Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

速水御舟ー新たなる魅力―

2008-10-28 23:17:04 | Weblog
平塚市美術館 2008年10月4日~11月9日
山種のものが出ない御舟展。全国津々浦々に結構あるものだ。いい画家だとは思うが、近代美術の重文指定の基準ていまいちわからん。何か江戸より近代に甘くないか?私は菊花図とかがわりと好きです。細密描写の後の時期の風景画はちょっと素朴派みたいです。若死だが、急病なので本人にも突然の死だったでしょうね。近代って個人展と並行して同時代ムーブメントの検証が必要と思いました。
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近世初期風俗画 躍動と快楽

2008-10-27 00:16:49 | Weblog
たばこと塩の博物館 2008年10月25日~11月30日
会場の雰囲気づくり?に更紗もいっぱい飾ってあった・・・・・・。近世初期風俗画には煙草のシーンがつきものということでの企画だそうです。いろいろ面白いものが出てるいい展覧会ですが、ここの展示室の規模で屏風がぞろぞろの展覧会だと点数がかなり制限されるので、絞り込みが大変そう。近世初期風俗画村(日本の美術史業界にはたくさんの村があります。村社会ですから)だけでやっててもねえ、(という展覧会企画者の趣旨があるように思えた)、というのは全くその通りなんですが、図録作品解説には村の研究成果も入れておいてほしかったという感じはあります。参考文献とかさ。
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古渡り更紗

2008-10-27 00:09:39 | Weblog
五島美術館 2008年10月25日~11月30日
今年の秋は更紗、というか布が流行ってるんでしょうか。日本での更紗という点では、バティックの需要も古渡り更紗あってのことという感じがするので、重要。布はラブリーです。図録も展示もいい。五島ってちゃんと展示室や所蔵品にあった展覧会してるよね・・・・・・。工夫すればなんでもできるという考えのほうが思い上がりで、箱にあった展示にしかも工夫してこそいいものになるような気がする。ナンピン派とか洋風画の表装に更紗が使われがちなのも異国的というイメージあってのことと思いました。
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ミニ展示 紀州徳川家伝来の楽器―笙―

2008-10-26 01:05:08 | Weblog
国立歴史民俗博物館 2008年10月7日~12月7日
リニューアルした近世展示室の中にミニ企画展示のスペースがあります。ミニ展示もいいですが、紀州徳川家伝来の楽器だけでミニじゃな企画展でもいいような気がします(実はやってて私が見逃している?)。この楽器って徳川治宝が、たぶんナンピン派や真景も好きだっただろう、殿様が集めたので興味をもってしげしげながめてみました。
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[染]と[織]の肖像―日本と韓国・守り伝えられた染織品―

2008-10-26 00:59:58 | Weblog
国立歴史民俗博物館 2008年10月15日~11月30日
最近工芸の底力(視覚を生活の中から変える)てなことを思っていて、のこのこと見に行きました。照臨院伝来の幡とか面白かったです。学問的にもいいのでは?よくわかりませんが。図録を展示室内で読んだらそれも面白かったんですが、展示ではその面白さを語れてないようなところあり。褪色を防ぐために暗いのもわかるんですが、解説を読むために腰をかがめると腰が痛くなる・・・・・・。展示に力を入れるのであればハードの整備もお願いしたいものです。
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大絵馬寺宝展

2008-10-22 00:25:54 | Weblog
金龍山 浅草寺 浅草寺特別展示館 2008年10月15日~11月16日
江戸後期から明治にかけての江戸の画家の絵馬が充実している浅草寺。明るいところで近くで見られて大満足。ちょっと江戸博へ出張したりもしてますが。高橋由一息子の「商標感得図」(ヤマサ醤油の)とか沖冠岳「四睡」とか(とわざとちょっとマイナーそうなものを)面白かったです。長谷川雪旦とか堤等琳一味とか高嵩谷一味とか・絵馬向きの筆法とか、絵馬が得意な画派というのはありそうだな。お庭も見られて300円はお得。入場が15:00までなのに注意です。
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読む、見る、遊ぶ 源氏物語の世界―浮世絵から源氏意匠まで―

2008-10-18 00:26:35 | Weblog
京都文化博物館 2008年10月2日~11月16日
 源氏物語研究者、中野幸一先生収集の九曜文庫コレクションを中心とした展覧会。源氏の浮世絵も偽紫田舎源氏を経て浮世絵版画がある意味頂点な幕末期にはもう八犬伝の浮世絵でも源氏でもどこが違うの?みたいになってる・・・・・・。当世風とはいっても少し前時代的な風俗で描いてたりするね。119番の引札の光氏は九代目団十郎風ですな。浮世絵についてはもう少し浮世絵にはまってる人がスタッフに入ってればもっとよかったかもしれません。しかし源氏主題作品の蓄積ってすごいですよね、今だって横浜でもやってるし、京文博でも春にもやってたし、それでもまだできるほど作品があるわけで。私は貝合わせの貝と中の絵を襖に描いた下河辺玉鉉の作品がとても気に入りました。微妙に又兵衛系の作品が二つ出てるのもグッド。
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没後80年記念 佐伯祐三展

2008-10-18 00:14:30 | Weblog
大阪市立美術館 2008年9月9日~10月19日
その後香川・新潟・北海道へ巡回

そごうとか三重県美とかでやってたのとは別の佐伯祐三展。そして佐伯祐三って全国津々浦々の美術館にあるのね。たまたま通ったから、な私には「どうしてこの人の周りは人があっけなく死ぬんだろう」が正直な感想。肥後橋に泊まってから見た「肥後橋風景」は気に入りました。それからどうしても作者本位の美術史をしてしまうわけですが、同じころに同じようなものの影響を受けてると人が違っても国か違っても似てたりするなあ、そういった時代様式をちゃんと汲み取る美術史がしたいと思ったことです。
大阪市立近代美術館開設準備室の天王寺乗っ取り企画?コレクション展もやってました。近代洋画は天王寺の大美の建物がよく似合います・・・・・・。ド現代はともかくとして。
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五姓田のすべて―近代絵画への架け橋― (岡山)

2008-10-16 22:13:39 | Weblog
岡山県立美術館 2008年10月7日~11月9日
神奈川でも見たんですが、通りかかったので岡山でも。点数もいっぺんにいっぱい出てるし、展示はこちらのほうがいいな。まあ二会場目だということや展示室の条件が違いますから簡単に比較はできませんが。五姓田芳柳の肖像って、日本画と油彩画と写真の相互作用という感じがしました。「新潟万代橋図」萌え~
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房総の仏像・仏画

2008-10-16 01:31:24 | Weblog
千葉県立中央博物館 2008年9月20日~10月19日
以前千葉市美術館であった「房総の神と仏」の焼き直し、ではなく、一部作品の重複はあるものの、千葉には仏様が多いらしくいろいろと展示されています。鎌倉時代の千葉って栄えていたのね。仏画では大慈恩寺の十六羅漢図が面白かったです。こういう展覧会には図録がほしかったなあ・・・・・・
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