Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

狩野派 永徳とその周辺(前期)

2021-08-29 09:25:51 | Weblog
米沢市上杉博物館 2021年8月7日~10月10日

 上杉本洛中洛外図を方々へ貸している、「貸し」を回収したのか国立館から元信永徳あたりを借りまくった豪華な展覧会。展示室がもう一部屋くらいあれば言うことない(屏風が入ると点数がいかない)が静かに作品と向き合えてよかった。永徳「仙人高士図屏風」(京都国立博物館)の仙人のアトリビューション、永徳の仙人図について書いたものだけでなく、遡って室町水墨、下って山雪、江戸中期の群仙主題のものも確認出来たらよかったんだけど(難しいのはわかる)。大瓢箪担いでるのは呂洞賓ではなく張果老で、剣が見えないけどルックス的には右端が呂洞賓な気がする。
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ミネアポリス美術館日本絵画の名品展(福島会場)

2021-08-29 00:33:46 | Weblog
サントリー美術館 巡回済み
福島県立美術館 2021年7月8日~9月5日
MIHO MUSEUM 2021年9月18日~12月12日
山口県立美術館 2022年3月1日~4月17日

 サントリーでは展示替えがあるうえに未陳もあったが福島会場では展示替えせず全点展示。サントリー会場でも思ったが狩野派、充実している。屏風が多いからサントリーでは会場の都合が出たのだな。地元新聞社の宣伝広報が力入っていた。
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浮世絵をうる・つくる・みる

2021-08-26 10:25:30 | Weblog
日比谷図書文化館 2021年7月17日~9月19日

 前期後期全点展示替えなのですが前期見逃してしまった。しかたない。千代田区の浮世絵は神田の商家の旧蔵品で、ただ集めただけでなく出資して出版したりとかしてて画稿や校合摺、そして文書とかもある。丁寧な展示だが↑なので浮世絵版画の内容のまとまりはそんなになくて、解説で補うも若干苦労してる感あった。
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ボイス+パレルモ

2021-08-23 12:29:48 | Weblog
豊田市美術館 2021年4月3日~6月20日
埼玉県立近代美術館 2021年7月10日~9月5日
国立国際美術館 2021年10月12日~2022年1月16日

 ハコ的には豊田や国立国際で見た方がよさそうなんだけど、そこまで現代美術に入れ込んでないので近所で見てきた。ボイスとパレルモに関連があるのはわかるのですが二人展にする意味が今ひとつわからず。パレルモ展をしたいけどソロだとつらいからなのかな? 現代美術作家って代表作と言われるもの以外も結構やってることが多くてその人ひとりひとりが現代美術史みたいなところあるよねと思いました。
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藝大コレクション展2021 Ⅰ期 雅楽特集を中心に

2021-08-20 00:07:23 | Weblog
東京藝術大学大学美術館 2021年7月22日~8月22日

 コロナでとんだ特別展「雅楽の美」の所蔵品バージョンらしいが、それはすなわち展覧会の発想部分かもしらん。藝大には雅楽専攻も現在はあるし、かつては宮内庁楽部の雅楽の楽人が音楽取調掛(藝大音楽学部の前身の一つ)で西洋音楽も学んでるよね。とはいっても展覧会は基本美術の展示なので(演奏映像があるとはいえ)、より博物館的でもよかったかも?(大学博物館じゃないんだよね、そういえば)描かれた雅楽、楽、舞楽では必ずしも有名でない作家の作品も活用されており面白かった。山田於菟三郎「徳川式室内装飾」にちょうどとしての雅楽の楽器があるからか展示されていた。竹内久一「伎芸天」は作品であるとともに。藝大の守護神ぽいなとも思った。
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自然が彩るかたちとこころ―絵画・茶道具・調度品・能装束など―

2021-08-19 23:57:00 | Weblog
三井記念美術館 2021年7月10日~8月22日

 切り口を少し工夫したリニューアル前の所蔵名品展。狩野栄信「四季山水図」は倣古図の仲間でもあるのだな。森狙仙「岩上群猿図」は長沢芦雪の群猿図と近いところがある。鳥居清長「駿河町越後屋正月風景図」って妙に細かいよね。超絶技巧的工芸品が面白かった。特に「安南写福寿草植木鉢」クレイジーだと思った(ほめてる)。リニューアル頃にはコロナじゃない世界になってるといいなあ。
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北斎づくし

2021-08-19 01:59:11 | Weblog
東京ミッドタウン・ホール 2021年7月22日~9月17日

 『北斎漫画』の大コレクターの所蔵品によって、15編の全ページ(切り離すのではなく1編につき各見開き分の冊数を用意)を開き、『富嶽百景』も同様全ページを見せた大展覧会。「冨嶽三十六景」46枚も全図様展示で、やっぱり山水風味あるなと実感した。
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ざわつく日本美術

2021-08-19 01:18:36 | Weblog
サントリー美術館 2021年7月14日~8月29日

 ときどきやっている所蔵品の見せ方を掘り下げた展覧会を「ざわつく」と名付け、名品展でやったもの。相当工夫はしてあったが「ざわつく」とうたったことが吉凶どっちかという感じ。いろんな裏話、ネタ的なモノの総まとめでもある。展覧会のメインビジュアルになっている石版の五代目尾上菊五郎が現在の中村勘九郎(血はつながっている)とそっくり。
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重要文化財修理完成記念 十王図

2021-08-10 01:30:43 | Weblog
神奈川県立歴史博物館 2021年7月17日~8月29日

 所蔵品の重要文化財の十王図の修理が完成したので比較できる作品を集めて展示した十王図だらけの展覧会。そんなにやられてないけど十王図だけ集めて大展覧会をすることも可能なのだな。こちらのご所蔵品は中国絵画でしかも時代もある格調高いもの。図像が同系統の「十王二使者図」(総世寺)は衝立の画中画がすごく中国絵画的。陸信忠もあるし、江戸時代のファニーなものもあっていろんな十王図があるんだなあと実感した。
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アイヌの装いとハレの日の着物―国立アイヌ民族博物館の開館によせて

2021-08-10 01:22:56 | Weblog
渋谷区立松濤美術館 2021年6月26日~8月9日

 樹皮とか草の皮の繊維でも布って作れるんだ。へー。木綿とか絹とかは交易で入るんだよね、きっと。布と刺繍で作ってく模様はマリメッコ風というか現代の場所を特定しないエスニック風にも見える。中国の官服を利用した日本の陣羽織型の服とか面白い。刺繍の入った鉢巻カワイイ。国立アイヌ民族博物館への行きたみ高まる。
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