Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

2007年の回顧と展望

2007-12-30 12:59:51 | Weblog
メジャー展とマイナー展の二極化を痛感
マイナー展に分類されて心外な方もいらっしゃるかもしれませんがお許しください

メジャー展としては
大観@台北故宮(日本じゃないし 今年だけじゃないが) 2006年12月~3月
ギメ浮世絵展@太田他
モネ展@新美 4月~7月
去年からのメジャー展をうけていくつかのマイナー展をも導いた若冲@相国寺 5月~6月
1点豪華のレオナルド・ダ・ヴィンチ@東博 3月~6月
コンピラ展@芸大他
日展100年@新美他 
フェルメールのミルクメイド来日のアムステルダム国立美術館展@新美 9月~12月
大徳川展@東博 10月~12月
BIOMBO@サントリー他
鳥獣戯画@サントリー 11月~12月
印象派強しフィラデルフィア美術館展@京都市美他
こんなにあったのか狩野永徳@京博 10月~11月
エクスポートアートの北斎展@江戸博他

マイナー展としては
鈴木鵞湖@千葉市美 1月~2月
松本山雪@愛媛県美 2月~3月
ペルジーノ展@損保ジャパン他 
動員力の底ぢからがなかった 江戸時代上方絵画の底ぢから@奈良県美 4月~5月
若冲ブームにのって 若冲とその時代@千葉市美 8月~9月
若冲ブームにのって 花鳥礼賛@泉屋博古館 8月~9月
松本奉時@大阪歴博 10月~11月
増山雪斎@桑名市博 10月~11月

文人墨客は去来して中国を憧憬するが現代日本では憧憬されず
新潟・文人去来@新潟市歴博 2月~3月
文人墨客@和歌山県博 4月~6月
中国憧憬@町田版画美 4月~6月
近世の学者・文人だち@いずみさの 10月~12月
(上海近代の美術@大美他もここに入る?)

宋元仏画@神奈川県歴博 10月~11月

秋田蘭画とその時代展@秋田市千秋美 9月~11月

記憶に残ったものとして(すべていい記憶というわけではない)
京都御所障壁画@京博 1月~2月 よかった
日本美術が笑う@森美 1月~5月 
サントリー美術館開館 所蔵名品展~メジャー展への流れでメジャー館としての地位を確立か?
西のみやこ 東のみやこ@歴博 3月~5月 歴史系と美術系の展覧会の違い
動物絵画の100年@府中市美 3月~4月
狩野派誕生@大倉集古館 4月~5月 大倉のお茶券覚えた
美人のつくりかた@印刷博物館他 
神仏習合@奈良博 4月~5月
鳥居清長展@千葉市美 4月~6月
名古屋城障壁画@名古屋市博 4月~6月
大正シック@庭園美他
パルマ展@西美 5月~8月
京都五山禅の文化@東博他
西洋の青@神戸市博 7月~9月
旅@三井記念 7月~9月
院政期の絵画@奈良博 9月
平焼@兵庫陶芸美 6月~9月
千総コレクション@茨城天心
安宅英一の眼@東洋陶磁他
江戸の狩野派@大和文華 9月~11月
ミネアポリス浮世絵@松濤他
乾山の芸術と光琳@出光他
伊勢物語@久保惣 10月~11月
名所絵の世界@静岡県美 11月~12月
富岡鉄斎@大倉集古館 10月~12月

回顧しただけで展望してないか?
予算不足であるべき図録がつくれない展覧会があるいっぽう、イマイチな図録もあって割り切れない気持ちが残る。あ、これも展望してないか。
ブロックバスター的な大動員で笑える館のかげでそれができない館はつらい。
そしてその差は館の努力だけで埋まるものではなくなっている。
特別展をいっせいにホントは減らすのがいいかも






コメント (7)
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上海―近代の美術―

2007-12-19 01:23:20 | Weblog
大阪市立美術館 2007年9月4日~10月14日
渋谷区立松濤美術館 2007年12月11日~2008年1月27日

予想より面白かった。作品選定を練ったこの時代・時期のものをみたらもっと面白いだろう。松濤は計3回いかないと全部みられないようだ。うーん大美いっとくべきだったか・・・・・・。あと1回はいくけど2回いくかどうかは微妙。
日本の明治の文人画・南画系のものを念頭においてみてました。基本的には見れば違いははっきりあるのですが、たまにかなり近いことも。エクスポートアートでないもので、日本の洋風画みたいなものはないのかな、中国には。
54 銭慧安「広陵花瑞図」 いくら故事とはいえおじさんがピンクの芍薬をアタマに飾っているのは驚く
63 任薫「花鳥図」 ソリッドでステキ
76 任伯年「和合双仙図」 男色画題としての寒山拾得(笑)
112 高ユウ 「渓山雨意図」 やや浦上玉堂
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鳥獣戯画がやってきた!(二回目)

2007-12-15 01:24:33 | Weblog
サントリー美術館 2007年11月3日~12月16日
展示替え(巻き替え)があったので再訪。前期は展示していない箇所がパネルになってましたが、後期は後期で展示してる場所がパネルになってはられているわけですな。作者について年中行事絵巻との関連で宮廷絵師とか、また密教図像の関連で密教の絵仏師、などといわれたり、絵の順序とか、錯綜とかいろいろナゾが多いわけですが、カンタンにはわからないようなことを棚あげにして、ナゼそのときにどうしてこのような作品が作られたのか、とか描かれた内容がどういう意味を持ちえたのか、を考える試みがあってもいいかもしらんと思った。そっちを考えたらまた何かわかるかもしれないし。
夜間開館にもかかわらずかなりの人出でおめでたいことですが、絵巻物は混むとヒサンですなあ
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川上不白と江戸千家展

2007-12-15 01:15:52 | Weblog
江戸東京博物館 2007年10月23日~12月16日
江戸千家の流祖、川上不白は当時の人気文化人でもありますから、賛など見る機会があって、存在は認識していましたが、どのような人かは知りませんでした。
展示は江戸千家にある茶道具が中心で香合など楽しかったですが、お茶の道具はともかく、茶道を展示で見せるのは難しいですね。不白についての説明パネルがたくさんありましたが、パネルと展示品がバラバラな感じでした。江戸千家の新しい茶風ってどんなん?
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北斎 ヨーロッパを魅了した江戸の絵師

2007-12-15 01:06:33 | Weblog
江戸東京博物館 2007年12月4日~2008年1月27日
名古屋 萩(山口県)に巡回

 ライデンとパリから肉筆がまとめて里帰りというのがウリらしい。面白いことは面白い。筆者わけよりも、洋風を目指した表現が部分的に秋田蘭画と似てることや、その洋風な表現、オーダーなのでしょうが、使用画材も含めて、国内に残った作品と結構違うので、どうしてそのように描かれねばならなかったのか、が今後課題と思われます。そのほかの展示作品についてはちょっとどういう展示の趣旨かつかみかねました。特に肉筆。
 それなりにヒトも入っていて、北斎の集客力があるということで何度も北斎の展覧会があるわけですが、それでいいんだろうか。やられてなくてやるべき地味なことはたくさんあるよなあと思ったりしたのでした。
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大和文華館所蔵 富岡鉄斎展―躍動する形と色―

2007-12-01 00:02:35 | Weblog
大倉集古館 2007年10月6日~12月16日
 大和文華館の鉄斎って、個人の、鉄斎と交友のあった人の家にあったものがまとまって入っているのですね。どうりで必ずしもミュージアムピースでないわけです。でも文人画・南画のミュージアムピースってのもなんか矛盾してる気がするので、これはこれでまとまっていてよいです。お手紙が一緒にある(手紙の便箋に絵が入ってる。こういう紙を使うのは江戸時代と思ってたけど鉄斎は近世の続きを生きてたのね)のもよい。鉄斎ってマスキュランだなー。それからなんのかんのいいつつ絵で生活してること本人的にはどう折り合っていたんだろう?
 特別出品の酒井抱一「瓶花図」描かれた生花・供物としての花、伊藤若冲「釣瓶に鶏図」水墨もなかなか楽しゅうございました。今回は料金が1000円ですから1600円でホテルオークラのケーキセットがついてくるお茶券がますますお得でした。
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