Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

伊藤若冲《菜蟲譜》と江戸絵画の魅力

2009-09-30 22:28:29 | Weblog
佐野市立吉澤記念美術館 2009年9月19日~10月25日

 市町村合併して佐野市(厄除け大師の、プレミアムアウトレットの、ラーメンの)になりましたが、葛生町の町立美術館としてできた美術館でした。吉澤家は江戸時代からの名家で、近代は石灰で財をなされたようです。なんといっても若冲「菜蟲譜」が名物で、とうとう重要文化財になりました。「菜蟲譜」他結構近代に集めたものだそうで、むしろまとまりがあるのは当主自らも描いてた文晁系の文人画なようです。行き届いたいい展示。桜井雪館「雪中三顧」がちょっと蕭白風の唐画だったのが収穫でした。
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一蝶リターンズ 元禄風流子 英一蝶の画業(二回目)

2009-09-27 23:26:21 | Weblog
板橋区立美術館 2009年9月5日~10月12日

 展示替えがあったので再訪。着物の裾が翻るような感じとか、垂直の線とかが好きなんだな一蝶という人は。四季日待図巻の障子に映るのはshadowだな。粉本・見本帳・絵手本として作られても場合によっては観賞用の作品にもなるよなあなどと思ったりしました。
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狩野派の世界2009

2009-09-26 01:01:20 | Weblog
静岡県立美術館 2009年9月10日~10月18日

 狩野派の先祖が伊豆出身なこともあり狩野派を集めて展示してきた静岡県立美術館。研究し展示してると購入以外にも預けてもらえたりもしたり、新しく出てきた作品の情報も早く入ったりして、所蔵品を中心にふくらませた展示ができるのです。核になるコレクションて大事ですね。ただ「狩野派」展だと一作家あたりの点数は少ないし、同時代の他の流派との関連があってもそれは見えにくいので、別の切り口もときにはあってもいいかもしらん。元信印「琴棋書画図屏風」地面に生えてる草のもじゃもじゃした感じがいい。初期狩野派「四季花鳥図屏風」このスケール感がわりと特徴なんだけど、スケール感でいえば光信もこんな感じのあるよね。永徳「松に叭々鳥・柳に白鷺図屏風」これも黒白図なのね。長谷川派も1点混入。山楽「西湖図襖」、伝山楽の西湖図屏風(バーク・コレクション)と比べてみよう。寄託の山雪「四季花鳥図屏風」、山雪展静岡ならできるかな?理由がないか。安信「猿曳・酔舞図屏風」江戸時代前期における一種の雪舟理解か?狩野永良は唐画だな。永岳「富士三保松原図」原在中ぽい(ワタシ的に原在中ブームなの)。永岳「四季耕作図屏風」人物の顔とか四条派ぽいかも。伊川「楼閣山水図屏風」界画とか袁派とかを思い出しました。1999年の所蔵品図録と2003年の小冊子、今年の小冊子と価格体系がちょっと複雑です。
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慶應義塾創立150年記念 夢と追憶の江戸

2009-09-24 00:21:12 | Weblog
三井記念美術館 2009年9月19日~11月23日

 慶應の高橋誠一郎コレクションの浮世絵展。結構なコレクションですが3週間ずつ、3期って後2回いけるのか自分。体系的なコレクションですな。肉筆も多少あるのね。子供を描いた春信がいっぱい。窪俊満の摺物「三ひらの内 松・牡丹に孔雀」はナンピン風というか油絵風というか。国芳「名画六枚屏風」貼り交ぜ屏風ぽい。死絵になったスターの皆さんが。ちょっとやそっとの洋風表現には驚かないが昇亭北寿「東都両国之景」は木版画でめざせ銅版画なのが面白かった。
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イタリア美術とナポレオン展 

2009-09-24 00:12:10 | Weblog
日本各地を巡回済み

大丸ミュージアム・東京 2009年9月10日~9月28日

 デパート美術館で見るのなら十分満足できる内容。ナポレオンの叔父さんのコレクションの残りだそうです(もっといいのは死後売られて遺族の生活を支えた)。目玉はボッティチェッリ、そしてジョヴァンニベリーニというところか。リベラ?といわれる作品とかカラヴァジェスキとかもありました。ずいぶんいろんな会場を巡回してる(からそれなりに部数を作ったのでは?)割に図録が薄くて高い。
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美しの和紙 天平の昔から未来へ

2009-09-23 00:37:42 | Weblog
サントリー美術館 2009年9月19日~11月3日

 派手な企画展続きのサントリー美術館。所蔵品中心の落ち着いた企画かと思っていたらほうぼうから借り集めた展覧会だった。和紙に注目だけど和紙を使った美術品、和紙をモチーフにした図柄とか結構出てる。実家方面ではお祭りのときに紙花(白い紙の四隅が赤く染めてある)を飾るんだが東大寺修二会の造花とちょっと似てるか。紙に触れたりして楽しかった。大坂のナンピン風の絵を描く雄川白麟のぜんぜん唐画じゃない仕事『小笠原流折形大全』は後期展示で見られなかった・・・・・・
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江戸東京ねこづくし

2009-09-23 00:26:22 | Weblog
江戸東京博物館 2009年8月13日~9月27日

 常設展示室内でやってる常設展観覧料でみられる企画展。チラシはあり。ワタシも猫は好きです。所蔵品からいろいろ集めて面白く見せる、だけならこれでいいような気がするが、よそから借りてもいる、にしてはなんだかちょっと消化不良というか、雑然とした感じがしました。
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よみがえる浮世絵 うるわしき大正新版画展

2009-09-23 00:17:05 | Weblog
江戸東京博物館 2009年9月19日~11月8日

 ムラ―・コレクション初公開が売りですが、それは展覧会全体の4分の1くらいですね。意外と江戸博も集めて持っている。新版画は絵~彫~摺を自分でやる創作版画に対して、確かに分業・商業的で浮世絵の流れにあるのですが、とはいっても同時代の他の美術の影響も受けてるわけで、浮世絵の流れとか新版画とかのなかだけでないとらえ方もあるかなあと思いました。日本人が作っててもある意味外人受けを狙っているというので過剰な日本趣味みたいにときどき思ってたことに合点がいきました。ムラ―が訪ねた京都の「マリア画房」となっていましたが、大正14年創業現在も営業中のマリア書房のことではないのか?
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聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝

2009-09-20 23:08:19 | Weblog
九州国立博物館・北海道立近代美術館 開催済み
上野の森美術館 2009年9月19日~2010年1月11日
大阪歴史博物館 2010年1月23日~3月31日
仙台市博物館 2010年4月20日~5月30日

国際巡回展らしい。中国サイドの展覧会なので抗議等もある模様。確かにチベットと中国の関係はスルー。とりあえず展示品を見るとカーラチャクラ父母仏立像などチベット密教でおなじみの合体像とか本当に千本手がついてる千手観音とかすごかった。頭蓋骨で作ったカップ(カパーラ)にびっくり。
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水都大阪2009開催記念 水の風景

2009-09-16 23:27:10 | Weblog
大阪市立美術館 2009年9月15日~10月25日

中国絵画いっぱい。近世絵画では蔀関月「廬山図」とか原在中「楼閣山水図」とかよかった。近代日本画ではなにわの海の時空館から借りてきた、児玉希望「群貝」が素敵でした。
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