新年あけましておめでとうございます。このブログもとうとう5回目のお正月を迎えることになりました。今年も本能の趣くままに自分の好きな音楽を紹介していこうと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
昨年の11月にレッド・ゼッペリン1夜限りの復活コンサートの模様を収録したDVD「セレブレイション・デイ」が届いて以来、私は “ゼップ漬け”の日々が続いており、このブログもすっかり “レッド・ゼッペリン祭り” 状態になってきた。ということで2013年の記念すべき1st エントリーはその「セレブレイション・デイ」で決まりだ。
このライヴは2007年の12月10日にロンドンのO2アリーナにおいて、彼らの友人で恩人でもあるアトランティック・レコードの創設者アーメット・アーティガンの追悼チャリティー・コンサートとして行われたもので、1万8千枚のチケットのオンライン抽選に全世界から2千万人が応募し “音楽史上最も入手困難なチケット” というギネス認定記録を打ち立てたという歴史的イベントだ。
さすがに仕事を放り出してイギリスまで見に行く根性も甲斐性もなかった私は、コンサートの後 YouTube でライヴ映像を検索しまくったのだが、アップされてるのはオーディエンスがケータイで撮影した手ブレのヒドい映像ばかりだったし、かといってやらずボッタクリ商法のブートに手を出す気も更々なかったので、ただひたすらオフィシャルDVDがリリースされるのを待ち続けていた。
それから5年が経ち、まさか、ひょっとしてこのまま出ぇへんのやろか... と不安に思い始めた矢先の昨年9月、アマゾンのトップページでこの「祭典の日 ~奇跡のライヴ~」DVDの発売告知を見て狂喜し即予約、2CD+DVD+ボーナスDVDという4枚組デラックス・エディションを奮発した。 YouTube にアップされたオフィシャル版予告編の映像がこれまた痺れるくらいカッコ良く、5年間待った甲斐がありそうだという期待で胸を膨らませながら11月の発売日を指折り数えて待った。
Led Zeppelin - Celebration Day Trailer
届いたDVDを観てまず思ったのは、このライヴはこれまで3回の中途半端な再結成とは違い、メンバー全員が真剣に “レッド・ゼッペリン” と向き合い、見事にあのゼッペリン・サウンドを、あの唯一無比なグルーヴを再現しているということ。ベテラン・バンドの再結成にありがちな “昔の名前で出ています” 的なチャラい演奏はとは異次元の緊張感漲る凄いパフォーマンスの連続にゾクゾクさせられる。ペイジの指の動きがどーのとか、プラントの声が厳しくてキー下げの曲が多いとか、そういった諸々のアホバカ批評を木っ端微塵に吹き飛ばすかのように巨大な音の塊を紡ぎ出す彼らの演奏はライヴが進行していくにつれてどんどんノッてくるのが感じられ、改めて “本気になったレッド・ゼッペリン” がどれほど凄いのかを再認識させられた。
ライヴは①「グッド・タイムズ・バッド・タイムズ」で幕を開ける。スティックのカウントに続いて バンバン♪ バンバン♪ という例の重たいイントロがスタジアムに鳴り響き、それにシンクロするように眩いライトを点滅させるという実にカッコ良いステージ演出に、観ている私のテンションもいきなりレッドゾーンまでハネ上がる。もちろん場内は大歓声大興奮だ。
メンバーの表情はかなり緊張気味で、まだ手探り状態という感じ。特にプラントはかなり抑え気味のスタートだが、ジェイソンはいきなり全開モードで父親譲りのパワフルなプレイでヘヴィーなビートを叩き出し、70年代同様にどっしりと安定感のあるビートを刻むジョーンジーと共にあの1st アルバムのグルーヴを再現している。ペイジのギターは実にソリッドで贅肉を削ぎ落としたような感じ。その尖った音はヘロヘロだった80年代のペイジとは明らかに別人だ。そう、ついに “レッド・ゼッペリンのジミー・ペイジ” が帰ってきたのである(^o^)丿
それと、このライヴで感心したのは実に考え抜かれたセットリストだということ。全16曲が織りなす大きな流れが完璧で、この曲はここしかない!という位置に置かれているように思う。現役時代にライヴでほとんど演ってないこの①をオープニングに持って来たこと自体、意外と言えば意外なのだが、そんなところにも彼らの揺るぎない決意のようなものが感じ取れる。この①は何と言っても1st アルバムの1曲目... ゼップの歴史はまさにこの曲から始まったのだから。
Led Zeppelin - Good Times Bad Times [Celebration Day] HQ
①に続いて間髪を入れずに②「ランブル・オン」が始まる。2nd アルバムのB面に入っていた地味なアコースティック・ナンバーを2曲目に持って来るとはこれまた意表を突く選曲で、曲調が穏やかということもあるかもしれないが、どちらかというと安全運転といった感じの演奏だ。
しかし代表曲の一つである③「ブラック・ドッグ」あたりからプラントもエンジンがかかってきたようで全盛期を想わせる動きを随所に見せてくれるし(←歌い終えた後の満足げな表情がタマラン!)、ペイジはペイジで “世界最高のロックバンドのリード・ギタリスト” としての自信と風格が全身から漲っており、まるで往年のゼップが完全復活したかのようなスリリングな演奏を聴かせてくれる。その原動力になっているのが父親の魂が乗り移ったかのようなジェイソンの爆裂ドラミングで、問答無用のチカラワザでバンドをグイグイ引っ張っていく。彼が父親のプレイを限りなく再現できたことによってバンドのバランスが戻ってきたようだ。ドラムスが若干早めに入るアレンジも斬新で、曲にパワー・ブーストをかけたかのような躍動感を生んでいる。ジェイソン、GJ!!! (つづく)
Led Zeppelin - Black Dog - Celebration Day [OFFICIAL]
昨年の11月にレッド・ゼッペリン1夜限りの復活コンサートの模様を収録したDVD「セレブレイション・デイ」が届いて以来、私は “ゼップ漬け”の日々が続いており、このブログもすっかり “レッド・ゼッペリン祭り” 状態になってきた。ということで2013年の記念すべき1st エントリーはその「セレブレイション・デイ」で決まりだ。
このライヴは2007年の12月10日にロンドンのO2アリーナにおいて、彼らの友人で恩人でもあるアトランティック・レコードの創設者アーメット・アーティガンの追悼チャリティー・コンサートとして行われたもので、1万8千枚のチケットのオンライン抽選に全世界から2千万人が応募し “音楽史上最も入手困難なチケット” というギネス認定記録を打ち立てたという歴史的イベントだ。
さすがに仕事を放り出してイギリスまで見に行く根性も甲斐性もなかった私は、コンサートの後 YouTube でライヴ映像を検索しまくったのだが、アップされてるのはオーディエンスがケータイで撮影した手ブレのヒドい映像ばかりだったし、かといってやらずボッタクリ商法のブートに手を出す気も更々なかったので、ただひたすらオフィシャルDVDがリリースされるのを待ち続けていた。
それから5年が経ち、まさか、ひょっとしてこのまま出ぇへんのやろか... と不安に思い始めた矢先の昨年9月、アマゾンのトップページでこの「祭典の日 ~奇跡のライヴ~」DVDの発売告知を見て狂喜し即予約、2CD+DVD+ボーナスDVDという4枚組デラックス・エディションを奮発した。 YouTube にアップされたオフィシャル版予告編の映像がこれまた痺れるくらいカッコ良く、5年間待った甲斐がありそうだという期待で胸を膨らませながら11月の発売日を指折り数えて待った。
Led Zeppelin - Celebration Day Trailer
届いたDVDを観てまず思ったのは、このライヴはこれまで3回の中途半端な再結成とは違い、メンバー全員が真剣に “レッド・ゼッペリン” と向き合い、見事にあのゼッペリン・サウンドを、あの唯一無比なグルーヴを再現しているということ。ベテラン・バンドの再結成にありがちな “昔の名前で出ています” 的なチャラい演奏はとは異次元の緊張感漲る凄いパフォーマンスの連続にゾクゾクさせられる。ペイジの指の動きがどーのとか、プラントの声が厳しくてキー下げの曲が多いとか、そういった諸々のアホバカ批評を木っ端微塵に吹き飛ばすかのように巨大な音の塊を紡ぎ出す彼らの演奏はライヴが進行していくにつれてどんどんノッてくるのが感じられ、改めて “本気になったレッド・ゼッペリン” がどれほど凄いのかを再認識させられた。
ライヴは①「グッド・タイムズ・バッド・タイムズ」で幕を開ける。スティックのカウントに続いて バンバン♪ バンバン♪ という例の重たいイントロがスタジアムに鳴り響き、それにシンクロするように眩いライトを点滅させるという実にカッコ良いステージ演出に、観ている私のテンションもいきなりレッドゾーンまでハネ上がる。もちろん場内は大歓声大興奮だ。
メンバーの表情はかなり緊張気味で、まだ手探り状態という感じ。特にプラントはかなり抑え気味のスタートだが、ジェイソンはいきなり全開モードで父親譲りのパワフルなプレイでヘヴィーなビートを叩き出し、70年代同様にどっしりと安定感のあるビートを刻むジョーンジーと共にあの1st アルバムのグルーヴを再現している。ペイジのギターは実にソリッドで贅肉を削ぎ落としたような感じ。その尖った音はヘロヘロだった80年代のペイジとは明らかに別人だ。そう、ついに “レッド・ゼッペリンのジミー・ペイジ” が帰ってきたのである(^o^)丿
それと、このライヴで感心したのは実に考え抜かれたセットリストだということ。全16曲が織りなす大きな流れが完璧で、この曲はここしかない!という位置に置かれているように思う。現役時代にライヴでほとんど演ってないこの①をオープニングに持って来たこと自体、意外と言えば意外なのだが、そんなところにも彼らの揺るぎない決意のようなものが感じ取れる。この①は何と言っても1st アルバムの1曲目... ゼップの歴史はまさにこの曲から始まったのだから。
Led Zeppelin - Good Times Bad Times [Celebration Day] HQ
①に続いて間髪を入れずに②「ランブル・オン」が始まる。2nd アルバムのB面に入っていた地味なアコースティック・ナンバーを2曲目に持って来るとはこれまた意表を突く選曲で、曲調が穏やかということもあるかもしれないが、どちらかというと安全運転といった感じの演奏だ。
しかし代表曲の一つである③「ブラック・ドッグ」あたりからプラントもエンジンがかかってきたようで全盛期を想わせる動きを随所に見せてくれるし(←歌い終えた後の満足げな表情がタマラン!)、ペイジはペイジで “世界最高のロックバンドのリード・ギタリスト” としての自信と風格が全身から漲っており、まるで往年のゼップが完全復活したかのようなスリリングな演奏を聴かせてくれる。その原動力になっているのが父親の魂が乗り移ったかのようなジェイソンの爆裂ドラミングで、問答無用のチカラワザでバンドをグイグイ引っ張っていく。彼が父親のプレイを限りなく再現できたことによってバンドのバランスが戻ってきたようだ。ドラムスが若干早めに入るアレンジも斬新で、曲にパワー・ブーストをかけたかのような躍動感を生んでいる。ジェイソン、GJ!!! (つづく)
Led Zeppelin - Black Dog - Celebration Day [OFFICIAL]
A HAPPY NEW YEAR
“レッド・ゼッペリン祭り” 、ベリー・グッド
2013年も
どうぞよろしくお願いいたします
今年もどうぞよろしくお願いします。
新しい年がgoigoiさんにとって
素晴らしい1年になりますように...