失語症の次は超ドメスティックなことで申し訳
ないが、またもである。
またもチビ猫ソラが1日から3日くらいのプチ家出
を繰り返している。
不思議なことに、何日かしたらコソコソ家に帰っ
てくるのだ。
(頭を下げて、いかにも殊勝気に見える)
それで許してしまうのだが、
浮気した夫がいずれ家が恋しくなって帰ってくる
のも、こんなことだろうか。
剛を煮やして、とうとう家人が写真のような砦
(とりで)を作ってしまった。
(写真では分かりにくいが上のほうはすべてネット)
砦というか、基地というか。
扉とネットで天井まで張りめぐらされ、文字どお
り猫の子一匹もくぐり抜けられないはずである。
扉はガーデニング用のラティスというものらしい。
ほっとした。
これで突如として顔を出す猫にぎょっとしなくて
済むからである。
(猫は足音がしないので、いつも突如!なのだ)
今日、花粉症の薬を飲んで眠気におそわれ転寝
(うたたね)していたら、
(うたたねは転寝と書くのね)
チビ猫が顔を出した。
あれ???
さては、家人が出かけるとき、二階の階段につけ
た扉の鍵をかけわすれたのかな、と思って上がって
みたら、ちゃんと閉まっている。
人が通るすきをねらって、すっと抜け出たのであ
ろうか。
油断もすきもならない、と憮然としたが、どうにも
こうにもならない。
懲りないのは人間か、仔猫か。
完敗(人間の)である。