一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

またも

2013-03-16 20:06:34 | 雑記


     失語症の次は超ドメスティックなことで申し訳
     ないが、またもである。

     またもチビ猫ソラが1日から3日くらいのプチ家出
     を繰り返している。
     不思議なことに、何日かしたらコソコソ家に帰っ
     てくるのだ。
     (頭を下げて、いかにも殊勝気に見える)

     それで許してしまうのだが、
     浮気した夫がいずれ家が恋しくなって帰ってくる
     のも、こんなことだろうか。


     剛を煮やして、とうとう家人が写真のような砦
     (とりで)を作ってしまった。
    (写真では分かりにくいが上のほうはすべてネット)
     砦というか、基地というか。

     扉とネットで天井まで張りめぐらされ、文字どお
     り猫の子一匹もくぐり抜けられないはずである。
     扉はガーデニング用のラティスというものらしい。

     ほっとした。
     これで突如として顔を出す猫にぎょっとしなくて
     済むからである。
     (猫は足音がしないので、いつも突如!なのだ)

     今日、花粉症の薬を飲んで眠気におそわれ転寝
     (うたたね)していたら、
     (うたたねは転寝と書くのね)
     チビ猫が顔を出した。

     あれ???
     さては、家人が出かけるとき、二階の階段につけ
     た扉の鍵をかけわすれたのかな、と思って上がって
     みたら、ちゃんと閉まっている。

     人が通るすきをねらって、すっと抜け出たのであ
     ろうか。
     油断もすきもならない、と憮然としたが、どうにも
     こうにもならない。

     懲りないのは人間か、仔猫か。
     完敗(人間の)である。
     

     
     


    
     
    

     




書けなかった3.11

2013-03-16 06:30:44 | 雑記
  

     2011年3月11日 午後2時46分
     に起きた東日本大震災

     死者 1万5881人
     今なお行方不明者 2668人
     現在避難者 31万5000人

     死亡者は首から下は見つかったけど、頭部がない
     のは死者とは数えられないのだという。

     亡くなられた方、行方不明の方は私の知っている
     人にもいて、また故郷のほとんどの人はいまだ避
     難組に入っている。

     震災から2年、それでも明日に向かって一歩踏み
     出した人も出てきて、心から応援したくなる。
     そんななか多くの人が(高齢ということもあるが)
     生きる意欲すら持てない現実が哀しい。

     新聞、TVではさまざまなニュースが流れたが、
     私は3.11を境に失語症になって、何もいえな
     かった。

     
     ふと早朝のNHKの「小さな旅」(再放送)でみた
     映像を思い出した。
     南相馬市萱浜(かいはま)でお父さんと苗木を育て
     る農家の少女。お母さんはあのとき亡くなった。
     (萱浜は私の小中学校の同級生も多くいて、集落す
      べてが津波にさらわれた)

     少女はおそらく小学5~6年生くらい(年齢を見そ
     こなった)、植物の「根っこ」が好きだといった。
     根っこは家族とずーっとつながっているからだと
     いう。
     美しく咲く花よりも根っこがすきだという少女に、
     何もいえない私は、ハッとした。    

「……とか」

2013-03-10 17:41:06 | 雑記


     ときどき髪の毛をカットしにゆく美容院での会話。

     (美)「彼氏とかいるんですか」
     (客)「いません」
     (美)「合コンとかは?」
     (客)「メンドくさくて~」
     (美)「休みの日とか、何してるの」
     (客)「ずっと引きこもって、顔とか洗わないし、
         髪もとかさない。すっぴんとかいいですよ~。
         締め切りとかあると、もうひどいもんです」

     「締め切り」に反応した私は隣のシートでカラーリング
     をしてもらっている客をちらっと見た。
     そう(年が)いってもいないが若くもない女性である。

     
  
     (美)「題材とかは、どんなときに」
     (客)「こんな風にカラーリングしてもらっているとき
         とか、電車とか、カフェとか……」

     「とか」「とか」の会話。
     内容からして、私はこの客を漫画家だと決めつけた。
     とりわけ美人でもないが、そこそこの個性的な顔の
     独身女性。

     昼下がりの美容室、生活にやや疲れた一人者の漫画
     家……
     美容院のマスターとの何のこともない会話……

     
     実をいうと、私は美容院の女性週刊誌がイヤなんです。
     皇室の話題も、ファッションも、芸能人の離婚云々も
     興味ないし、疲れる。

     気をつかって数冊目の前においてくれるので、仕方なく
     写真のみパラパラめくったりするだけ。
     だから悪趣味といわれるかもしれないが、隣の客の会
     話を楽しんでいるので、退屈することもなし。



     PS)先月、カットしにいったら受け付けのところに
      「祝!合格しました」の顔写真が貼ってあった。

     20歳くらいの見習い生がいるのだが、「シャンプー」
     に合格したというのだ。
     「シャンプー」は美容師のイロハの「イ」。

     たかが「シャンプー」だけど、実に奥が深いと常々思
     っている。
     これによってその腕が分かるほど、これに合格したと
     いうのだからめでたい。

     聞くと国家試験ではなく、店の客による判定らしいのだ
     が、それでも励みにはなるだろう。

     それで今日いったら、この草食男子、髪にパーマをあて、
     黒縁メガネなどをかけて、一見ジャニーズ系(古い?!)
     に変身して張り切っていました。

     (写真は眼のところに黒いラインでぼかしてある)

          
     
     
 
     
     

   

「メタボより怖いロコモ」

2013-03-09 17:13:23 | 健康
 

     実はこれをいいたかったのだ。
     「メタボより怖いロコモ」

     これは新聞の見出しである。
     私は世情にうといというか「ロコモ」という言葉を
     知らなかった。

     それで「ロコモーション」と結びついてしまったの
     だが、この場合は「ロコモティブシンドローム」
     (運動器症候群)のこと。

     つまり加齢による運動器の衰えが原因で、介護なしに
     は生活できない人のことをいう。

     ロコモの三大要因はバランス能力の低下、筋力の低下、
     そして骨や関節の病気だそうで、筋力の低下は近年
     とみに感じている。

     ふだんからこまめに体を動かすことも大事だが、つと
     めて歩くよう心がけなかればならないようだ。晴れれ
     ば花粉、雨なら尚更というように、すぐ車に乗ってし
     まうのがいけないようですね。

  
     それに栄養面。メタボにならないよう動物性タンパク
     は少なめにしてきたが(本来、魚好きということもあ
     って)、65歳を過ぎたら「粗食」はかえっていけな  
     いのだとか。

     「粗食」は長生きする!といったのは神話だったのか。

     日本は世界に誇る長寿国だが、寿命ばかり伸びても意
     味がない。大事なのは「健康寿命」なのだ。

     日本人の平均寿命と健康寿命の比較をすると
        (平均寿命)   (健康寿命) 
      男  79.6歳    70.4歳
      女  86.4歳    73.6歳
                (2010年厚生労働省調べ)

     女性の場合をとれば、12.8年も晩年に体の問題を
     抱えて過ごすことになる。

     今日もポストに「ロコトレ予防体操」のチラシが入って
     いた。
      一 高齢者は肉を食べて
      二 「体操」続け筋力アップ

     ああ、私の頭の中は
      ♪ 僕らの仲間だ、ガンバレ機関車 と
      ♫  いなせなロコモーション  と
     上のフレーズとでぐちゃぐちゃです。 
     

     

     


「ロコモ」と「ロコモーション」の関係

2013-03-09 16:06:58 | 健康


     昨日のブログは冒頭の「ロコモ」で引っ掛かって
     しまった。

     たいてい時間がない時にはブログ更新も止めるの
     だが、書き始めにサザンの「ロコモーション」を
     思い出して調べはじめたら、あの体(てい)たら
     になってしまったのです<m(__)m>。

     サザンの「いなせなロコモーション」は
     ♪「成れの果ての悲しきカンガルー」だの
      「ドリス・デイ」だの「シュープリームス」だの
     と続くところをみると、
     1960年代初めに流行した
     「Loco-Motion」というダンスのことを
     云っているらしいです。

     「いなせなロコモーション」だから「粋な移動」なん
     て訳してしまうと、それこそ「粋」ではなくなって
     しまうのでしょう。

     話は突然変わるけど、
     私、この頃「移動」ならぬ「歩く」ことがどういうこ  
     となのか分からない時があります。
     昨日TVでみたお笑いコンビの「当たり前体操」のよう
     に、
     「♪右足を出して左足」を出せば歩けるのでしょうけど、
     それが動作に結びつかないのです。

     お医者さんに診せたら完全なる「認知症」といわれるに
     決まっています。
     それで「なんでもない、なんでもない」といい聞かせて
     何十年もやってきた歩行を取り戻そうと、極力「なんで
     もない歩き」をやっているのです。

     おかげで花粉症もひどくなって、頭も鼻もぐじゅぐじゅ
     糠味噌状態です。
     (近所の紅梅、白梅も満開)

 

  
       

「ロコモ」って

2013-03-08 21:44:57 | 健康


     「ロコモ」って、子どもの歌にある

      ♪ 僕らの仲間~さ、ガンバレ機関車


     
     機関車の名前だと思っていた。
     さて、サザンの歌にもあったような……。


     あっ、ここで時間切れになってしまいました。
     すみませ~ん。

オブラートで包む

2013-03-03 17:39:30 | 健康


     「オブラートで包む」とはよくいったものだ。
     これは本心を隠して婉曲的ないい方をする場合の
     比喩として使う。


     今年は年明け早々、花粉の被害に見舞われている。
     杉花粉で(皮膚科でそういわれた)目の周りが赤く
     ただれたことは以前に触れたが、それが治まった
     2月初めからは、鼻がむずむずし出して、明らかに
     花粉症の症状を呈してきた。

     例年のように市販薬でしのごうと思ったが、これが
     曲者で、鼻水やくしゃみは一時的におさまるものの
     朝から飲むと体がだるく眠くなる一方で、何をする
     気も起こらない。

     そこで今年は思いきって病院の漢方外来を訪れた。
     漢方ははじめて。
     そこでもらったのが花粉症をやわらげ、体力もつける
     漢方薬なのです。

     聞いてはいたが、私は薬を飲むのが大の苦手。
     1日に何粒もの健康食品を飲むなんて、もってのほか。
     2~3粒の風邪薬でさえ、ちょっと気合いを入れないと
     飲めない。

     漢方の先生からいくつか飲むコツを教えてもらいました。
     その1つ。オブラートで包むという方法です。
     (オブラートは薬局で売っている)

     薬をオブラート2つか3つに分け、湯のみに水(また
     はぬるま湯)大匙1くらい入れ、そのなかに(薬をく
     るんだ)オブラートを落として飲む。

     
     ははあ、オブラートはつるっと喉を通過して漢方独特
     の匂いはしません。
     (なんか、あんかけのお料理を食べているみたい)
     おいしいわけではないので、味気ないけど。

      
     今のところ日に2回。ちょっと面倒ではあるが、まあ何
     とか漢方入門もクリアした気持ちではあります。

     
     以前はアメやキャラメルでお馴染みだったけど、
     今どきの若者には通じないらしい。


     この柔軟性のオブラートは明治35年、小林政太郎と
     いう医師が、薬を飲むのに発明したのだとか。
     そういえば、大河ドラマなどでよくせんじ薬をすり鉢
     のようなもので、煎じているシーンを見かけます。

    
     「良薬は口ににがし」というけれど、いかにもにがそ
     うで、昔は薬を飲むのも大仕事でした。
     反面、いかに現代人が甘ったれてるか、ってことでもあ
     りますけど。

  
     そういえば国木田独歩の句にこんなのがあります。
    
        恋は多く人生の苦痛を包むオブラアトなり
                        「病床録」


     明治41年の句ですから、オブラートが世に出て6年目の
     句。それだけオブラートは画期的でハイカラだったの
     でしょう。
      

     
     
     
     
    
     

ウグイスの初鳴き

2013-03-02 18:47:37 | 自然


     今朝方、洗濯物を干しているときにウグイスの
     初鳴きを聞いた。
     ずぼらな私は昨春はいつだったか記録もしていな
     いが、やはり早春のイメージにぴったりではある。

     
     ここ2~3日暖かい日が続いたからか。気の早いのが
     「待ってました~」とかなんとかいって意気揚々と
     舞台に出てきた感じで、笑ってしまう。

     こちらに越してきてはじめて分かったことだが、
     ウグイスといっても、どんどん入れ替わる。
     早いのもいれば、5月過ぎて、「まだ大丈夫です
     か~」と恥ずかしそうに出てくるのもいる。

     同じウグイスがずーっと鳴いているわけではなく、
     運よくパートナーが見つかって巣づくりがはじま
     れば、選手交代して2番手、3番手が登場するのだ、
     きっと。

    
     私は子供の頃から晩稲(おくて)だったせいか、
     ませた(早熟の)ウグイスより、ぐずぐずしてやっと
     間にあった!というようなのに親近感をおぼえる。
     感情入れ過ぎ、って笑われるだろうけど。

     そういえば、鳴き方も優雅にさえずるのから、ぼんや
     りうっすらささやくのや、セッカチなのと……決して
     一通りではなく、十人(鶯)十色なのです。

     どんな鳴き方であろうと、縄張りあらそいには相違な
     いのですから、多分、ウグイスの世界も生存競争が
     きびしいのではないかと思ってしまいます。

     
     
     私、まだ「梅にウグイス」の光景は見たことありません。
     仕方なく花札で代用させていただきました。