一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

お人好し

2013-05-25 18:01:50 | 雑記
  
     
     新聞にこんな川柳が載っていた。

       長所かな短所なのかな 人の良さ 

     
     思わず笑ってしまったのだが、つい2~3日前発表
     になったサラリーマン川柳とはちがうのである。

     本当にあまり人の良い人物にあうと、悪気ではない
     だけに、かえって困ることもないではない。
     (つまり、ある)

     さて、今日は人間ではなく、野鳥のはなし。
     昨年の今頃もブログに載せたと思うけど、どうして
     も黙っておれない。

     わが家の近所ではまだウグイスが鳴いていて、近頃
     めっきりけたたましくなったのはホトトギスの声!
     「テッペンカケタカ」か、
     「トッキョキョカキョク」(特許許可局)か知らない
     けれど、賑やかに嬉しそうに鳴いているのだ。

     そのはしゃいでいる鳴き声を聞くと、育児放棄して
     遊びまわっているギャル風の若い女性を思い出して、
     (全部が全部ではない、ごく一部)
     どうにも気になって仕方がないのである。

     しかし、托卵するのはホトトギスだけではなく、
     カッコウもするらしい。
     ホトトギスは主にウグイスだが、カッコウはモズや
     ホオジロの巣と決まっている。

     いずれにしても、托卵の相手が卵を産みはじめると、
     その巣から1つ落して、自分の卵を産んでおくという
     のだからタチが悪い。
     うまくした(?)もので、その他人(鳥)の成長が
     はやく、育ての親は自分より大きくなったヒナにせっ
     せとエサを運ぶというのである。

     いくらなんでも、育ての親は途中で気づかないのだ
     ろうか。お人好し過ぎはしないか。


     そんなことを思うこと自体、ニンゲンのエゴ、
     お節介というものかもしれない。
     それで自然界のバランスはとれているのだから。

     巣にある卵を抱くのも、口を開けているヒナにエサ
     を与える給餌も、動物の本能らしいのである。

     しかし、預ける方(ホトトギス&カッコウ)にも、
     それなりの苦労はあるそうです。
     野鳥博士はいっていました。
     「ホトトギスやカッコウはずるい、というのは人間的
     な発想で、あんなに苦労するくらいなら自分で子育て
     した方が楽ですよ」

     ああ、そうですかと一旦は納得したが、  
     いつもぼんやりしているくせに、時々お節介になる私
     は明朝、またホトトギスの声を聞いたら腹を立てるに
     違いありません。
     

     ※ 写真は先日通った「鎌倉・朝比奈切り通し」。
      ここでもウグイスとホトトギスがしきりと鳴いて
      いました。     
      
     
     
     

     

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