今日は高祖父(曾祖母の実父)上田久兵衛が刎首の刑に処せられた日である。144年になる。
獄中では筆も料紙も与えられず、「元結」の撚りをほどいて、箸の漆をかみ砕いて爪楊枝で認めたとされる遺書ともいうべき歌が残されている。
毎年の事だが仏壇に手を合わせて、無念の思いを共有するのみである。
私は辞世の句「秋風のたよりに聞けば古さとの萩か花妻今さかりなり」に秘めた妻(曾祖母の実母)への思いに彼の心のやさしさを学ぶのである。良い先祖をもったと思っている。
追記 11:30・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10時前に散歩に出た。5キロコースを歩く中いつもは15mの車道の左側歩道を通るのだが、今日は右側の歩道を歩いてみた。
奇跡ともいうべきか、植え込みに萩の一叢を見つけた。しばし眺め、少々の時間手を合わせた。
ちなみに私は、今日の命日を辞世の句から「萩花忌」と勝手によんでいる。
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