Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

ベルギー ロイヤルコレクション展(再訪)

2008-09-26 23:22:51 | Weblog
浮世絵太田記念美術館 2008年9月2日~9月28日
やはり春信はきれい。初日とはうってかわって大勢の人がいた。窪俊満の肉筆(太田のもちもの)の帯はやはり更紗のようでした。
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北斎DNAのゆくえ 北斎一門肉筆画傑作選

2008-09-26 23:20:51 | Weblog
板橋区立美術館 2008年9月6日~10月13日
北斎よりもその一門に着目した(でもオリジナルがわからないとわけわかめだから北斎も出てるように見えた)展覧会。もちろん面白いいい展覧会。欲をいえば北斎が数はともかく精選されているとなおよかったか。1 北斎 潮干狩(大美) 泥絵ぽいんだが水平線が高い 3 北斎 スイカ (旧御物) 七夕は正解と思うがそれだけでない肉体的な含意がある思うんだよね~ 4 北斎 西新井大師の弘法大師 墨地に金?の秋草、これを五清はろうけつ染めでやってるのか?5 北斎 墨堤美人 早そう。11とか 北斎 六玉川 これを北斎に頼むということは浮世絵師も普通の絵師とみられるところもあるんだな。歌枕だけど墨の点点ぽいところは唐画風ともいえる。主題という点では静物画ぽかったり博物図譜っぽいものもある。12 田中本家の北斎 幹がナンピン派風、って最近北斎もナンピン風っていえる空気が出てきたな。楓の葉はちょと琳派風。19 北斎 天神 朱のくまどりの立体感は唐か洋か。秋田蘭画と北斎って似た感じもある?23 北馬 飛鳥山花見 ちょっと鍬形ケイ斎風 28 北馬 観桜図 着物の模様、特にアユなんか素敵だけどちょっと色遣いが気になる。ときどき歌川派とも近い。画派内だけでなく地域、時代の共通様式。39 北渓・北斎 富士山を染める! 柳川重信は顔に特徴あり。二代葛飾北斎の十六羅漢は漫画的だった。74 葛飾北一 読書美人図 春本を見てて、懐紙があって、片方の手は着物の中なんて・・・・・・ 77 安田雷州 フクロウ図 銅版画風水墨画 79 本間北曜 黒船図 題材が面白い 84 春好斎北洲 芝翫舞台姿図は三代目か? 
 日本浮世絵博物館の作品とか熊本県美の作品とかがみられて面白かった。表情とかプロポーションにも結構差は出る。あと流派・画派を超えた(肉筆)美人の型ってあるなあと思いました。
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源氏物語の1000年―あこがれの王朝ロマン―

2008-09-16 10:58:18 | Weblog
横浜美術館 2008年8月30日~11月3日
源氏物語ミレニアムの展覧会。京都文化博物館でやってたのとは別物。石山寺はかなり協力の模様。素敵なものは1週間でひっこんだりとなかなか苦しい感じ。その分レアーなもの(国井応文とかさ)が見られる。
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五姓田のすべて―近代絵画への架け橋―

2008-09-16 10:54:06 | Weblog
神奈川県立歴史博物館 2008年8月9日~8月31日,9月6日~9月29日
岡山県立美術館 2008年10月7日~11月9日

明治の洋画のよくわからない人たち(ワタシだけ?)、五姓田一派の展覧会。日本画洋画ともにこの時代の今から見るとちょっと気味の悪い特有の感じってあるよなあと思いながら。歌川国芳の「芳」なんですな、芳柳の「芳」は。いろいろまとめてみられてよかったですが、同時代の浮世絵、日本画との比較もありかなあと思いました。洋画・版画内ですべてが完結するわけでもないでしょう。
図録は青木先生のエッセイが面白かったです。早くに完結してしまった義松。作品解説がとびとびなのがちょっと不満ですが、まあとびとびでもあるだけいいか。意外とプリミティブな感想のようなものが解説にまぎれこんでいる。
肖像画、それなりに江戸時代後期に写実的洋風にすでに発展していたものと比べたい。9初代芳柳「芭蕉と月」田中一村みたいですな。76幽香「幼児図」額縁が面白い。82とか95・97二世芳柳の仏画狩野一信の流れとも思った。土方歳三の甥が五姓田工房入門して叔父と近藤勇肖像とは。トリビア的に楽しい。153像主の藤井孫兵衛は本屋菱屋孫兵衛だったりするのか?
意欲的な展覧会ですが若干拡散気味かも。前期も見るべきでした。岡山ではいっぺんにいっぱい展示するのかな?
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追索浙派

2008-09-10 23:41:17 | Weblog
国立故宮博物院(台北) 2008年7月1日~9月25日/10月1日~12月25日

 台北故宮の所蔵品による浙派展、いっぺんには40点ほど出てます。日本の室町水墨画は浙派の地方様式と考えることもできますし、宋元の古典として日本で珍重されたものにも含まれていますので、日本絵画史には大変重要です。それだけでなく私は結構好きなので楽しく見物。後期も行きたいけど時間がないん・・・・・・。
もともと団扇型など小さい画面に描かれていた主題が大画面に拡張されるときに何が起こるかなどと考えました。あとは岩と樹木の一体化の一例を見つけたり。あいまいさは解釈の余地なのか主題の意味の空洞化なのかとか。卒論・修論用に「久隅守景作品にみる浙派的要素」とか、「曽我蕭白と室町水墨画の浙派要素」とか。大画面とエピソード的な細部要素とか、雪舟流だから当たり前といえば当たり前なんだけど雲谷派の中に要素を見つけるとか・・・・・・ まあ18世紀後半以降の日本絵画はあわせて袁派の影響も考えるべきではあります。蝦蟇仙人の蝦蟇と仙人の顔がよく似ているのは笑えた。レストランも無事改装されてホテル系の素敵なレストランになってて(値段もそこそこいいお値段ですが)いうことなしですが、あまりにも寒かったのがつらかった。
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ジョン・エヴァレット ミレイ 展

2008-09-03 00:50:41 | Weblog
北九州市立美術館 終了済み
BUNKAMURA ザ・ミュージアム 2008年8月30日~10月26日
一年だけ出ていた西洋美術のゼミのお題がラファエロ前派だったため、局地的に知識がある私。オフィーリアもさることながら「両親の家のキリスト」も堪能。要するにテート仕立ての国際巡回展なのだな。私はホルマン・ハント展も見たいがそれは難しいでしょうね・・・・・・
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浮世絵 ベルギーロイヤルコレクション展

2008-09-03 00:44:12 | Weblog
太田記念美術館 2008年9月2日~9月28日
京都高島屋 2009年1月7日~1月19日
日本橋高島屋 2009年4月29日~5月11日

きれいな18世紀のものがたくさんあってよいがちょっと量が少ない?春信の色がカラフル、カラフル過ぎで調子が狂う。国芳のなかで金魚が最高とは思わないが金魚かわいい。図録、解説読もうと思うとなかったりした。142番は歳旦すりものではないの?洋風表現のある作品群も面白かった。何気に太田の肉筆もいいのが出てた。展示替え後にいけるかどうかは不明ながら堪能。ただ名品展の限界というものも考えてしまった(この展覧会が、ではなくね)
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