Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

町田 博物館・美術館訪問

2006-06-25 22:27:58 | Weblog
館蔵大津絵と幕末・明治の戯画錦絵展 町田市立博物館 
2006年5月30日~7月2日

展覧会行脚をはじめてはや20年近く、実ははじめていきました>町田市立博物館。だって、町田って版画美術館にときどきいくのだけれど、それだけでもげっそりなのにまだバスに乗って博物館はなかなかいけません(すいませんヘタレで)
今回ちょうど版画美術館と両方いけそうだということで何とかいってきました。
展示室のなかは普通にちゃんとしています。幕末・明治の戯画錦絵と大津絵は部屋がわかれてるだけでなくキャプションの形式からなんから全部違ってたが・・・・・・ 大津絵のほう、色のついた紙をつかった工夫はいいとして、書体とかもすこし工夫の余地があったかもしれません(色地だと字は読みにくくなる)
しかし、雑然としたロビーとか昔ながらの窓口的受付とか、なんか博物館と美術館て違うんだよねー。日本の古美術を勉強していると、美術が一部門でしかない人文系博物館にもたびたびいくわけですが、美術館のほうが客商売化してるところが多いように思います。

明治の浮世絵 歌川派の巨匠 芳年と国周  町田市立国際版画美術館
2006年6月24日~7月30日
国周は天保老人の仲間で江戸時代の人なんだな・・・・・・芳年は結構アップデイトしてますよね。最近特殊な役者絵に親しんでるのですが、梅幸百種・演芸百番じゃない普通の役者絵はもっとこちらにはなかったんでしょうか?そういうものといっしょのほうがより面白かったように思われます。

両方いくんならクルマでもよかったかなー 特に博物館が・・・・・・
でも小田急の地下で300円で二種類盛ってくれるジェラートは電車で行ったときにお楽しみだわ
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若冲とジョセフ・コーネル

2006-06-22 22:22:42 | Weblog
若冲の動植サイ絵とかの構成ってコラージュっぽくてジョセフ・コーネルみたい(ってゆうかコーネルさんが若冲みたいなお人柄だったのかもしらん)

と突然思いついて書いてみる
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没後20年 鴨居玲展-私の話を聞いてくれ-

2006-06-18 02:04:09 | Weblog
5月20日~7月17日 長崎県美術館
さーっと通り過ぎたのですがドーミエとかに似てる?姉鴨居羊子デザインの鈴のついた下着の展示(常設)も面白かったのですが、名誉県民の彫刻家富永直樹がきょーれつで他の印象が薄まりました。
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開かれた港市 平戸の至宝とキリシタン文化展

2006-06-18 01:56:24 | Weblog
長崎歴史文化博物館 6月10日~7月9日
奉行所エリアにはそこそこいた観客が歴史文化の常設エリアには減少し、企画展にはほとんどいないのであった。
時間の都合で駆け足で通り抜けた。画巻など平戸では広げられないところを何本も大きく広げてあってソレが見たいヒトにはいい展覧会らしい。
個人的には松浦家旧蔵の美術っぽいものがもう少しあるとうれしかった。
なんか展示の仕上げというか美しさがいまいち。常設ゾーンが結構作りこまれているので見劣りがしてしまう。
レストラン銀嶺で市中よりも割高ながら重過ぎないトルコライスが食べられます。
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学芸員の雑感(2006年6月14日)

2006-06-15 00:29:54 | Weblog
突然の質問電話とかアポなし来客とか、まあありはありだと思うんですよ。実物あっての美術館・博物館なんだから、人間同士の思わぬ接触の意義も否定はできない。
今日自分もハンセイしつつ考えさせられたできごと。

「博物館実習の関係で質問したい学生さんが」
と受付嬢がいうので実習係として対応したら、そうではなく
生涯学習関係の講義を受講していて2・3質問したいとのこと。
しかたないので対応したのですが
「美術館・博物館はどうして月曜日が休みなのですか?」
「・・・・・・過去においては各所が週休1日で日曜日休みだったところを、日曜日開館するかわりに月曜日休みにしたんじゃないでしょうか?」
「え?????過去って?????」(私の説明がわからないようす)
「基本的にはご自分でお考えになることだと思いますけど。(繰り返し)」
話が要領を得ないので「直接質問しなくてはいけない理由がわかりません。自分で調べたり考えたりしてから質問しないとお互いに時間のムダではないですか」と申し渡す。
「どうして開館時間が短い日があるのですか?」
「夜間開館をする曜日が例外(開館時間が長い)なのであって、他の日が短いわけではないんですが・・・・・・。 ご質問の趣旨がよくわからないんですけど」
「人件費とかの関係ですか?」
「ご質問の趣旨がよくわからないんですが・・・・・・、長時間開館することはコスト増になります。」
ワタシってイジワル?新聞でたまたま森美術館の開館時間が長いのはいいことだ!みたいなのをお読みになって、それで出てきた質問だったようですが(聞き出した)、自分でわかっていることと、新聞で読んだり授業で聞いたことが乖離してる感じだな。

いや質問に答えることは仕事のうちなのでいいのですが、漫然と人にモノを聞いても有益な情報も出てこないし相手にも迷惑だということが、ナットクできました。ヒトのフリみて我がフリ直せですね。
人に何か聞くときは「自分はこう思う」といえば、同じ方向ならラクだし、違うなら違うでどう違うといいやすいので、何か示すべきなんだな。

ただ申し渡したところで恨まれるだけだし、親切に教えてあげるべきだったのかもしれません。
コメント (3)
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花鳥 ‐愛でる心、彩る技〈若冲を中心に〉 第3期

2006-06-11 19:33:48 | Weblog
宮内庁三の丸尚蔵館 3月25日~9月10日
第1期 3月25日~4月23日(見逃した!)
第2期 4月29日~5月28日(見たじょー)
第3期 6月3日~7月2日 (開催中)
第4期 7月8日~8月6日
第5期 8月12日~9月10日

第3期行ってまいりました。3期は中国絵画と若冲らしい。館蔵品と呼応する若冲を各期展示しようという意図があるようです。
その試みはもちろんいいとして、対応するような作品をヨソからも借りてきた若冲展があってもいいですねえ。
展示中の作品では蓮池遊魚とか(額縁みたいな蓮と剥製みたいなアユが)、スズメ連隊とかが気に入りました。
沈ナンピン、ここのは虫と蛙がいいのよ。

丸の内オアゾは日曜日もやってるので屏南でワンタン食べた。
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これが板橋の狩野派だ!

2006-06-10 00:10:57 | Weblog
板橋区立美術館 4月15日~6月25日
すでに後期になっております。板橋区立美術館が20年間以上かけて集めた狩野派の特集的な展示です。融女寛好とか気に入りました。結構ほめられているわりにはヒジョーにヒトがいなかった。
「キャプション大きく」「読み仮名」「わかりやすく」というお客さまのリクエストに答えています。ただわかりやすいは常におしつけがましさの危険を含んでいる。
露出の屏風展示、貴重品が入っているバッグも入り口の荷物置き場(不特定、多数じゃないかもしれないが、がアクセス可能)に置くようにしていますが、ちょっと抵抗あるなあ。そして「手荷物は荷物置き場へ。ご協力ください」みたいに掲示してあるけど「必ず置いてください」とは書いてなくて(館の入り口のコインロッカーにも手荷物はこちらにと書いてあってその場合の手荷物は貴重品を除いて任意という意味でしょう)、持って入ろうとしたら止められました。いや意味はわからなくはないのですが、「ご協力ください」を「必ず荷物置き場に置く」とは読めないですよ、少なくともワタシは。ということで掲示と注意の難しさを感じたのでした。
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とっておきの江戸名画

2006-06-04 23:03:07 | Weblog
群馬県立歴史博物館 2006年4月22日~6月4日
「江戸名画」かどうかは保留ですが、まあ行かずに後悔するより行って後悔するほうがいいだろう、と行ってまいりました。
寄贈とかなのかなー所蔵品の収集方針とか解説とかいまひとつ疑問なところもありますが、なかなか面白くみました。
「達磨図」(藤岡 満福寺) 初期洋風画の達磨って僧服の修道士みたい。
「三論絵詞」わりといい
ということで行ってよかったです。
「名画」かどうかはともかく
帰りにららん藤岡でひれかつ丼食べた。おいしかった。
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京琳派 神坂雪佳展 宗達・光琳から雪佳へ

2006-06-04 00:45:57 | Weblog
なんば高島屋 2006年4月5日~4月17日
日本橋高島屋 2006年5月24日~6月5日
京都高島屋  2006年10月4日~10月16日

つい最近(2003年~2004年)大回顧展が日米であったばかりの雪佳展でした。デパートにしてはわりといい内容だったし、大回顧展は関東は佐倉市美だったから今回のほうが多くのヒトがご覧になるでしょう。
琳派のなかで抱一以後をわけて考えるために「江戸琳派」という呼称があるんだと思ってたけど、京琳派っていういいかたもあるのか・・・・・・
神坂雪佳は擬古的琳派を戦略として商品として選択したヒトなんだろうなーと思いつつ、琳派からはみだしかかっている作品のほうがワタシは面白かったです。
「かわいらしい」のも戦略だろうな。

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江戸の中国趣味

2006-06-04 00:29:11 | Weblog
しにか 1993年10月号 を今さら古本屋で探して購入。
とーんと気づいていませんでした。ああ出たときに買って読むべきでした

ワタシが特に面白かったもの
延広真治「唐物屋の店先から」
芝全交『中華手本唐人蔵』(1796)みてみよう。
中村質「鎖国下の唐船貿易」
平田萬里遠「気分本位の中国料理―しっぽくと普茶」
真栄平房昭「江戸時代の輸入物産と琉球ルート」

最初に手にとるものとしてとてもいいのですが、雑誌の性格上註がないのはいいとして、参考文献が何も書いてないものがほとんどなのがちょっと残念・・・・・・

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