Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

美しい人びと 松園からローランサンまで

2023-03-31 13:45:57 | Weblog
2023年2月21日~6月4日 松岡美術館

 前期は4月16日まで。応挙とか抱一とか近世絵画も多少はあるのであった。松岡氏は発色がいいものがお好きだったんですかね。フランス物が彫刻も含めてあってコレクターの趣味だけでなく、コレクションが形成された時代の雰囲気を感じる。8ページのリーフレットが作成されていた(200円)。今回よりむしろ前回のが欲しかったが前回は作らなかったそうで残念。白金は全般飲食店が高いのでラボエームがリーズナブルに感じられるのですが、近くのラボエーム白金でテラス席に座って白金を堪能しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花鳥を愛で山水に遊ぶ

2023-03-24 23:40:31 | Weblog
富山市佐藤記念美術館 2023年2月18日~4月9日

 甥っ子を抹茶と和菓子で釣って一緒に行ってきました。富山市郷土博物館、富山市篁牛人記念館のものも出ているのが助かる。上野雪岳、認識してなかった『平安人物志』にいる越中出身の画家、師山本梅逸と一緒に飾ってあるのがよかった。吉田公均、谷口靄山なども出ていた。遅そうな、たらしこんでる伊年印「草花図屏風」、篁牛人記念館にあるってことは篁牛人の旧蔵品なのかな?18世紀的で面白いと思った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

勝興寺国宝指定関連事業 特別展示「勝興寺に残る古典籍」

2023-03-24 23:28:29 | Weblog
高岡市万葉歴史館 2023年3月15日~4月10日

 原在中「布施湖八勝 」が見たくて行ってみました。万葉集にも歌われた布施湖の景勝が失われゆくのを惜しんで、勝興寺の住職が在中に絵を描かせ、公家に和歌を詠んでもらうという成立経緯は面白いのですが、まあ絵は薄味( 目録詳細 / 布施湖八勝 )。布施湖を持ち上げることが勝興寺の顕彰にもなるんだろうけど、もう景勝は失われつつあるし、在中も実景にあたってるわけじゃないから名所絵の寄せ集めみたいになりますよね。なんで在中に頼んだかも気にはなるけど。柿本人麻呂影供に使用されたと考えられる立体の「人麿像」が掛軸の人麻呂の前に置いてあるのはちょっと面白かった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

児玉果亭 2022年冬季企画展 志賀高原ロマン美術館収蔵品展 山ノ内町指定文化財『果亭美術文庫』より

2023-03-21 23:17:26 | Weblog
山ノ内町立志賀高原ロマン美術館 2023年1月28日~4月2日

 児玉果亭、天保12年(1841)生まれということは江戸時代のうちに大人になって明治を天保老人として生きた人だな。渋温泉に生まれて、京都とかも行くけど、地元ベースでやってけた、というのは地元を愛してるだけでなく地元で十分注文があったりしたってことよね。そして本人の承認を受けて後援者が文庫として残し、今は町のもの、って果亭ってやり手。長野界隈では展示の機会もあったようですが、今回展示されている約30点がまとめて見られるだけでもありがたい。時代様式を強く感じる一方、鳥も人物も目が丸い。「大日本信濃州髙井郡平穏邨温泉場遠望之真景 」は別本を印刷物にしてお菓子屋さんが包装紙にしているので買いに行ってみよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

物語絵―嫁入本「源氏物語」全54帖公開―

2023-03-20 00:29:24 | Weblog
國學院大學博物館 2023年1月28日~3月26日

 54帖は前期後期で展示替えだったのですが、諸般の事情により後期のみ。嫁入本で箱付きなのも興味深い。54帖各1場面が絵画化されておるのですが、そんなに源氏に親しんでない私には絵画化されててよく知ってる場面のある帖と影の薄い帖があって、よく絵画化されて定番化した場面とそうでない場面の成立について興味を感じたことです。あと画中画が全く平安時代風でなく当本の成立した江戸時代風でそれは気にしないのかと思った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

同潤会アパートと渋谷

2023-03-20 00:16:39 | Weblog
白根記念渋谷区郷土博物館・文学館 2023年1月21日~3月26日

 小規模ながら気になる展示をしている、と思いつつ初めて行きました。今は全滅した同潤会アパート、35年前はまだあちこちにあったな。代官山は自転車で行ってみたこともありました。渋谷区は青山、代官山を有しているので展覧会をする意味がある。旧住民と思しき観客の方が同じく旧住民のお連れ様と会話してるのがなかなか面白かった。展示も部材とかもあってよかったのですが、展示室狭く、同潤会好きだしと思って買った図録が詳しかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仏具の世界

2023-03-19 23:59:25 | Weblog
根津美術館 2023年2月18日~3月31日

 館蔵品以外に大師会と歴博のものも出ていた。仏具だけでなく仏画もあった。仏具とふつうの器物ってどこから分かれてったんだろう、そして分かれても相互に影響あるのかな? 子供のころ中将姫の絵本を与えられていたので、当麻曼荼羅見るたびに中将姫が蓮の糸で作った、と思ってしまうのだけれど、冷泉為恭の模本で展示されていた「当麻曼荼羅縁起」でもちゃんと蓮の糸を使って中将姫は作っていた。西田コレクションでは中国の陶工が日本に来たりして日本で成立した伊万里焼をまた中国で真似したチャイニーズ・イマリとかあるのが面白かった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

椿椿山展 軽妙鍛錬な色彩と筆あと

2023-03-18 01:55:49 | Weblog
板橋区立美術館 2023年3月18日~4月16日

 内覧会に潜入してきました。単館で4週間は短い、そして前期後期で結構入れ替わってしまう。椿椿山は江戸住なのですが、渡辺崋山の大事な弟子ということですでに田原では展覧会があり、研究も進められ、今回も田原の作品がたくさん出ている。縮図とかもたくさんあって本人がマメなうえによく残ったんだろうな。チラシはおしゃれでメインビジュアルに使われている作品もきれいなのですが、まあこれは特にきれいなものだな。面白いなと思ったのは中国清代の画家の作品に倣った作品でもそのルーツが古いから?宋人意とかになっちゃうのね。肖像画の下絵で、首のところがくりぬいてあって顔をはめて試せる?ようなのも面白かった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

江戸絵画お絵かき教室

2023-03-18 01:45:24 | Weblog
府中市美術館 2023年3月11日~5月7日

 前期後期をそれぞれABに分けて一部の作品を展示替えするため、コンプリートには4回いかなくてはならないようですがちょっとそこまではお付き合いしかねる。展覧会のテーマとして画材とか表具とか技法とかを重視して、会場の造作を作りこんだ結果順路は迷路のごとく、ウォールケースには作品がひしめいている。ついに図録がA5サイズに縮小され、A5横の図録に縦に掛軸が載るため図版が小さい(向きを回転させてA5縦に載る図もあるけど見にくい)。書籍扱いの図録は展覧会を見なくても書店で買えるが流通コストを展覧会を見て会場で買う人にも強いている。筋目描の体験は面白かった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

極楽鳥

2023-03-12 01:32:41 | Weblog
インターメディアテク 2023年1月20日~5月7日

 久しぶりにインターメディアテクに行ったら写真撮影可になっていた。東京大学総合研究博物館には山科鳥類研究所の鳥のはく製標本もあり、鳥をモチーフとした宝飾芸術と合わせて展示している。はく製も研究用と展示用があるらしい。はく製と静物画って部屋の装飾的機能としてはイコールのとこありますよね。宝飾芸術もなかなかすごい。高価できれいなだけでなく表現でもある感じ。そして鳥のはく製も尾長鳥の標本を高く展示して尾羽が空調の風でゆらゆらゆれてたりしてちょっと現代美術のインスタレーションじみていた。河辺華挙「鳥類写生図」には華挙のお父さんの先生横山崋山の図もまじってる、と会場にはさらっと描いてあったがそれ、どれがって確認していただきたいんですけど。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする