黒川古文化研究所 2016年10月15日~11月27日
武士の描いた、どっちかというと文人画の展示。文人は身分の概念だから。大名と直参(旗本・御家人)は除く(この人たちも絵を描くけど文人画・南画な人は少ない。狩野派・南蘋風・まれに浮世絵)。何のために描いたか、を個別の作品ではなく、身分とそのあり方で考えた展示。どうして中国文化なのか(それなら南蘋風も入るし)も考えてみたい。小姓とか儒者ってのは絵描きを兼ねやすいのか?これには入れてもらってないけど、側室の実家だから武士にしたら出身が金工家で自分は広間番兼絵師っていう岡本秋暉なんぞもいましたね。忠臣蔵モノとか見てても思うけど、基本は家で代々受け継ぐんだけど、でも新規召し抱えとかお役御免とかも結構あるんだよね、脱藩も制度化されてた節もあるし。作品も面白く、張天然の鯉の絵がすごく濃かった。