Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

ボストン美術館所蔵 肉筆浮世絵展 江戸の誘惑

2006-10-29 01:11:41 | Weblog
神戸市立博物館 2006年4月15日~5月28日
名古屋ボストン美術館 2006年6月17日~8月27日
江戸東京博物館 2006年10月21日~12月10日

ボストン肉筆展がとうとう東京会場へまわってきたので見てきました。
いい作品ですね。

江戸博の展示ですが、まあ掛け軸単体のものは左から右の順路でも許容範囲と思いますが、画巻を左から右に見るような展示順路はちょっと受け入れがたいものが。
(ワタシなぞ江戸時代の絵画展の順路が左から右だったという理由である美術評論家に注意されました・・・・・・)
図録の解説は内容ありますが、これは講談社の豪華図録という蓄積あってともいえる。

キャプションがケース外にも透明シートで大きく貼ってあっていっぱい入れる気まんまんのようですがまだそれほどでもありませんでした。
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ギャラリークルーズ

2006-10-24 23:40:56 | Weblog
展覧会の感想ではありません。

ギャラリークルーズという単語について。
ギャラリーの名前がクルーズでギャラリークルーズというのもありそうですが、そうではなくて。

東京都現代美術館のチラシによれば
「ギャラリークルーズは美術館スタッフといっしょにグループで作品を鑑賞し、楽しむプログラムです。」
とのこと。
それがいい悪いではなく、どうしてこの単語ができて使われているんだろうなあとうすぽんやり考えてます。
一般的な用語ではないんですよね、いまのところ。
オペラシティとか都現美とか千葉市美とか(グーグルした)
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沖一峨 鳥取藩御用絵師

2006-10-21 22:42:52 | Weblog
鳥取県立博物館 2006年10月7日~2006年11月5日
幕末の異色画家沖一峨の展覧会。作品がいい。展示も練られている。超おすすめ。絵にしびれます。図録も内容がいい。
琳派の出し方がちょっと難しかった感じもありますが、まあないよりは。
中幅が業平の五幅対は三幅対(左右を山水か花鳥にする)でもつかえそう。
復古やまと絵と幕末の狩野派と江戸琳派を同時に展示する展覧会とかあってもいいかもとか、だまし絵ふうの手鑑風とかいろいろ感想が。
鳥は細かいけど剥製みたいとか。
あと谷文晁系と山水とか人物とかやや似だし。江戸の町絵師(狩野派系)としての活動というのも注目点かしら。絵馬とかは堤等琳系と結びつけて考えられるかも。とにかく大興奮でした。
60 駅舎図は黄梁一炊かな。
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応挙と芦雪

2006-10-19 23:56:09 | Weblog
奈良県立美術館 10月7日~12月3日

11月5日までが前期。ほとんど入れ替えです。ひさびさに芦雪の「百鳥図」が出ているのが目玉なんだろうな・・・・・・
期待が大きすぎたかも。
2000年の千葉・和歌山展の図録(芦雪)などを紐解いて後日書き足します。

さて。ひさびさに芦雪がまとまってみられる機会であったことは評価に値します。諸事情でしばらくでていなかった「唐美人図」(これは墨竹の祖といわれる李夫人かもしれません)「百鳥図」が見られることはタイヘン喜ばしい。
しかし・・・・・・
ここ十数年の間に応挙はワンマンショーが3回、芦雪も回顧展がありました。その成果がとりいれられていたのでしょうか?個別にみているときは疑問を感じなかった作品のクオリティが展示で明らかになったりするのですが、その結果が反映されていない気がします。芦雪は応挙の枠内にある、これは全く事実です。しかしボリュームあるワンマンショーを経験しまったあと、応挙と芦雪というそれぞれピンで立つ人を合わせるのはなかなか難しい。それでもなお取り合わせる必然性が感じられない。予算等の問題もあると思いますが、作品選定がうまくいっていないように見受けられます。
なんというか不完全燃焼というか、いま一歩というか。展示も図録も。
魚印が欠損してない作品に寛政後期の年代をあててたのも・・・・・・
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面影と追善 歌舞伎役者の死絵

2006-10-19 23:52:24 | Weblog
大阪府立中之島図書館 大阪資料・古典籍室 第73回小展示 9月15日~11月8日

ケース3つだけの小展示ですが、からくり絵の構造を保った八代目団十郎の死絵とか、後は上方の役者の死絵が興味深い。蓮を持ってたり、蓮池のほとりに描かれるものが目立ちました。死絵の地域による様式の差というものも研究できるかも。もしもっとあるなら小展示ではなくゼヒ文芸ホールのほうでやっていただきたいものです。
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福田半香展

2006-10-19 00:50:01 | Weblog
田原市博物館 2006年9月15日~10月22日

渡辺崋山を慕った弟子福田半香の展覧会。静岡県美や常葉や郷土史の蓄積があるとはいえ貴重な機会です。
きっとおっとりした人だったんではないかと思わせる画風です。崋山のようなぴりぴりするところが感じられません。それなりにうまいけど新しいものをがつがつ取り入れるようなところもないようです。
三河田原と博物館(城跡)の間の道が広くなってセントファーレなんていうショッピングセンターまでできてます。ショッピングセンターには飲食店もあり。
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武四郎の好古趣味

2006-10-17 22:54:35 | Weblog
松浦武四郎記念館 2006年8月22日~11月12日

三重の三大偉人松浦武四郎の生家近くに松浦武四郎記念館があります。
建設当時の設備はやや古びつつありますが、松浦武四郎について展示することの意義もありますし、展示品もなかなか面白いのです。
古画は美術史的にはダメなものもあるようですが・・・・・・同時代のものなどは見所あります。
一人博物館みたいな人ですよ。集めて整理して図録作ってるし。
もより駅から徒歩50分、もよりバス停(バスは1時間に1本)から徒歩15分ですがクルマでいってみる価値ありと思います。
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国宝伴大納言絵巻展

2006-10-15 18:12:13 | Weblog
出光美術館 2006年10月7日~11月5日

すっかり客あおりがうまくなった出光美術館 ディズニーランドのアトラクションのようにならんでから実物を見る、というか拝む?
2列で後ろからみてもいいんだったら並ぶまえのところから案内しないと、並んだ後だとふつう「並んだんだから・・・・・・」ってなるし、並んで前の列で見てると鼻息荒い後ろの列の人がせまってきて怖かったです。
動員力に嫉妬している?といわれるかもしれませんが、こういう動員をしないと成功したとみなされない業界構造に問題があると思います。
で、他に飾ってある作品にも見るべきものはあるのに素通りするたいていの観客・・・・・・ 何かヘン
最新の研究成果と技術を駆使したいい展示だとは思いますが「バンダイ・コード」って・・・・・・
まあそれでも新日曜美術館前の三巻現物展示でよかったなり
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NHK日曜美術館30年展

2006-10-08 00:02:35 | Weblog
東京藝術大学大学美術館 2006年9月9日~10月15日
その後各地を巡回

日曜美術館というのは美術や美術作品や展覧会を紹介するテレビ番組なはずですが、その展覧会か・・・・・・ なんかトートロジーみたい。
まあ集客は保障されているようなものだから、各館ではやりたいだろうが、なんだかなあ。悲母観音所蔵してて自分のところでやるのに下絵出してるしと思ったりしました。
いや見たらそれなりに面白くなくもないのですが。
高橋由一「鮭」って作品がすごいという前に記号化してるな、などと思いつつ。
日曜美術館の功罪ってのもあるよなあ。
日曜美術館が見出した、ってのもコロンブスのアメリカ発見みたいだし。
ともごもごしてしまう展覧会なのでした。
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モダン・パラダイス

2006-10-06 08:25:31 | Weblog
東京国立近代美術館 2006年8月15日~10月15日

たまたま通りかかって入ってみたんですが・・・・・・
人すかすかでしたねー
モノがいいのと展覧会がいいのはイコールではないんだなあと改めて。
東近美のものを改めて見直したり、とか大原のものとのいくつかの取り合わせはおっと思ったけど、モダン・パラダイスって題はきっと後付なんだろう。
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