽しめるところが
クリスマスにピッタリです。
Best wishes for a happy Christmas!
メリークリスマス♪
「あめにはさかえ」の動画拝見しました。
包みを開けた奥さま怒ってますね(笑)
自身のブログでもこの曲UPしたのですが
兄さまの選曲のテイスト、技あり!です。
実はクリスマスはこのアルバムで行こう!と決めて選曲を終え、気分転換にネット・サーフィンしていて
姐さんのブログでこの曲が取り上げられているのを見てビックリしたんです。
同じ曲を選曲しても、片や「天使の歌声」... 片や「ケバいメイクのヘビメタ」ということで
それぞれのブログの特徴がよ~く表れてますね(笑)
この動画、面白いでしょ?
彼らのプロモ・ビデオはどれも役者さんがめっちゃ上手いので何度も見てしまうんです。
旦那さんを叱り飛ばす奥様、ホンマにエエ味出してますね~
偏差値の低いブログですが
お役に立ててよかったです。
このビデオ、何回見ても笑えますねー