寛永15年(1638)天草四郎 島原の乱で討死した侍衆を弔う施餓鬼の案内 細川藩家老長岡是季(花押)回状
例年熊本市中央区横手の安国寺では、毎年七月六日、関係者が出席されて「四つ戦難供養」の法会が行われている。
■有馬陣戦死各霊之墳(島原の乱)
■上総沖溺死者供養塔(ハーマン号沈没)
■小倉陣戦死者供養塔(第二次征長戦争)
■東国戦死之碑 (戊辰戦争)
今回のオークションの文書は、その先駆けとなった「島原の乱」後に開催された戦死者を弔う施餓鬼の案内書である。
案内者は「家老三人」とあり、その内の一人・二番家老長岡監物が署名している。
翻刻文がつけられているが、これによると、開催日は七月十三日とされていることが判る。
また、翻刻文にある本文の前半部が写真紹介されていないのが残念である。現物にこれが存在するのかどうかは問い合わせが必要であろう。
また宛名の名前については一部誤りがあったり、9名であるべきところが10名に成ったりしている。
出品者提供の翻刻文を手本に判読不明部分その他、当方もチャレンジしてみようと思う。
高額になりそうな学術的にも貴重な資料ではなかろうか。