Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

江戸の赤

2009-11-24 00:25:12 | Weblog
伊勢半本店紅ミュージアム 2009年10月3日~11月29日

 美術史では正面からはやりにくいんですが、色の意味と時代の流行にちょっと興味があっていってみました。伊勢半はキスミ―とか出してる化粧品会社ですが前身は紅屋だったんですね。紅のミュージアムの企画展で江戸時代の赤に注目しています。赤って大事だったのね・・・・・・ 人の目を惹きつける自己主張の色。さて赤絵の赤をどう考えよう。
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原三渓と美術―蒐集家三渓の旧蔵品

2009-11-23 00:27:23 | Weblog
三渓記念館 2009年10月31日~11月30日

 三渓園は横浜の実業家原三渓の元邸宅にしてパブリック・ガーデン。原三渓は美術品のコレクターでもあり、日本画家のパトロンでもありました。三渓旧蔵の作品を集めた、コレクションを問い、また名品も見られるいい展覧会。三渓のお買いものノート「美術品買入覚」も残っています。まあ名品だけに借りてくるのは大変だったでしょう・・・・・・。会場はそんなに広くないのでたくさん集めることができても大変だったのかも知れませんが、改修中で貸出停止の大和文華館にも三渓旧蔵品はたくさんあるので、まとめて三渓園で第二弾とか、また大和文華館でもやるとかできそうです。三渓の研究ノート「三渓帖」とか資料もありますしな。名品ぞろいではありますが、時代の変化による評価の違いとかもありますな。個人的に面白かったのは酒井抱一旧蔵の秋月等観とか(抱一がこんなの持ってたのか)前田青邨の遊魚とか、「子供の誕生」済みの橋本雅邦「狙公」とか。あと出品してないけど増山雪斎買ってたのでほうと思った。
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野呂介石―紀州の豊かな山水を描く―

2009-11-22 01:43:44 | Weblog
和歌山県立博物館 2009年10月27日~12月6日

 野呂介石30年ぶりの回顧展。こんなにたくさんあるのか・・・・・・。介石前史の鶴亭、大雅、お仲間の桑山玉洲、弟子たちと盛りだくさんです。よく調べてあるし。字も読んであるし。介石にとっての士分の意味とか気になりました。宮本君山の介石像見たかったのでよかった。鶴亭・大雅も面白いものが。特に大雅「穿洞松林図」面白いですね。介石は江戸いったときに文人と交際したりしたかな?介石の離合山水図は結構応用編ですな。81、藍瑛の倣黄公望(と称するもの)ってあったっけ?123、この寄せ書きって結局誰が持ったんでしょうね。127 このチラシにも使ったかわゆい枠ってどうやったの?作品の詩箋化か?屏風とか襖とか超少ないね~ しかし人が違うと少しずつは違うけど仲間たちは全体としてはよく似ているのですな。
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浮世絵版画―江戸の錦・大坂の華―

2009-11-22 01:38:37 | Weblog
和泉市久保惣記念美術館 2009年10月4日~11月29日

 浮世絵を6000点ももらう・集めて一挙に浮世絵館の仲間入りだ。展示等まだまだ工夫の余地はありそうですが、江戸のものより大坂の華、上方絵のほうを力入れてけばいいのではないでしょうか。絵暦も珍しかったな。役者の考証などでもっと年代せばめたりとかできるなあというところもあり。
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日蓮と法華の名宝

2009-11-21 01:55:05 | Weblog
京都国立博物館 2009年10月10日~11月23日

 今年は日蓮のメモリアルイアーなのか。神奈川でもやってましたね。京都の町衆文化に結び付けていて面白く見ましたが、日蓮系の寺に伝わってもいつから入ったかという問題があるかな~と思いました。長谷川等伯がぽつぽつ入っていましたがこれは等伯展にも出るのでしょうか。さて時代別の美術・文化展はあるもそこでは宗派はあまり注目されず、宗派別の美術・文化展はその宗派だけに注目ですが、宗派に注目しつつ、ある時代を切り取るような展覧会ってできると面白いかもなどと思いました。
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若冲ワンダーランド(三回目)

2009-11-21 01:45:13 | Weblog
MIHO MUSEUM 2009年9月1日~12月13日

 ワタシは三回目 展覧会は5期に入りました。手元に図録がないので印象で書くと、なかなか地味。水墨でも面白いものはあるけどね~(って当たり前すぎ?)。「花卉双鶏図」「松梅双鶴図」はいくつかある袋小路的作品と理解(結局その方向へは進んでいかなかった試みの作品。私の中ではあとは両足院とかがそれに入る)大雅「蘇東坡孟嘉図屏風」は大きさを描く絵画の仲間と思いました。6期になると信楽の山は寒そうなのでちょと悩みます。
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神話~日本美術の想像力~

2009-11-21 01:29:29 | Weblog
奈良県立美術館 2009年10月24日~12月24日

 明治~大正(昭和2年もあるが)の神話主題の作品を集めた展覧会。展示品はなかなか面白いです。方々からよく集めている。もうちょっと一つ一つの主題の意味が知りたかった感じ。鈴木松年面白いね。あと知らなかったけど小林千古覚えたぜ。青木繁ってちょっとクリムトですか?鹿子木孟郎「豊後風連洞の古話」、よくわからないけど迫力が。で、山岸涼子とか少女漫画まで入れてどこかでやってほしいなどと思ったのでした。
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慶應義塾創立150年記念 夢と追憶の江戸(後期)

2009-11-18 00:52:06 | Weblog
三井記念美術館 2009年9月19日~11月23日
後期は11月3日~11月23日

何とか後期。これで三期全部行けました。なかなか体系的なコレクションですよね、改めて。24 石川豊信 ヌードというよりネイキッド 56・57 春信風の湖龍斎 でも何かが根本的に違う 構図の感覚とか? 60 豊春 これ遠近法以外もちょっと洋風な気がする 105 歌麿 がっつり折り目がある 全体的に画中画の屏風が気になった 135 長喜 難波屋店先 画中の文字とかも含め面白い 160 国貞 二見浦曙の図 江漢の絵馬とか関係しないかな 170 名画六枚屏風 役者だらけ 176 摺物風商用版画というのもあるのか 256 広重のグレートウェーブ? 三井好都のにしき ファッションを売るというのは雰囲気でいくのだな。清親はもちろん洋風が強いけど広重とちゃんと比べても面白いかも。
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荻泉翁コレクションー藝に遊ぶ―

2009-11-16 01:06:23 | Weblog
世田谷区郷土資料館 2009年10月31日~11月29日

 荻泉翁旧蔵のつう~な江戸の主に文人画展。もう少し華やかなものも含まれていたように思いますが、それはまた別のときに出すのかな?丁寧に賛が読んでありました。図録が600円で128ページは驚きです。ちなみに入場も無料です。唐画がたくさんあって満足しました。鏑木梅渓とか渡辺玄対とか馬道良・馬孟煕とか大岡雲峰とか戸田忠翰とかあとは長谷川雪堤とか面白かったです。御所御襖絵巻も。慶応二年の御所の襖絵の伺下絵だとか。さて八仙人ですが、カスタネット(拍板)を持っているのが藍采和ということもありえます。蝦蟇仙人がいる時点で本来の八仙からの逸脱ははじまっているわけですが、もともと一人の女仙人を二人に増やしたいと思うときがあるみたいで、その時に花籠を持った仙人を女にしたんかな。別の仙人に拍板を持たせてることもあるし(仙人は一応外見の年齢や服装の設定もある)、花籠を韓湘子が持ってることもあります。外見から行くと解説の通り、拍板を持ってる人が韓湘子ぽい。容姿的には蝦蟇仙人の前のヒョウタンの人は張果老にも見えます。
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狩野派 400年の栄華

2009-11-07 23:25:59 | Weblog
栃木県立博物館 2009年10月10日~11月23日

 自然も含めた総合博物館なんですが、こちら結構古美術の日本絵画お持ちなんです。今回はそのうち狩野派を活用していますが、そのほか室町水墨、関東文人画なども。所蔵品を生かして、上手に借用して構成したいい展覧会でした。借用先は江戸の狩野派が多い板橋が特にたくさん出しているようでした。あと新出を出したから偉い、というわけでもないですが、結構新出ってあるんですね。狩野派における「擬古」が気になりました。伝正信「松下二仙図」、16世紀後半、よりもかなり遅いような気もします。元信様式「花鳥図屏風」これ擬古と私は思うのです。初期狩野派「朱衣達磨図」擬古にもみえるんだけど・・・・・・「四季耕作図屏風」語彙は守景も共通 常信の画巻 鑑賞できる手本というのもあるんだろう 周信「山水図屏風」雪舟様 栄川古信「林和靖鶴亀図」梅と鶴を伴う林和靖は吉祥画題化するのだ 栄川院典信「山水図」個性でもあり擬古でもあり 堀田正衡、擬古で殿様なんて萌え~ 一信は五百羅漢以外もすごいのだ。新・奇想の系譜とかしたら入るな。吉澤記念美術館の雅邦はなかなか素敵。幻想的だ。で、芳崖・雅邦まで狩野派で入れてくるのはまあ普通なんですが、観山まで入れてるところも工夫ですかな。
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