一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

鶯よ!

2016-03-05 08:40:48 | 自然

      昔、『鳩よ』という雑誌があったが、今でもあるか
      どうか。
      あえて「鶯よ!」というタイトルにしてみた。

      このところの暖かさでそちこちで鶯が鳴きはじめた。
      この間までチッチッと藪鳴きしていたのに、
      この変わりようは何?! と思ってしまう。

      ほとんどが
      ホー、ケッキョ
      とまだブッキラボウというか、たどたどしいのに
      (私が初鳴きを聞いた)一番手は

      ♪ ホ、ホ、ホ~ホケキョウ

      と鐘三つ鳴らしたくなるような見事さ。

      鳴きはじめてたった2~3日しか経っていない、
      というのに。
      抑揚といい、声色(?)といい申し分のない
      見事さなのである。
      演歌ならコブシがまわっているような。

      すでに円熟の域に到達している鶯の鳴声を聞いて
      人生を思った。
      
      ほとんどがあえぎあえぎ暮らしている中で、
      若くて世に出て成功をおさめる人もいる。
      彼(彼女)らの人生がそれで終わってしまわ
      ないかと心配だ。
      なぜならトップに立てば必ず降りなければ
      ならないからだ。

      山登りにたとえれば登るより下る方が難しい
      とも云われる。
      一方、ほとんどの人は日々、上ることのみを
      考えて生きている。

      「生きるとは何か」
      この齢にして、ふと考えた。

      結論はでない。(この齢にしても)

      生を全うするために生きている、
      そんなことを考える。

      またまた聞こえた。
 
      ♪ ホ、ホ、ホ~ホケキョウ

      あの鶯は「生きるとは?」なんて考えない。
      まさに、いまをときめいて囀っているのだろう。

      ※ 近所の庭のしだれ梅
      

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