Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

南蛮美術の光と影 泰西王侯騎馬図屏風の謎(2回目)

2011-11-29 23:06:59 | Weblog
サントリー美術館 2011年10月26日~12月4日
神戸市立博物館 2012年4月21日~6月3日

 コンプリートのためには3回いかなきゃだったのですが2回しか行けなかった~。九博の「唐船・南蛮船図屏風」、光信よりは確かに孝信様式なのですが、孝信と呼ばれているものの中にも結構幅がある気がする。しまった~文化庁本と神戸市博の内膳「南蛮屏風」見くらべたかった!香雪の「レパント戦闘図・世界地図屏風」は結構象がかわいい。地図の中に山が描いてあったりして面白い。南蛮文化館の「狩猟図のある西洋風俗図屏風」、小さすぎる羊のやつだな。神戸市立博物館のほうも楽しみですね。
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城主の格式~国宝犬山城の至宝~

2011-11-28 00:10:08 | Weblog
岐阜市歴史博物館 2011年10月21日~11月27日

 最近までの個人の持ち物だった国宝犬山城、道具とか武具とか絵画も残っておりまして、普段展示している展示施設が改修ということで岐阜での特別展となった模様。殿様絵画、南蘋派よりの成瀬正泰・正典を堪能。でも南蘋だけじゃないんだよね~。輪郭もちゃんととってるしね~。正典が写してる王元章の梅図って、名古屋の万松寺にあって梅逸がみたやつか?正典の白鷹図、鷹の体の羽根の薄さと止まり木の豪華さが若冲の鸚鵡、特に草堂寺など連想。成瀬正往「蝶図」は岸派を思わせる。伝来の雪村のショウキも、探幽の顔輝うつしの鉄拐(これっていろんな人が写してるな~)、お道具類も面白かったです。
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生誕100年 南桂子展

2011-11-23 23:33:29 | Weblog
佐倉市立美術館 2011年10月22日~11月27日
富山会場、京都会場、東京会場終了済み この後群馬会場へ巡回
群馬県立館林美術館 2011年12月10日~2012年4月8日

 銅版画家南桂子(1911~2004)。浜口陽三のパートナー。一見無難な少女趣味のようで結構物悲しい。女の子の顔って自画像なのかな。瀧口修造に浜口陽三と連名でクリスマスカード送ってた。
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風景の記録―写真資料を考える―

2011-11-23 23:24:09 | Weblog
国立歴史民俗博物館 2011年11月8日~2012年1月15日

 章ごとに若干ばらけた感じがしなくもないが、とても面白かった。カメラが普及する前、風景を持ち帰るニーズを満たしたのは絵葉書であり、既成の風景写真だった。その前は風景版画であり、一部の輸出絵画だったわけだ。石井實フォトライブラリーはすごいね。風景写真は風景の資料であり、歴史資料なんだけど、アートでもありえる。そこは受容の問題か。写真の作為、演出も含めて面白いと思いました。
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マリア十五玄義図の研究

2011-11-23 23:07:25 | Weblog
国立歴史民俗博物館 2011年11月1日~11月27日

 特集展示。歴博では「マリア十五玄義図」(原田家本、京都大学総合博物館)を常時複製展示をしているのですが、その現物展示。この1点に絞って、現物と研究史、化学分析調査結果、再現模写を合わせて展示。竹筒から出てくるとはなんとドラマチックな。見るからに本格的な初期洋風画ですが、X線等で西洋的な材料を使っていることがはっきりしました。東家本についても詳しく知りたいですね。サントリー美術館、神戸市立博物館の「南蛮美術の光と影」展と合わせて興味深い展示です。
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雪舟花鳥を描く 花鳥図屏風の系譜

2011-11-23 00:17:50 | Weblog
島根県立石見美術館 2011年10月22日~11月23日

 雪舟「四季花鳥図屏風」の真筆度が一番高い、現在京都国立博物館所蔵の作品は益田家伝来ということでゆかりの地で雪舟花鳥画の展覧会。なかなか研究的な展覧会でした。前田家本はやっぱ手は違うよね。この展覧会でみると明代浙派と雪舟花鳥画って関係近くないように思えるが、でも似てなくもないよね。雲谷派による永徳風+雪舟流合わせ技を見つつ、それでは蕭白の室町・桃山摂取とはなんだと思ったりした。図録論文の「(花鳥画の)常識からすれば、(中略)、濃密な描写を特徴とする南蘋派は半ば素人、バランスを崩してまで細部を描き込む伊藤若冲はマナー違反」に受けた。まあ若冲はマナー違反だよね。南蘋派は大体素人多いですし。しかし江戸時代中期にはそれが必要とされていたともいえるわけで、花鳥画の常識の有効期限も設定すべきかもしれません。
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日光東照宮と将軍社参

2011-11-21 00:02:14 | Weblog
江戸東京博物館 2011年10月6日~11月23日

 これは江戸博というか徳川記念財団の展覧会なのかな?日光関係で狩野派のものがいくつか見られます。注目は狩野(逸見)一信の東照大権現像ですね。徳川家の菩提寺増上寺にコネがあるんだから徳川家ともそら関係ありますわな。
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法然と親鸞ゆかりの名宝

2011-11-19 02:37:26 | Weblog
東京国立博物館平成館 2011年10月25日~12月4日

 法然と親鸞、京都では別々に展覧会してたのですが東京では一つの展覧会に。平成館を二つにわけて二展覧会とかにしなかったのね。入口は二河白道図、あ、二つにわかれてるじゃん(笑)。法然上人の一生にちょっとだけ詳しくなりました。美術は浄土宗の方が豪華だ。
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『蜀山人』大田南畝と江戸のまち

2011-11-19 02:27:41 | Weblog
新宿区立新宿歴史博物館 2011年10月15日~12月4日

 牛込に御家人の屋敷があって、現在の新宿区エリアには結構江戸時代に文人が住んでいました。大田南畝など。普段から常設展示にもちょこっと出てました。石崎融思の南畝像面白い。複製展示だったけど『望月帖』の画家河益之って誰だ?
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世界遺産 ヴェネツィア展―魅惑の芸術‐千年の都―

2011-11-19 02:12:03 | Weblog
江戸東京博物館 2011年9月23日~12月11日
この後愛知会場、宮城会場、愛媛会場、京都会場、広島会場へ巡回

 ヴェネツィアといえば「ベニスの商人」、「ベニスに死す」。ベニスの商人はヴェネツィアが商業都市であったことを示し、ベニスに死す、は迷宮的な要素をよく表していました。都市ヴェネツィアを紹介する展覧会。ヤーコポ・デ・バルバリのヴェネツィア景観図を新潟近美の展覧会に続いて見てしまった。ロザルバ・カッリエーラ、画家の自画像展にもいたな。カナレット好き~ちょっとベロット風だったけどどっちも好き~ ヴェネツィアいって、ゴンドラかヴァポレット乗りたい~、カルパッチョ食べたい~と思いました。要するに街の魅力をよく伝える展示でした。東京会場だけのカルパッチョ「二人の貴婦人」鳥が結構可愛い。
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