先に書いた「耇姫」さまの続きである。大きなおざぶに座られた御姿はなんとかわいらしいことか、又こちらの立像は少し成長なさっているように思える。
右手に扇子をお持ちだが、これは舞を舞われている御姿だとされる。
「梅の薫」によると、耇姫は狂言の「瓢の神」「花折」が大変お好きで、役者が舞うのをご覧になった後、みずから真似て舞われたという。
「四歳でお亡くなりになった」というが、現代風に言うと三歳と十か月である。まさにかわいい盛りである。
残念ながら私は、狂言を拝見するという機会もなく、「瓢の神」「花折」がどのようなものであるのか知る由もないが、サイトで色々調べてみると新発意(しんぼち=小坊主)が登場する後者の話が特にお好きではなかったかと推察する。
さてこの扇子を右手に持った仕種は、いずれにしてもどちらかの狂言だと推察されるが、さてどうであろう。
YouTubeで見れないかと思ったが、残念ながら見ることはできないようだ。
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