shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

修羅の花 / 梶芽衣子

2013-10-10 | 昭和歌謡・シングル盤
 今日も芽衣子姐さんネタでいこう(^o^)丿 彼女の主演映画で「さそり」シリーズと並ぶ代表作品が「修羅雪姫」だ。このシリーズも梶芽衣子の存在感が圧倒的で、海岸で土下座して命乞いする仲谷昇に対して眉一つ動かさずに “許しもしないし助けもしない!” と冷たく言い放ち一刀両断にするシーンがめちゃくちゃカッコイイし、降りしきる雪の中で大立ち回りを繰り広げ、彼女の白い着物が返り血で赤く染まっていくシーンも壮絶そのもの。とにかくこれほど血しぶきが似合う女性は他にいないだろう。日本映画界を代表するクールビューティー、梶芽衣子の鋭い “目力” も彼女の殺陣に凄味を増している。血まみれの彼女が白い雪の上に倒れるラスト・シーンのインパクトも強烈だ。
 主題歌の「修羅の花」がこれまた映画に負けず劣らず素晴らしい。作曲したのがあの平尾昌晃というのにもビックリだが、イントロの “チリリン チリリン♪” に続いて見事なソロを聞かせる尺八の枯れた音色が醸し出す哀愁が胸を締め付け、脳内リフレインが止まらない。とにかく私はこのイントロを聴いただけでもう “キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!” と快哉を叫びたくなるぐらいこの曲に惚れ込んでいるのだ。彼女のちょっと細身のヴォーカルは “可愛い” と言ってもいいぐらい透明感に溢れ、控え目な色気を湛えた美しさで私を魅了するし、尺八からソプラノ・サックス、ストリングスに至るまでありとあらゆる楽器が “これしかない!” という感じで絶妙なアレンジを施され、曲想とベストなマッチングをみせている。知名度や売り上げは「恨み節」に及ばないかもしれないが、私はこの「修羅の花」こそが梶芽衣子の最高傑作だと思っている。
梶芽衣子 修羅の花


 タランティーノの「キル・ビル」が海外でも「Lady Snowblood」として人気が高いこの「修羅雪姫」へのオマージュ的作品であることは有名だが、映画のクライマックスであるユマ・サーマン vs ルーシー・リューの対決シーンでこの曲が流れてきた時は大袈裟ではなく鳥肌が立った。ハリウッド映画のハイライト・シーンに流れる芽衣子節はまさに痛快そのもので、挿入歌がこれほど効果的に使われた例を私は他に知らない。「デス・プルーフ」の「チック・ハビット」といい、「パルプ・フィクション」の「ミザルー」といい、この「キル・ビル」の「修羅の花」といい、映画の中で見事に音楽を使いこなすタランティーノの天才には脱帽だ。
 前回の「恨み節」と同じく、タランティーノを始め日本語の分からない外国人の心をもワシづかみにするこの「修羅の花」... 感情を抑制しながらあくまでもクールに淡々と歌う “目力姐さん” こと、梶芽衣子の魅力全開のキラー・チューンだ。
Kill Bill – The Duel, The Bride X O-Ren Ishii


【おまけ】YouTubeには外国人の素人さんが歌う「修羅の花(英題:The Flower Of Carnage)」がいっぱいアップされていてビックリ(゜o゜) キル・ビル効果ハンパないな... (≧▽≦)
「修羅の花」をデュエットで熱唱する男女... 何かめっちゃ笑える

「修羅の花」をソロ・ギターで奏でるアイルランド人男性... 哀愁舞い散る名演奏

「修羅の花」を歌うカナダ人の女の子... めっちゃエエ声してはるわ

「修羅の花」を弾き語りで歌うアルゼンチン女性... 雰囲気うまくつかんでるなぁ

「修羅の花」を歌うフランス人女性... 何となく日本オタクっぽいな

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2 コメント

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梶芽衣子さん (moondreams)
2013-10-13 09:19:23
こんにちは,shiotch7さん。
任侠もの・抗争ものの邦画は、苦手でひとつも観てません。
だから姐さんの活躍も残念ながら未見です。
世界中に信奉者がいるんですね「あなたの知らない世界
」でした。
ビデオ借りてこようかな!

P.S. ポ-ルの大阪公演チケット・ゲットおめでとうございます。
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ありがとうございます (shiotch7)
2013-10-13 18:44:36
moondreamsさん、こんばんは。
ポール大阪公演まであと1ヶ月、毎日がカウントダウン気分です(^.^)
あ~今から待ちきれない!!!

芽衣子姐さんってホンマに美人でしょ?
彼女の出てる映画はストーリーがハチャメチャなものが多くて
内容を期待すると思いっ切りコケますが
彼女の氷のような美しさはどの映画でも際立ってます。
やっぱり昭和の美女は次元が違いますね。
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