津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

なんといっても万太郎

2012-06-14 15:15:13 | 書籍・読書

                     

相当くたびれてはいるが「日本の古本屋」で探し当てた、私の取って置きの万太郎に関する二冊である。

なんといっても私が一番好きな俳人なのだが、万太郎は小説家・劇作家であり、俳句を本職としていないところが良い。
どうも俳句を生業としている人の句は、上手だとは思うが今一面白みにかけるような気がする。
万太郎の句にはそこはかとした余韻が漂い、これこそが万太郎の真骨頂のように思える。

 「久保田万太郎句集」は、文庫本の大きさで、1991年9月発行360首ほどを収めた句集である。
「俳句の天才・久保田万太郎」は小島政二郎が万太郎の俳句の世界に誘ってくれる解説がうれしい佳書である。
そのほか30年前に買った文庫本、戸坂康二の「久保田万太郎」もなどもありずいぶん読み込んだ。
ただただすばらしく、ため息が出る。

コメント
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