一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

雑草というなかれ

2018-04-08 08:11:07 | 雑記



        花が咲いて上ばかり見ていたら、
        足元も大変なことに。

        暖かくなってしのぎやすくなった途端、
        庭の雑草もみるみる繁殖。

        写真のマメ科の植物、
        正式な名前は分からないが、
        ここ数年、私を悩ませているのである。

        芝生のあちこちに生えて、
        たちまち芝生を凌駕してしまうからだ。

        ホームセンターで
        芝生用(芝生はOKで雑草だけ枯れる)の
        除草剤を買ってきて撒いてもダメ。

        ならばと、
        人界戦術とばかり、
        ヒトの手で抜いても抜いても、
        はびこる強者(つわもの)。

        これだけ見れば、
        やさしそうは葉っぱに、紫色の可憐な花。

        考えてみれば、この雑草に罪はない。
        ニンゲンが勝手に(自分の都合で)取捨選択
        しているだけだ。  

        それにーー
        雑草とひとくくりにしてしまうけど、
        これにだって立派な(?)名前があるに相違ない。

        あれこれ思って、
        つい情け深い心でもって、
        庭の隅(すみ)に一株二株残しておけば、
        いつの間にか種を飛ばして、
        庭中を席巻(せっけん)してしまうから
        油断できないのである。

              
        この思考のからくり、
        デジャブの感じがしていると思ったら、
        部屋の片づけと同じだった。

        私の机周り、
        この本も、あの本も、
        この資料も、あの資料も、
        一枚のメモだって、
        それなりに、あるべき所にあるのであって、
        一つとして「ムダ」は無いのである。

        結論からいうと、
        だから散らかり放題で、
        目も当てられなくなるのだ。

        かくして今日も、
        私は机に坐るなり ため息をつき、
        庭の雑草を見るなり ああと嘆くのである。

        片付けられない女。
        庭の雑草を抜けない女。


        

最新の画像もっと見る

コメントを投稿