shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

圧巻!クイーン京セラドーム公演

2024-02-10 | Queen
 おとといの水曜日、仕事を昼から休んでクイーンの京セラドーム公演に行ってきた。前回のコンサートはちょうどコロナのパンデミックで大騒ぎになるギリギリ直前の2020年1月末だったので約4年ぶりの “おかえりなさい公演”(←クイーンと日本のファンで定期的に行ってる同窓会みたいなモンやね...)ということになる。今回もチケ流でスタンドS席のチケットを購入したが(→アリーナは後ろになった時にめっちゃ見にくいので嫌...)、送られてきたチケットの座席番号をネットで調べてみてもステージの位置が不明なのでイマイチよくわからない。当日入場してから(←入場時はバッグの口を開けてチラッと見せて終わり... 一眼レフとか大仰な機材だけを厳しくチェックしてた感じやった...)1塁側11ゲートってどこやねん... とマゴマゴしながらやっとのことで席に辿り着き、前を見るとめちゃくちゃステージに近くてビックリ。スタンド下段の絶妙な傾斜角と高さで実に見やすく、まだ開演1時間前だというのにもうそれだけでコーフンしてきた(笑)。


 今回のセットリストに関しては、結果から言うと2020年の大阪公演の30曲から4曲減って26曲。時間で言うと7時過ぎに始まって9時過ぎに終わるという約2時間のショーで、前回は確か公演終了が9時半を回っていたような記憶があるので時間的には短くなっている。セトリ落ちしたのは「Now I'm Here」「Seven Seas Of Rhye」「Keep Yourself Alive」「In The Lap Of The Gods... Revisited」「'39」「Doing All Right」「Dragon Attack」「I Want To Break Free」「Killer Queen」の9曲で、特に私が死ぬほど好きな「Now I'm Here」「Keep Yourself Alive」「'39」の3曲が姿を消したのがちょっと残念。逆にセット・インしたのが「Fat-Bottomed Girls」「Is Ths The World We Created」「A Kind Of Magic」の3曲で、中でも「A Kind Of Magic」がバックの映像処理や照明の素晴らしさも含めて出色の出来だった。
QUEEN+ADAM LAMBERT 2024 OSAKA “A Kind Of Magic”


 ショーのコンセプトとしては、前回が初期のアッパーなロックンロール・チューンのつるべ打ちから中盤のアコースティック・セット、そして後半は怒涛のヒット曲連発で締めくくるというシンプルな流れだったのに対し、今回は「Machines」の導入から「Radio Ga Ga」でコンサートが始まり、ちょうど「Sgt. Pepper's」のリプリーズのようにアンコールのラス前で再び「Radio Ga Ga」を短く再演するというちょっと凝ったコンセプトで、その結果「We Will Rock You」と「We Are The Champions」の間に「Radio Ga Ga」が割って入る形になり(←腕めっちゃ疲れた...)、バックの映像が新旧ロボット祭りになっていた(笑)。
 あと、特に印象に残っているのが「Teo Toriatte」の “和”の雰囲気を見事に表現したセットで(←あの瓦屋根良かったなぁ...)、クイーンが心底日本を愛してくれているのが伝わってきてめちゃくちゃ感動した。今回はアダム・ランバートも歌ってくれたのだが、やっぱりめちゃくちゃ上手い! というか、曲をしっかりと自家薬籠中のものとして情感込めて歌ってくれたのが何よりも嬉しい。まるでフレディーが憑依したかのようだ。曲の途中で音響トラブルが起きて音声がオフになるという珍しいアクシデントも消し飛ぶくらい会場が一体となって合唱する快感は筆舌に尽くし難い。名古屋のだけど、凄い映像がYouTubeにアップされてるので↓貼っときます。
【4K】QUEEN + Adam Lambert - Teo Torriatte (Let Us Cling Together) - Nagoya,Japan


 「Tie Your Mother Down」の凝ったアレンジにも驚かされた。曲の入りがイケイケなハードロック・チューンである原曲とあまりにも違っていて最初はピンとこなかったが、セカンド・コーラスからギアを一気に上げてアッパーでストレートアヘッドな演奏で一気に畳み掛けるところがめちゃくちゃ痺れた。クイーンはまだまだ進化する... という嬉しい現実を実感させてくれた名アレンジだ。
QUEEN+ADAM LAMBERT 2024 OSAKA “Tie Your Mother Down “


 大御所と呼ばれるクラシック・ロックのスーパースターたちのライヴというのは、その膨大な数のヒット曲の中からセトリを精選し、最先端の映像/音響技術を駆使して最高のエンターテインメント・ショーを観に来てくれたファンに提供することが第一だと思うのだが、そういう意味では今回のクイーンのコンサートはまさに非の打ちどころがない “完璧にパッケージ化された究極のロックンロール・ショー” として記憶に残る素晴らしいライヴだった。前回行ったから今回はどうしようかなぁと迷ってる人は是非観に行くことをオススメします。
 私の場合、昨年から勤め始めた新しい職場が糞以下でストレスが溜まりまくっていたこともあって、クイーンのライヴで久々にスカッとした気分を味わえて最高に幸せな気分だ。常日頃の鬱憤を晴らすにはやっぱりライヴが最高ですな。2時間ずーっと立ちっぱなしだったのでまだ右膝が痛いが、こんな高揚した気分が味わえるならそんな痛みすら心地良い。年齢を考えてもクイーンの来日は今回が最後という声もチラホラ聞かれるが、日本が大好きな彼らのことだから、ツアー引退前にもう1回ぐらいは来てくれるんじゃないかなぁと秘かに期待している。
QUEEN+ADAM LAMBERT THE RHAPSODY TOUR 2024.2.7 Wed 大阪京セラドーム


【おまけ】今回のラプソディー・ツアー2024は名古屋⇒大阪ときてこの後札幌(←何と42年ぶり!!!)⇒東京と続くのだが、これからライヴに行かれる方でグッズ購入を考えている方は出来る限り早目に行きましょう。大阪では②ワインレッド色Tシャツ、⑫ニット帽、⑭トートバッグが大人気でかなり早く売り切れになっていたが、中でもこのトートバッグが超スグレモノで、46cm×32cmしかもマチありと容量も大きくて生地もしっかりしており、ファスナーや内ポケットまで付いて2,500円というコスパ抜群のグッズなのだ。それと、ブライアンがステージで着用していた “和” の漢字Tシャツ(27)が超カッコ良くてライヴ終了後に再度物販テントに向かったのだが、周りのみなさんも同じ気持ちだったようでこればかり飛ぶように売れており、私はラスト2枚の内の1枚をゲットできてギリギリセーフ。因みにTシャツの着丈・身幅(→私はゆったり目が欲しかったのでXL: 75cm×56cm)が微妙な人はメジャー持参でその場で測らせてもらうと安心です。
          
この記事についてブログを書く
« ヴィッキー特集 | トップ | 【2023年のがっかり盤】「Hac... »