一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

湯たんぽのある生活

2013-02-03 16:36:31 | 雑記


     まさか、まさかである。
     湯たんぽが復活するとは思わなかった。

     30代後半から40代半ばまで、ひどい冷え性に
     苦しんだ。
     その頃私は谷川雁らが提唱したラボのテューターを
     やっていて、冷え性は過度のストレスからくるもの
     だったに相違ない。

     真夏でも厚手の上着をもって外出しなければならず、
     家に帰れば帰ったで、夜になるのが怖かった。
     布団に入ってもガタガタ震えて眠れないからである。
     いま思っても、あれは異常だった。

     その後、運動などで冷え性はそれなりに解消はしたが、
     完治するものではなく、冬になると電気で足を温める足
     温器を使ってきた。
     スイッチ1つでONとOFFができ、温度も調節できるのだ
     から、こんな便利なものはないではないか。

     しかし、電気だといくら手元でこまめに調節できると
     いっても、熟睡した揚句、足で蹴飛ばして朝起きたら
     布団の外にONのまま出ていたり、また暑すぎて汗を
     かいたりして気にはなっていたのだ。

     今年はどうしよう。
     ちょうど戴きものの湯たんぽが子供の玩具箱に入って
     いて、処分しようと思っていたところ。
     捨てる前に使ってみよう。

    
     それが始まりである。
     湯たんぽなんて~と多少バカにしていたが、それが結構
     使い勝手がいいのだ。

     お子様用だからお湯も0、9ℓしか入らない。
     (市販の大人用は2ℓ)
     
     
     でも私にはちょうどいい具合である。
     お湯も朝にはほどよく冷めて、汗をかくこともない。
     ちゃんとカバーもついている。

     湯たんぽといえば、なぜか向田邦子のドラマを思い出す。
     (実際にそんな場面は見たことないのだが)
     お母さん役の加藤治子さんが白い割烹着をかけて、湯た
     んぽのお湯で朝、子供たちの顔を洗ってやったりして~。

     
     まさか、私はそのお湯で顔は洗いません。
     そんなシーンを思い浮かべて、湯をどぼどぼ捨てるのみ
     です。