Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

歌と物語の絵

2024-07-14 10:55:34 | Weblog
泉屋博古館東京 2024年6月1日~7月21日

 題材的に結構土佐派展だったな~。伊勢、源氏のどの場面を選ぶかって有名+用途なのかな?とぼんやり思ったりした。狩野探淵「草盧三顧図」で諸葛孔明の近くに鶴がいて、へー、鶴?と思って調べて、羽扇は鶴の羽と知ったんだけど、水辺の梅の木もある楼閣なので図像的には林和靖借りてきてっかな?と思ったりした。特集展示の黒田清輝「昔語り」も物語ではある。
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古美術かぞえうた 名前に数字がある作品

2024-07-14 10:47:51 | Weblog
根津美術館 2024年6月1日~7月15日

 数字が入った主題とかいくつか思いついたけど、形状を表わすものが工芸に結構あったな。普段の展示には出しにくいであろうものも出ていたので好企画。このタイトルで『名数画譜』ないんだ、というのは江戸時代後期脳である。同時開催の柴田是真等を飾った工芸の展示もよかった。
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とちぎ江戸絵画の底力 珠玉の上野記念館コレクション 第Ⅱ期

2024-07-07 00:38:30 | Weblog
栃木県立博物館 2024年6月8日~7月15日

 第Ⅰ期のほうが華やかだったけど内容は第Ⅱ期のほうがまとまりがある。高久靄厓も谷文晁も孔雀はマクジャクだった。上野記念館の所蔵品てなんか上野好みって感じあるな。無款だからハンコ借りてきて入れる、とかそんなんするのか。怖いぞ。版本については書誌とか版元とかが気になりました。
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近代輸出漆器のダイナミズムー金子皓彦コレクションの世界ー

2024-07-01 02:03:27 | Weblog
神奈川県立歴史博物館 2024年4月27日~6月30日

 絶対実物見に行ったらいいことは予想していたのだがなかなか行けず最終日に。滑り込めてよかった。プロローグの飾り棚にちょっと仏壇味を感じてしまった。芝山細工って牛骨を染めたりして使っている!(と思うとコムタンスープとか飲みたくなってくる私) 日本で輸出漆器として見てるから日本製品なことは自明なんだけど、買う方は日本と中国そんなに区別してなくね?と思ったりした。というか金子皓彦コレクション自体相当面白いですね?図録の巻頭論文に40代の筆者が身近に漆器なかったと書いておられるのですが、地方出身だからか50代の私の子供の頃は、お椀、お重、お盆など当たり前に漆だったような?現代でもプラスチックのお椀が色だけ漆の名残をとどめてはいますよね。
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犬派?猫派?

2024-06-29 01:40:55 | Weblog
山種美術館 2024年5月12日~7月7日
 
 山種美術館所蔵品を中心に山種にはない古美術の犬、猫を借りたりして構成した展覧会。犬の身体にたらしこみしたのが小林古径とか近代にもあるのは宗達の影響なのか?芦雪の首に白いとこのある黒い仔犬の後ろ姿、なぜ繰り返されるのか。猫で歌川国芳「山海愛度図会 越中滑川の大蛸」が出ているのだが、英訳Nameri Riverになっててショック。「なめりかわ」っていう地名ですから!速水御舟「翠苔緑芝」を猫のいる絵として出してるのは豪気だと思いました。花鳥画も少し出てて上村松篁「白孔雀」はインドクジャクですね。
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洋風画という風

2024-06-14 14:23:53 | Weblog
板橋区立美術館 2024年5月3日~6月16日

 寄託の歸空庵コレクションが洋風画の大コレクションなのでそこから少し小テーマを作った展示。新しい寄託品もあったりする。大変興味深いのですが、画中に署名がない作品の帰属はどういう判断なんでしょう?「新蕨飛虻図」の蕨がいつも薇(ぜんまい)に見えて仕方ないのですが……ワラビなの? 佐竹曙山「竹に鶴図」は洋風画というには南蘋風で南蘋風というには洋風で面白かった。空が青く広がっていくのはもちろん洋風と関係あるんだけど浮世絵でも展開されるということが見える展示などなおよかったように思いました。
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殿さまのスケッチブック

2024-06-10 00:45:40 | Weblog
永青文庫 2024年4月27日~6月23日

 博物図譜を残した殿さまはいっぱいいるけどそれを残してる細川家えらいな(でも出てこないだけで残してるとこはまだあると思う)。『季刊永青文庫』が図録替わりではあるんだけど、もっといろんな図が図録に載ってほしい。熊本県立美術館ででも大展覧会やってくれるといいがのう。もしくはデジタル化プロジェクト。熊本六花は今でも会員で種を分けている!植物の図譜と押し花標本の近さ(実際標本も展示)を再確認。知ってたけど見るたびにおお!と思うのはお吸い物の牡蠣から出てきた真珠。ちゃんととっておくのがいいです。
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吉田初三郎の世界

2024-06-08 23:33:09 | Weblog
府中市美術館 2024年5月18日~7月7日

 吉田初三郎の鳥瞰図の案内図、細部が図録だとよく見えないので見に行った方がいいだけでなく、チラシに江戸時代の浮世絵師の山水画みたいな屏風あったので見に行ってきました。「犬山之春 蘇川之秋」(犬山城白帝文庫)です。地図的な情報を含む鳥瞰図なんだけど、山水図でもある感じ。しかし初三郎は真景図とは言わないんだな。ヨーロッパで発展した都市鳥瞰図が日本近代で異常発達したのだな。電力の送電線の図とか見ると産業の真景図思いだすけど。ある意味青緑山水になって先祖返りしてるともいえるか。
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国芳の団扇絵

2024-06-02 14:49:53 | Weblog
太田記念美術館 2024年6月1日~7月28日

 国芳の団扇絵ってそれだけで展覧会が成り立つほどあるのか。まあまあ豪華だから団扇に貼らずに残してるものもそこそこあったってことかな?
 美人画、国芳もそれなりに顔変わってるんだなと思った。死絵に慣れ親しんでるので役者を結構描いてるのは知ってた。猫はあるけど期待していくと少ないかも。前期は6月25日まで。6月29日からの後期行きたいが忘れそうだ。
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鳥居清長展

2024-06-02 14:35:55 | Weblog
回向院  2024年6月1日~2日

 鳥居清長のお墓があって命日に合わせて展覧会をしている回向院。もともと出開帳会場のお寺だから展示の伝統もあるということか? 清長以外も回向院関係のものはお集めである。菊地容斎『前賢故実』の出版に資金援助をしたため、容斎が寄進した釈迦三尊・十六羅漢があって展示されていた。五百羅漢もあったけどそれは燃えてなくなってしまったらしい。鼠小僧のお墓見に行ったら猫がいた。
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