Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

墨景礼賛―山水に遊ぶ―

2020-02-29 01:09:27 | Weblog
高松市歴史資料館 2020年1月25日~3月15日

 讃岐出身の長町竹石、細川林谷を中心に交友のあった画家も含めて山水、風景表現を見る展覧会。所蔵品、限られた借用先、そんなに広くない展示室の範囲でちゃんとまとめた好企画。「日本の山水ー真景・実景を表現する」という章があって、画中に真景と書いてない、題名が真景な作品にまたも遭遇。真景って理論から中国寄りのものに使う人と、写実的な描写について使う人おるよね。
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上方界隈、絵師済々 Ⅰ(後期)

2020-02-28 00:31:58 | Weblog
中之島 香雪美術館 2019年12月17日~2020年3月25日

 前期後期総入れ替えなので行ってきました。所蔵品、それから所蔵品に準じて出せる作品から構想してるらしく、それは必要な試みである。心意気と構想は素晴らしいのですが、大きな構想を制約ある作品で広くない会場で限られた点数でやると、展示品と展示品の間を自分の知識で埋められないとちょっと辛いかも。西山完瑛が朝日新聞社創設者村山龍平のお父さんの肖像描いてて面白かった。直接この企画と関係ないんだが、美術史の研究では絵に年紀や為書きがあるほうがいいけど、動産として考えるとそれ、ないほうがいいよね。

 
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押絵「西国三十三所観音霊験記」と生人形

2020-02-28 00:22:21 | Weblog
大阪歴史博物館 2020年1月8日~3月2日

 修復記念の展示。この押絵自体も結構面白いが、元が松本喜三郎の生人形だったというからそれを想像するとしゅごいな。大阪歴史博物館蔵の西国三十三所観音霊験記に用いられた生人形の頭と手が出てるのもよい。
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猿描き狙仙三兄弟―鶏の若冲、カエルの奉時も

2020-02-27 23:46:44 | Weblog
大阪歴史博物館 2020年2月26日~4月5日
熊本県立美術館 2020年7月18日~9月6日

 森狙仙(サルが得意)を中心にした森派、大阪画壇展。サルが得意とか鶏が得意(伊藤若冲)とかお家芸絵師が出てくるのは市場が広がって、画家が増えて、専門化するってことでもありますね。狙仙の二人の兄もまあまあいい画家なんだけど、ブレイクしなかった感じ。三姉妹、三兄弟で同じようなことやると一番下の人がブレイクしやすいのかしら。いちばん上の人は保守的な画風、二番目は中道、三番目は毛描オタクか。二番目も結構毛描してて、三番目も抽象的な表現に行くね。画帖などたくさんのページが図録に載ってて、字も読んであって図録も素晴らしい。出品しない重要作品も図版で紹介。お家芸絵師の系譜では大阪には限定せず珍しい人も入っていた。若冲を入れてるのはお家芸とともに集客を狙ってるのかと思ったけど、チラシでも控えめで奥ゆかしすぎるのでは? その結果松本奉時のカエルがグッズで多くフューチャーされてるとしたらちょっと不思議。
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特別企画展 水のめぐみ 大地のみのり

2020-02-27 23:36:57 | Weblog
大和文華館 2020年2月21日~4月5日

 こちらの館の「特別企画展」は所蔵品展+限定的な借用なのですが、所蔵品をよく使ったいい展示と思いました。例えばこちらの富岡鉄斎のコレクションは交流のあった家のコレクションで、そこからもらった魚やエビの絵描いてお返ししてた、美術史的に鉄斎を見るときには中心に持ってこれないような作品群が「水のめぐみ」の食料としてはうまくはまる。吉祥モチーフと思ってる瓜、蟹もそれだけでない意味が中国絵画的にはあるというのも勉強になった。テーマ展はいろんな作品のある館で、ちゃんと所蔵品の調査をしてこそ、と思われました。
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伊藤久三郎展 夢の中でみた世界

2020-02-26 23:08:31 | Weblog
京都文化博物館 2020年1月4日~3月8日

 作家の名前は知らなかったけど二科会の九室会は知ってたので行ってみた。二科会風ってあるよね~。抽象絵画の色使いがかわいい。向井潤吉の弟がやってた会社に嘱託で努めてたのか。芸術家と本業(副業)って面白そう。「ハムのある静物」といえばゴーギャンですが伊藤久三郎の、紹介してくれないと隔靴掻痒。若いころから肺結核とかやってたが60歳で結婚して71歳まで生きたら立派だ。
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特集展示 仏像ひな型の世界

2020-02-26 22:54:02 | Weblog
龍谷ミュージアム 2020年1月9日~2月9日、2月22日~3月22日

 ミニ仏像展でもあり、仏像の作り方の展示でもあり、今は失われた仏像を補う展示でもある。実作品と対応するものもある。お坊さんの像はひな型は頭だけ。そりゃまあ特別な体格でない限り顔さえ似てればいいですもんね。死絵もアイコラもそうだ。鎌倉時代の頭部に対して体部を江戸時代に補うにあたって頭をひな型でつくるとか。仏像造りって鎌倉時代の延長で江戸時代まで(今も?)続いてるんだな。
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北斎師弟対決

2020-02-25 02:26:38 | Weblog
すみだ北斎美術館 2020年2月4日~4月5日

 北斎とその師弟の作品でよく似た図柄を集めて比べてる、おそらく準備に結構手間がかかってる展示。そもそもその北斎の表現が北斎オリジナルかどうかというのも気にはなる。北斎の弟子であることがブランド化してて北斎風を強調してるとかもあるのかな。
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江戸ものづくり列伝

2020-02-25 02:21:19 | Weblog
江戸東京博物館 2020年2月8日~4月5日

 展示品は面白いがチラシ熟読しないとどういうものが出てるかわからない展覧会。もう少し人を絞って掘り下げてほしかった感じもあるが所蔵品を中心にということでしかたないのかも。バルディ伯コレクションもそれだけでは物足りないし。一般的には原羊遊斎や柴田是真が注目されるでしょうが個人的には三浦乾也が面白かった(名前と経歴は前から知ってた)。
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澄川喜一 そりとむくり

2020-02-22 01:36:59 | Weblog
横浜美術館 2020年2月15日~5月24日

 抽象彫刻の人で公共モニュメントの人(東京スカイツリーの監修やってる)だと思っていたが、具象からはじまっていたか。基本的には木彫の人なのね。1960年代の作品には時代性を感じる。
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