Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

聖地 寧波(ニンポー) 日本仏教1300年の源流~すべてはここからやって来た~

2009-07-28 21:39:52 | Weblog
奈良国立博物館 2009年7月18日~8月30日

 忍法ではなく寧波(ニンポー)に焦点を当てた展覧会。寧波は日本から中国への窓口的港町で、特に寧波で作られて日本に多く伝わった寧波仏画と寧波製かどうかは確定しないものの寧波とかかわりのある大徳寺「五百羅漢図」が見ものです。あと楊貴妃観音、清涼寺釈迦如来など。最後に雪舟(彼も寧波上陸しています)が出てくるのですがその影が薄くなるような展覧会。おおむね前期後期の二期展示なところ、大徳寺「五百羅漢図」だけは三期なのがちょっと辛い。
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美しきアジアの玉手箱 シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展

2009-07-26 21:42:26 | Weblog
サントリー美術館 2009年7月25日~9月6日
神戸市立博物館 2009年9月19日~12月6日
山梨県立美術館 2009年12月23日~2010年2月28日
MOA美術館 2010年3月13日~5月9日
福岡市美術館 2010年5月23日~7月19日

 シアトル美術館の日本美術を中心とした(その点では里帰り)東洋美術展。なかなかいいんですが、これぞ!という目玉に欠ける感はある(鹿下絵もいいけど)。「玉手箱」というあたりにそこらへんの苦しさが。日本美術については欧米の美術館的な通史展示で、土偶からスタート。今回の図録のいいところはピンポイント的にこの画題なら、この画家ならこの人という人に解説を頼んでいること(がある)。関東水墨画「列子御風図」とか狩野重信「竹に芥子図」とか伝狩野孝信「琴棋書画図」とか見てみたかったものも来てるし。寄せ書き「蜻蛉・蝶図」なんていう私好みのもあった。鶴下絵じゃなくて鹿下絵は日本にあるものも集めてきて展示替えしつつ公開。
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4つの物語 コレクションと日本近代美術

2009-07-25 22:01:03 | Weblog
川村記念美術館 2009年6月27日~9月23日

 カタログから何から何気にお金がかかった地味派手な展覧会。借用も結構ほうぼうから借りてる。川村のコレクションに欠けている日本近代美術を、川村の欧米絵画を核に展示ということですが、そのために方々から結構なものを借り集めて構成。まあ教科書的でもありますが・・・・・・。借りなくてもそういうものがある館で所蔵作品展でやるともっと意義深かったかもしらん。原撫松「影の自画像」、ストイキッツア先生!お出ましください~。
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かたちは、うつる 国立西洋美術館所蔵版画展

2009-07-25 01:02:16 | Weblog
2009年7月7日~8月16日 国立西洋美術館

 丁寧な展示だか町田市立国際版画美術館にいるような錯覚をちょっと覚えた。
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コレクションの誕生、成長、変容―藝大美術館所蔵品選―

2009-07-25 00:52:37 | Weblog
東京藝術大学大学美術館 2009年7月4日~8月16日

 とにかくいろんなものをお持ちである。近代日本画の列が芳崖2点(1点は悲母観音)~と圧巻だが、何気に蕭白もいっぱい。名品+かつてキュビズム風と持ち上げられ、その後厳格な判断で切り捨てられた蕭白の山水図も。真作でなくても蕭白を理解する手掛かりにはなるものである。また若冲「鯉図」って大坂画壇風。春章「竹林七妍図」も面白い(がこれには図録に図版解説がなかった)。洋画も藤田嗣治の初期作(新聞報道)他、無造作に高橋由一「鮭」も出ている。名品展でかつコレクションの成り立ちを示す工夫があるのもよかった。
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写楽 幻の肉筆画 

2009-07-25 00:47:43 | Weblog
江戸東京博物館 2009年7月4日~9月6日

 ギリシャ国立コルフ・アジア美術館の日本美術を丁寧に調べて展示した、という点ではいい展覧会。だが質量ともにもう一歩で、いくら「写楽」であおっても苦しい感じ。この展覧会を「写楽 幻の肉筆画」と呼ぶのもちょっとなあ。初期版画結構面白かった。
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ゴーギャン展

2009-07-20 22:33:30 | Weblog
東京国立近代美術館 2009年7月3日~9月23日

「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」が出てる、という一言につきる感じ。53点、といっても半分近くはノアノア連作版画だし(そりゃ摺りの違いとかも面白いですが 岐阜県美よく集めてるな)。これ、日本でやるならほんとは西美じゃないかという気がするんですが、ここにも何か大人の理由があるのだろうか。
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向付 茶の湯を彩る食の器

2009-07-20 22:29:07 | Weblog
五島美術館 2009年6月27日~7月26日

向付っていろんな形があって面白い。茶碗に転用されたりとか。確かに今の和食器に影響大。勉強するつもりでいってないので、これに里芋の煮っころがし入れたい、とかお刺身載せたい、とか思って見てました。
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伊勢神宮と神々の美術

2009-07-19 23:59:07 | Weblog
東京国立博物館 2009年7月14日~9月6日
この後大阪歴史博物館に巡回

 伊勢神宮は展覧会の出開帳より現地にいったほうがありがたそう。きれいな工芸品とかはありますし、神像も出てますがなんだか展示もすかすかだし・・・・・・
平成館の2階まるまるを使った特別展は点数が多すぎのときがあってそれはそれでどうかと思うけど、半分でも同じような値段だし。なんだかもやもやしました。
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染付 藍が彩るアジアの器

2009-07-19 23:47:42 | Weblog
東京国立博物館 2009年7月14日~9月6日

 久々の東博自主独立企画とのことで、所蔵品の活用は結構ですが、元の染付はほんのちょっとで、ぶつぶつと12セクションにわかれてて、なんか印象が薄かった。寄贈された伊万里染付大皿も江戸らしい面白いものだけど、染付展にしてはそこが多くてバランスが悪かったかも。洋食器も中国の青花の影響を受けてますよね~。私はパスタなど盛りつけたくなりました。
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