Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

仏像 一木にこめられた祈り

2006-11-19 01:04:05 | Weblog
東京国立博物館 2006年10月3日~12月3日
殺人的な混み具合、とまではいきませんが、世の中の人はこんなに仏像が好きだったのか?と驚くような混み具合でした。
誰しも知らない人とは距離を大きくとりたがるという心理を考慮した、人をさばく展示配置というものが平成館ともなれば必要なのかもしれません。
もちろんいい展覧会だとは思いますが、ちょっと円空と木喰がバランス的に数が多すぎな感もあり。まあ平成館の二階半分では手狭だし、全体を埋めるためにということかと思いますが。
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岡岷山

2006-11-19 00:58:45 | Weblog
広島城天守閣 2006年10月21日~11月19日
広島藩士でナンピン派の画家(とくくっていいのかどうか展覧会を見た今となってはやや躊躇)岡岷山の展覧会。貴重な機会でした。
岡岷山にとってはナンピン派であることより唐画であることが大事だったんだろなあ、とか息子が部分的にナンピン風描写に励むあまり諸葛監みたいな樹木表現になってて先祖がえりかよ!とか、殿様浅野重晟のほうがナンピン派とは何かがある意味わかってるかも、とか小さい展示ながらいろいろ勉強になりました。
ただ、ナンピン派(主に)の画家のことをやるのにもしかして神戸市博の「花と鳥たちのパラダイス」図録も千葉市美の「江戸の異国趣味-南蘋風大流行」図録も参照していないのでは・・・・・・
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雪舟への旅

2006-11-19 00:42:00 | Weblog
山口県立美術館 2006年11月1日~11月30日
新山口(小郡という名前のほうがワタシはスキだが)降りたとたんにそこらたじゅう「雪舟への旅」ですよ。観光資源としての雪舟というものを感じさせられました。
京博-東博の雪舟展に比べて点数では若干見劣りはするものの(とはいってもコア部分はそう変わらない)、室町水墨画研究の拠点でもある山口県立美術館と雪舟研究会の蓄積を生かした展覧会ではあると思います。
一般図録と研究図録が出るというのもすごいですね。
気になったのは仮設ケースを多用したホワイトキューブ的な展示。スタイリッシュではあるのですがそれでいいのかと考えさせられました。まあようやく現代美術のホワイトキューブ頼みが問題になるくらいだから、とりあえずはまだプラスが多いですかね。軒並み名品が仮設なのもちょっと驚かされましたが・・・・・・。ニュータイプの照明はいいみたいでした。
あとは相当人を入れる気でやや高め展示だったな・・・・・・
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応挙と芦雪 後期

2006-11-15 22:26:10 | Weblog
奈良県立美術館 前期10月7日~11月5日
        後期11月7日~12月3日
ハデめ作品(芦雪「百鳥図」とか芦雪「虎図」(無量寺))は前期の方が多かったようですが、同じテーマの応挙・芦雪取り合わせとかは後期の方がいいかも。
ただ・・・・・・前期の感想が覆るというようなところまではいきませんでした。
作品のクオリティ、一堂に会してはじめてわかるところは確かにあって、図録を見ながら見る観客のほうが判断には有利ともいえるのですが・・・・・・
せっかくとある旧家の蔵があいての展覧会なのに、と思わなくもない。

それから一つ驚いたのは・・・・・絵の中のありんこが一匹たぶん写真のゴミと間違えられて図録から抹消されてました。かわいそう>アリが
コメント (2)
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常山源瑛

2006-11-09 23:55:34 | Weblog
最近オークションカタログ・売立目録で相次いで見かけた。
どうもそういう南蘋派の画家がいるらしい。
コメント (3)
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年記

2006-11-09 23:53:31 | Weblog
普通の辞書には出ていないが美術史まわり(もしかしたら日本史まわりでも?)使われる言葉。
年代が書いてあるかどうか。
「天明二年孟秋」とかそんなの。

最初は普通はなかったのかなー
ワタシが普段扱ってるような時代だとあることが多い。
で、これが近代美術史で画家を取り扱う上では重要なんですよね。
コレが少ないとやりにくい。
やりにくいからといって価値がないわけではないんですが、できるところからやってくと後回しにはなりますよね。
そしていまとある画家、年記が本当に少なくて。
でもどうして少ないんだろう?

で、年記のメリットデメリットを考えてみようかと 画家のというより所有者の

メリット
いつ書いたものかわかるので「新しく描いてもらったの♪」といえる

デメリット
いつ書いたものかわかるので中途半端に古かったり、ヒトにあげたり売りつけたりするのに困る

論文になるとはちょっと思えませんが考えてみるのは面白そうです。
年記が入ってる作品が多い人と少ないヒト、同じヒトでも多い時期と少ない時期とかあるかもだし

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