Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

福井移住400年記念 岩佐又兵衛展

2016-08-19 01:22:43 | Weblog
福井県立美術館 2016年7月22日~8月28日

 岩佐又兵衛の作品がよくて、そのよさを見せる展覧会。加えて金谷屏風と呼ばれる、以前は屏風の形態で今はばらばらになっている作品を集めて、複製の復元と一緒に展示するとか、重要な絵巻を比較できるように展示するとか最新の研究成果を盛り込んで仕事もしてある。金谷屏風は押絵貼屏風で、もともとばらせるのが取り柄だから、正しく貼ってあった保証がないな~。土佐派と似てるところもあるし、狩野派の風俗図からも取り入れてるぽいし、宗達とも似てるところある。「岩松図屏風」は狩野山楽みたいだし、又兵衛が何を学んだかを押さえてその個性を考えるのだ。画中画の扱いも面白くて、「山中常盤物語絵巻」で襲撃される時に一緒に倒れて少しずつ見える屏風とか、画中画との境もあいまいな「上瑠璃物語絵巻」の四季の庭とか技巧的。
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北陸の三名刹 永平寺・總持寺祖院・瑞龍寺の名宝

2016-08-19 01:08:13 | Weblog
富山県水墨美術館

 永平寺・總持寺・瑞龍寺、共通点は曹洞宗、そうか~ 有名な大きなお寺は他にもありますが、福井石川富山の三県の曹洞宗の名刹の名宝展ということですね。永平寺から探幽「四季花鳥図」は立派なものですがお寺に伝わったものではなく戦後に寄進されたものだそうで。山がもりもりした岸連山「西園雅集図」も面白かった。總持寺祖院からは系統の違うものの混じった中国絵画の十六羅漢、ちょっと擬古作風の雰囲気もある伝元信「花鳥図」。瑞龍寺が多くて、前田利常の寄進したものは箱も仰々しい。探幽「竹菊雀図」は画中に寄進の旨描いてあって驚く。中国絵画も江戸狩野もある。松花堂招乗「樫鳥図」の鳥は叭々鳥に見えますがかけすもこんな感じなの?
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山岡鉄舟と江戸無血開城

2016-08-14 00:22:15 | Weblog
江戸東京博物館 2016年8月11日~9月25日
 
 幽霊画の全生庵て、臨済宗で山岡鉄舟が建てた寺だったのか~ そして幕末の三舟ってみんな幕府側で相互に関係あるのですね。常設内の企画展示室でやってて、その向かいの常設展示室も勝海舟とかやってるからちょうどいい。
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伊藤晴雨 幽霊画展

2016-08-14 00:10:22 | Weblog
江戸東京博物館 2016年8月11日~9月25日

 五代目柳家小さんが全生庵に寄贈した伊藤晴雨の幽霊画を核に江戸博の所蔵品等で構成した展示。責め絵の晴雨は知ってたけど、舞台美術とかもやってたのか~。時代劇の考証に使えそうな風俗の本等も出してたのも知らなくて勉強になった。春画展できたんだから責め絵の晴雨展もできる? 本領発揮の回顧展が見たい~
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大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで(2回目)

2016-08-13 23:48:51 | Weblog
江戸東京博物館 2016年7月5日~8月28日
あべのハルカス美術館 2016年9月10日~11月6日
 
 展示替えしたので行ってきました。絵巻のところに人が滞留して見づらい。ルチ将軍はぬらりひょんに似ていることに気づいた。源琦(駒井源琦、だと松村呉春みたいだ)「釣灯籠を持つ骸骨」が沈南蘋の筆意と署名にあるのは中国風、という意味なのかしら? 大職冠が出てるのは龍王も妖怪という認識? え? 中国絵画の六道絵がなかなか素敵。妖怪ウォッチとコラボしてるところで何ですが、ポケモンも妖怪かな?
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旅への憧れ、愛しの風景 マルケ、魁夷、広重の見た世界

2016-08-12 21:32:37 | Weblog
ホテルオークラ東京 アスコットホール 2016年7月27日~8月18日

 マルケ・魁夷・広重の穏当さが美術館でない展示環境に合うと思った。いいうちとかいい店とかに飾ってありそう。マルケってぱらぱら見かけるけどまとめてみたことなかった。東山魁夷「山峡朝霧」は松林図、じゃなくて杉林図? そのほか魁夷の着色の作品は日本語の名前の付いた洋菓子(白い恋人とか白樺とか)みたいだと思った。そのほか、曽宮一念作品の額がかわいかった。田能村直入の描いた長城はどこだ?(絞り込めそうと思った) 歌川広重「東海道五十三次」の作り物感を痛感。
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竹岡雄二 台座から空間へ

2016-08-07 22:11:44 | Weblog
埼玉県立近代美術館 2016年7月9日~9月4日
 
 遠山記念館に続いて埼玉近美も見てきました。覚えてなかったけど、2001年のミニマル・マキシマル展で私見てるわ。ケースとか台座とか美術館とか美術の装置を問うところがある。埼玉近美のガラスケース内に台の要素のある遠山記念館所蔵品を竹岡だ展示してるのはちょっとコスースを思い出しました。長椅子型の「プロトタイプⅡ 背面補強」とか家具みたいなケースに美術雑誌詰め込んだ「芸術情報者の頭、ドクメンタⅨ」とか面白かった。空っぽの額とかサイコロとか箱とかおいて竹岡雄二ごっこできそう。
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第2回 川越の指定文化財展

2016-08-06 22:16:16 | Weblog
川越市立博物館 2016年7月16日~8月28日

 市指定とは限らず、市域にある国、県、市の指定品を展示。いろいろ指定品があって面白かった。建築はパネルだけど常設ともリンクしてくるし。江戸近郊の地方絵師ってのがいるんだな。
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竹岡雄二 台座から空間へ

2016-08-06 22:07:20 | Weblog
遠山記念館 2016年7月9日~9月4日

 埼玉県立近代美術館も見に行くつもりですが、交通の都合で遠山記念館から。邸宅や庭に出現してます。彫刻の台座って展示室のケースとかと一緒で、装置なんだな。で台座だけがあると部屋全体がインスタレーションぽくなるね。彫刻にとっての台座ってそれがないと展示できないし、作品の見え方に大きくかかわるけど、アマチュア~セミプロの公募展とかだと一律にブロックに乗ってたりして気になってました。庭や部屋に出現した筒状の作品は和の邸宅だと竹に見えなくもなかった。
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河合寛次郎と棟方志功 日本民藝館所蔵品を中心に

2016-08-06 00:42:18 | Weblog
千葉市美術館 2016年7月6日~8月28日

 日本民藝館コレクションの巡回展、でもなく、千葉市美術館でこの組み合わせでやるのはなぜなんだろう? 実は年度を変えて巡回したりするのかしら。二人の取り合わせは民芸運動に賛同して、柳宗悦と近かった作家ということでわかるけど。
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