Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

国宝 阿修羅展

2009-03-30 23:20:59 | Weblog
東京国立博物館 2009年3月31日~6月7日
九州国立博物館 2009年7月14日~9月27日

阿修羅展といっても阿修羅は一体だから、国宝興福寺展でもいいところを、阿修羅展として阿修羅で押しているあたりに戦略を感じる。内覧会に潜入してきました。阿修羅はモナリザが来たとき(は知らないが)もかくや、というような特別配置。後は創建時の鎮壇具(水晶とカきれい) 橘三千代つながりで法隆寺特別出品の阿弥陀三尊像と厨子とか八部衆とか十大弟子とカ鎌倉仏とかにょきにょきと仏像があって意外にあっさり。お堂にお帰りになったら見に行きたいね。
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東本願寺の至宝展

2009-03-29 22:05:33 | Weblog
日本橋高島屋 2009年3月18日~3月30日
札幌大丸 2009年4月8日~4月20日
なんば高島屋 2009年4月29日~5月11日
京都高島屋 2009年5月13日~5月25日
松坂屋美術館 2009年9月19日~10月25日

東京会場いってきました。デパート展にはデパート展のよさがある。応挙の襖絵が露出展示ですぜ。しめしめ。新出元信は霊雲院風。月僊、円山派風と南画風、ある種呉春風でもあり加えて洋風な気がします。大鷹狩図襖は円山派系の幕末の人か。明治再建の障壁画もなかなか豪華でよい。望月玉泉の孔雀・鶴の舞い踊る?さまはとても豪華で迫力があります。確かに衝立の応挙の裏はしいていえば芦雪だわな。こんど京都行ったら渉成園見に行きたいっ!
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朝鮮王朝の絵画と日本 宗達、大雅、若冲も学んだ隣国の美(静岡会場再訪)

2009-03-26 00:28:45 | Weblog
栃木会場終了済
静岡県立美術館 2009年2月17日~3月29日
仙台市博物館  2009年4月17日~5月24日
岡山県立美術館 2009年6月5日~7月12日

展示替をはさんで再訪。蕭白の山水図と契会図似てる、って誰かいってたな・・・・・・。101 観音菩薩三十二応現図、仏画にしびれない私もさすがに釘付け。211 山水図 蕭白とか新出の倉屠龍に似てますな。若冲 百犬図、宗達と同じく朝鮮絵画由来としても、あの薄気味悪さはどこから来るんだ? 箒と子犬の絵、外グマのつけ方が不思議。モザイク、白象群獣図は結構目が生き生きしてる。322 谷文晁 山水図、不思議なもの。朝鮮絵画風だけど洋風でもあるか?
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山水に遊ぶ 江戸絵画の風景250年

2009-03-22 00:34:49 | Weblog
府中市美術館 2009年3月20日~5月10日

百花・動物・南蛮と来て山水というか風景。チラシは若冲「石灯籠図屏風」を大きくとりあげていますが、まあ山水といえば山水か。あの作品は石灯籠とそれを置く場所を表す追悼とかそういうもんかと思いますが。蕭白「月夜山水図屏風」(まだ展示してない)はよく似た倉屠龍の作品が出てきました。倉屠龍のほうが後というか写しくずれぽいところが目立ちますが、蕭白のも写しぽいし、色が少ない割にはカラーぽいんだよね~ 江戸時代の風景表現の展覧会によく出る作品が多くやや既視感あり。小泉斐「黒羽城周辺景観図」、絵図とか絵地図とか支配者の視点とか思いました。宋紫岡「楽々園四季真景図巻」って大きいんだ~ 岸駒「芙蓉峰図」なかなかよい。小泉斐「富岳写真」ってなんで弘化3年にもなっていまさら出版されたんでしょうね。原在中「富士三保松原図」青い。青という色の意味を考えたい。高久靄「袋田滝真景図」、山は中国風。どこが真景なんじゃ。野呂介石「那智三瀑図」いくつもあるとは聞いてますが。小田野直武「日本風景図」洋風画と真景図はときどき似てる。この構図は中国の院体山水画とかで考えてみることも可能?発表してないけど山口さんがかつてセッパとの関連をやってるはず。小田野直武「富岳図」雲・影・水面の反映 淵上旭江は唐画だ。「天橋立真景図屏風」屏風なのにきわめて密画。微視的。「真景図帖」青々しい。蕭白「山水図押絵貼屏風」改めて萌え~。岡田米山人「富士山図」この黒っぽさ、唐画の一要素という気がする。墨江武禅「月下山水図」洋風と唐画は両立しうる。土井有隣「西洋海浜風俗図屏風」洋風ですが水墨のテクニックもすごくあると思う。谷文晁「蜀桟道図」これは中国の馬元欽とかにもとがあって、直武「日本風景図」もそういう流れにも(もちろん洋風でもあるが)おけるんでは?若冲「石峰寺図」空想の?仏さんの世界の絵図でもあるんだろうな・・・・・・
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錦絵はいかにつくられたか

2009-03-20 00:10:15 | Weblog
国立歴史民俗博物館 2009年2月24日~5月6日

歴博が最近買った錦絵の版木を中心にした、美術のというより、錦絵の流通・世相・技術に注目した展覧会。パネルが多くて大きい字でいっぱい書いてあって本を読んでいるような展示。よく練られた良展示ですがもう少し錦絵そのものが見たい気もしました。死絵コーナーもあり。版木からの再現とかも面白かったです。
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生活と芸術―アーツ&クラフツ展 ウィリアム・モリスから民芸まで

2009-03-18 01:13:40 | Weblog
京都会場終了済
東京都美術館 2009年1月24日~4月5日
愛知県美術館 2009年6月5日~8月16日

V&Aの出開帳? お部屋の再現展示みたいなのが多くて楽しめました。民芸まであった。もっと人が押し寄せているかと思いましたがそれほどでもなく。
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南蛮美術企画展 石川大浪と歌川国芳

2009-03-11 00:15:22 | Weblog
神戸市立博物館 2009年2月14日~3月29日

所蔵品の展示ですがよく工夫したいい展示。チラシがあって図録があるいまいちな展覧会もあれば、チラシも図録もなくてもちゃんとした展示もあり、そういうものは見るしかないのです。何気に版本もいっぱいあっていいな。洋風画を描いた蘭学人脈の中にいた石川大浪、そしてその蔵書が歌川国芳のネタ本になったのでした。必ずしも有名な絵柄というわけではなくても国芳がこんなにあるとは恐るべし神戸市博。ネタ元が一緒に展示できたりして、これを核に足りないものをよそから借りれば立派な特別展もできるかも。しかし国芳は何のために何をもとめて洋風のネタを盛り込んだのか、と改めて考えてみたくなりました。最晩年には横浜絵まで描いてるのか。洋風モチーフの摺物が気になりました。
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岡本豊彦から小野竹喬―岡山における四條派の系譜

2009-03-10 23:54:07 | Weblog
笠岡市立竹喬美術館 2009年2月7日~3月15日

予想以上によかったので行ってよかった。呉春の師ということで蕪村、そしてその比較で大雅からはじめているのも立派。一部近代絵画の展示、論文ていきなり近代からはじまりすぎてると思うので。いつもさかのぼる必要はなくともその前があるということをふまえてほしいというか。豊彦が結構出ててよかった。岡山県美の夏冬山水図は漁樵図でもあるのだな。義董の群仙図巻、この珍しい仙人描くほうも描くほうですがみるヒトもわかる、またはわかりたいってことですもんね。知識教養。福原五岳の山水図(尾道市美)が見られたのもよかった。黒々とした唐画の要素がある。塩川文麟、幸野楳嶺、江戸時代絵画の研究手法でやってもいいかも。円山四条派のテクニック、画題って結構長く受け継がれていくのだなあと思いました。四条派全体の展覧会も本当は必要な気がする。竹喬は結構南画趣味なのね。
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特集展示 唐絵師・福原五岳ー「洞庭湖図屏風」受贈記念―

2009-03-08 21:12:31 | Weblog
大阪歴史博物館 2009年2月25日~4月6日
一昨年の松本奉時に続く大阪歴博の大坂画壇特集展示。個人的には「唐画」の表記のほうが好みではありますが、どちらでも大勢に影響はありません。徹頭徹尾中国風です。このたび御子孫から寄贈されたという「洞庭湖図屏風」って池大雅「洞庭赤壁図巻」(ニューオータニ美術館)と似ていることはすでにしられているのですが、そもそも大雅の画巻も何か版本とかネタだったんですかね。それから似ているといっても画巻と屏風ですよね、どうして屏風にしてるのか。しかしこの屏風の賛者たちって、時代からいっても当然なんですが『蘭斎画譜』に登場する人々と本当に重なってるなあ・・・・・・。「三仙図」の呂洞賓、指立ててる。「四季山水図」は蕭白の略画とちょっと似てる。「唐人物図屏風」右隻を見る限りどうみても八仙くずしですな・・・・・・。唐画風の着色山水もありました。図録がほしかったん。
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朝鮮王朝の絵画と日本 宗達、大雅、若冲も学んだ隣国の美

2009-03-07 22:11:26 | Weblog
栃木会場終了済
静岡県立美術館 2009年2月17日~3月29日
仙台市博物館  2009年4月17日~5月24日
岡山県立美術館 2009年6月5日~7月12日

「と日本」に重点をおいたという静岡会場を訪問。栃木とは違った特色として「と日本」に注目したプロローグがありました。展示室の設備は静岡のほうがいいかな(ケースの奥行きがあって見づらいけど)と思いました。場所によってきつきつとか苦しいところはありましたが・・・・・・。朝鮮王朝の絵画はうわさ通り栃木のほうがよかったですね。今は手元に図録がないのでこの辺で。
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