茨城県近代美術館 2017年2月11日~4月2日
その後愛知会場に巡回
唐招提寺の御影堂は江戸時代の建物で元は興福寺の別当坊だった一乗院宸殿の遺構、明治以降は県庁や奈良地方裁判所の庁舎として使われたものを昭和39年(1964)移築復元したものだそうで、そこに鑑真和上の座像が安置されている。でその障壁画は東山魁夷が描いたんだけど、お堂は修理中なので障壁画が巡回出開帳するわけですな。東山魁夷らしい青と緑を多用した画面もあれば水墨もあり。東山魁夷って結構バタ臭いよね。戦前にドイツで西洋美術史勉強するくらいだし。失明してしまった鑑真が結局見られなかった日本の風景と鑑真和上の故郷の風景。関連下絵等も含めて。襖絵を展示するための施工がずいぶん立派だった。東山魁夷の中国での取材先の地図を見てると杭州へは行かず?、それは珍しい。