津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■古今伝授行平

2016-07-26 12:42:35 | 展覧会

 先にご紹介した加来耕三氏の著作「刀の日本史」を読んでいたら、「豊後国行平」が別名の「古今伝授行平」として紹介されていた。
現在東京の永青文庫では、夏季展示として「歌仙兼定登場」と銘打って、細川家の名刀の展観が行われている。
そのなかにこの豊後国行平も展示されている。
二つとも拝見しているのだが、行平はあまり記憶に残っていない。

慶長五年のちょうど今の時期、細川幽齋は田邊城に石田三成が派遣した15,000の軍勢を迎えうち籠城している。
そんな中、古今伝授が絶えることを憂慮した後陽成天皇の勅命を受けた烏丸光広らが訪れた。
緊迫した状況の中で光広にも古今伝授とともにこの「豊後国行平」が贈られたのである。その故をもって「古今伝授行平」とも呼ばれている。

    文化遺産オンライン http://bunka.nii.ac.jp/heritages/heritagebig/203609

後年光広の子光賢に忠興の愛娘・万姫が嫁ぐことになるが、この時期万姫は三歳である。細川家・烏丸家の強いつながりが構築されていく。

 

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