一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

今年もなぜ?

2010-11-23 17:48:49 | 自然
    昨日、やっと役所に転入届を出しにいった。
    (転入届は引っ越して14日以内に済ませ
    ないと無戸籍になり面倒になるらしい。
    そう聞いてはいたのだが、いろいろあって
    行けなかったのだ)
    途中、北鎌倉で見た紅葉が美しかったので
    デジカメでパチリ。

    今秋は紅葉がどこも見事らしい。
    あの狂うような猛暑のせいかしら。このとこ
    ろの急激な冷え込みも影響しているのだろう。
    
    ところで余りにも美しい紅葉に、今年もなぜ?
    と思ってしまった。
    辞書で調べて、なるほどと思いながら毎年の
    ように繰り返すのである。

    葉はふつうは葉緑体(クロロフィル)があるた
    め緑色に見える。
    秋になると落葉樹は冬の休眠期を迎えるため、
    葉を落そうとして、葉の付け根に離層をつくる。
    養分がいかなくするためだ。
    そのため、葉っぱには赤いアントキアンが蓄積
    されて赤く見える。

    理屈でいえばそういうことだが、この自然の妙
    というか、摂理には頭が下がる。
    人間は勝手に美しいとか見事だとかいうけれど、
    自然界は人間が考えるずっと以前からこういう
    輪廻を繰り返しているのだ。

    しかも、葉っぱの細胞の中でおこるこのような
    変化は一種の老化現象でもあるという。
    それでも来年にはちゃんと若芽を出すものねえ。
    果たして自分は……?と思ってしまうのである。

    引っ越してちょうど10日目、まだまだ落ち着
    かない。片づけものをする気もなく、読書にも
    身が入らず、ただ右の物を左に、左の物を右に
    しているのみ。
    お察し下さい、この集中力のなさを、というと
    ころで今日はおしまい。
    


    



 
    

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