Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

天下を治めた絵師 狩野元信(三回目)

2017-10-28 01:04:06 | Weblog
サントリー美術館 2017年9月16日~11月5日

 ポスターチラシ図録の表紙になってる「四季花鳥図」(大徳寺大仙院)の部分がついに展示。これと呂紀「四季花鳥図」(東京国立博物館)が一度に見られるのはいいですね。元信周辺、元信以降のもの松栄味あるもの、光信味あるもの、山楽味あるもの(その人、というかその人につながっていく要素)がありますね。狩野正信「釈迦三尊像」のお獅子も面白い顔をしてますが象も相当です。象の耳は蓮の葉みたいになってるし。「三酸・花鳥図」の枇杷の実が、ちょうどハロウィンで売ってたメゾンカイザーの目玉を模したマシュマロによく似ていた。
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美しき庭園画の世界 江戸絵画にみる現実の理想郷

2017-10-23 01:40:54 | Weblog
静岡県立美術館 2017年10月21日~12月10日

 庭園を描いた絵画を中国絵画から江戸時代の絵画を集めた展覧会。狩野派が割と多いけど絵図とかまで入れて幅広い。庭園が理想の山水を人工的に作り上げていることを考えると庭園画って二重に虚構の世界。だいたい見た感じは山水画。静岡県立美術館は風景をやる館で風景≒山水だからやるんだな? 大雅の真景図=日本の実景を中国の名勝に見立てた、はそうなんだけど真景の範囲は拡大していって、中国の見立てとか関係なかったり、画家の実体験とかいっても実体験ないのもあるし、この展覧会は庭園画の展覧会で真景図の展覧会ではないからいいとして、真景の謎は深い。展示では描法が共通し、実景≒実際の庭ということで「真景図」も出てくるのですが、庭園画の展覧会なのにどうして庭じゃない実景を描いた絵がぞろぞろ出てくるのか、展示からはちょっとわかりにくいかも。
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京のエンターテイナー 長沢芦雪展

2017-10-22 00:42:22 | Weblog
愛知県美術館 2017年10月6日~11月19日

 無量寺の再現展示が素晴らしい。それ以外のふすまは高山寺の朝顔だけ。まあ襖絵出すと場所取るから……。黒い紙に描いた作品は確かにちょっと油絵風。洋風画なのかな?No13[花鳥図」は私の記憶では奥文鳴によく似たのがある。芦雪の魅力がよくわかる展示だった。
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天璋院篤姫と皇女和宮

2017-10-22 00:31:13 | Weblog
徳川美術館 2017年9月16日~11月5日

 こちらは図録があって会場も広かった。尾張徳川家と直接関係ある人々ではないけど圧倒的知名度。来年の大河ドラマにも出てくるであろう。前期には「薩州桜島真景図」が出てたのか。見たかった。
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大名家の御用アーティスト―匠たちの技―

2017-10-22 00:14:59 | Weblog
徳川美術館 2017年9月16日~11月5日

 図録はないけど借用品もあるし所蔵品をよく生かしてて面白かった。狩野派も結構ある。誰が持ってたかわかるものも結構ある。「戸山荘八景図巻」あ、庭園画だ。「雑司ヶ谷真景図」ってどうして真景図なんだろう。熊斐「鸕鶿取魚図」、図柄は東博のと似てるけど描き方はこっちのほうが生々しいのか。宋紫山「瀧に鯉図」はわざとらしいうろこのぬめぬめがお父さんゆずり。石黒政美のところで岡本秋暉の名前が出てきて(政美の息子が秋暉)うれしかった。
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京都国立博物館 開館120周年記念 国宝

2017-10-21 00:58:51 | Weblog
京都国立博物館 2017年10月3日~11月26日
 
 国宝ばっかりで感覚がマヒする。コンプリートには4回行くことが必要だけどそこまではお付き合いできないのでもっかいくらい行くかな。2期は国宝雪舟集合。名品が一度に見られて便利だけど、落ち着かない展覧会である。
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末法/APOCALYPSE―失われた夢石庵コレクションを求めて 

2017-10-21 00:39:07 | Weblog
細見美術館 2017年10月17日~12月24日

 当初の年間スケジュールでは「ウタバーグ夫妻コレクション 蓬莱〈HORAI〉」になってて、ウタバーグさんが夢石庵と名乗ってて、蓬莱にするには抹香くさいから末法になったと思ったらそういうわけではないらしい。全体的に杉本博司風と思った。拈華微笑的アイテムの展示も素敵ですが三十三間堂千体仏の映像作品が圧巻。虎がぐるぐる回ってバターになるなら仏像がぐるぐる回ったら何になるのかしら。練香水?
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京都本法寺 秋季特別展 近現代の日本画

2017-10-21 00:31:24 | Weblog
日蓮宗本山 京都本法寺・涅槃会館

 チラシに出ている横山大観等の他に渡辺省亭の押絵貼屏風が展示されている。日蓮上人ってドラマチックだから画題になりやすそう。
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仏教儀礼と茶―仙薬からはじまった―

2017-10-21 00:21:19 | Weblog
茶道資料館 2017年10月3日~10月29日(前期) 11月3日~12月3日(後期)

 日本にはいろんなものが仏教にくっついて入ってくるんだけど、お茶もそうだった。仙薬として星や羅漢に備える……ってドラッグ?名画が名画としてではなくお茶が飲まれている、使われている絵として出てきて新鮮。絵に描いてあるような道具も展示されている。あとお茶を使う儀礼が結構あったことがわかった。入場料にはお茶とお菓子も含まれていてお茶がてら行けます。
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柳沢淇園―文雅の士・新奇の画家―

2017-10-20 23:45:41 | Weblog
大和文華館 2017年10月7日~11月12日

 50年ぶりの柳沢淇園展。次回は生きてないな、きっと。文人画の先駆者で身分も武士だけど唐絵を学んで、絵は南宗風じゃないから南画とは言いにくし。日本の文人画(南画)って最初のほうは南画とは言いにくくて終わりの方は文人画とは言いにくい。さて、柳沢淇園をまとめて展示しつつ、淇園の学んだであろう黄檗美術、淇園周辺の新潮流とよく目配りされている。淇園の見た「唐絵の絵巻物」が画冊になってるけど唐招提寺に現存してて、比べられるとかいい! 「睡童子図」のもとになった「陶淵明図」、ちょっと洋風画みたいでおもろい。寒山拾得の二人の顔が一つになるなんて、さすがBL画題。腐った眼で見てると関羽と周倉までカップルに見えてくる。指墨もやってるし、裏箔もやってていろいろ興味深い。
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