Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

非常にはっきりとわからない

2019-12-28 02:13:17 | Weblog
 千葉市美術館 2019年11月2日~12月28日

「非常にはっきりとわからない」展覧会であり、そもそもこれは展覧会なのか?という感じ。舞台ぽくもある。展示の性格上やや埃っぽいのでみんなマスクするといいかも……。若めのお客さんが多くてびっくりした。
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川上不白生誕三百年 江戸の茶の湯

2019-12-12 01:24:27 | Weblog
根津美術館 2019年11月16日~12月23日

 江戸千家不白流の祖、川上不白は顕彰されて当然の人ではあるが、なぜ根津で?と思っていたら根津のお茶のルーツは不白流なのか。そして近代の財界方面にも影響力がある。亀次郎だったから?亀模様の道具多くて可愛い。不白は中村芳中の作品に賛したり、本の跋を書いたりしてるので芳中の絵も出てた。お茶と琳派の禅の交錯するところって感じ。
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小林ドンゲ展 ファム・ファタル(妖婦)

2019-12-05 07:13:26 | Weblog
佐倉市立美術館 2019年11月2日~12月22日

 ほんのり見覚えのある小林ドンゲ作品。しかし女性だということもまだご存命だということも存じ上げませんでした。ドンゲって優曇華から来てるのか。腐女子の心をくすぐる作風、モチーフ選びです。銅版画で表現してるその世界はビアズリーとかを連想させるほか、古今東西の美術作品を見て消化してる感じ。小説で言うと皆川博子的な。
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描く、そして現れる―画家が彫刻を作るとき

2019-12-05 07:07:38 | Weblog
DIC川村記念美術館 2019年9月14日~12月8日

 気になっていて、その間佐倉へ行く機会もあったのだがことごとく休館日の月曜日で行けていなかった。彫刻、立体と絵画を同じ作家が、近い・同じモチーフでやったらどうなるのか。そして基本画家とみなされる人が彫刻・立体をやるのはどうしてか、どうしてそういう表現になるのか。所蔵品から発想してるポイがたくさん借りてるので巡回する?と思ったらそうではなかった。前澤友作コレクションも出てたな。
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九十九里浜の網主画家 斎藤巻石

2019-12-05 06:47:22 | Weblog
城西国際大学水田美術館 2019年11月19日~12月14日

 九十九里の網主というのは農村の名主、庄屋みたいに文化人のパトロンになったり、自分でも書画とかやったりする。いわしの地引網漁で栄えた財力で書画を集め、活動する。斎藤巻石は絵もそこそこうまく、大正期までは評価も高かった。セミプロ画家というところ。家が没落せず、その後も地域社会に影響力あればもう少し名前残ったのかも。江戸へ伝わってきた四条派、そしてこの地域に影響力の強かった椿椿山に学んでいるが、自分の好きなところをつまみ食いしてる感じもある。谷文晁ぽいのとか高久靄崖ぽいのとか。画風としては輪郭線を強調する癖があるかな? コレクション目録が残っていてどんなものを持ってたかわかるのも面白い。沈周の倣呉鎮山水図巻を使った山水図屏風がちゃんと東京国立博物館に格調高く収まってるのも感心した。
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郵便屋さんの図像学

2019-12-03 00:34:36 | Weblog
郵政博物館 2019年10月12日~12月25日

 所蔵品による郵便屋さんの図像学。明治の錦絵に郵便屋さんは結構潜んでて走ってるので片足あがってる。おお確かに。江戸時代の錦絵の飛脚とも比べたい。柴田真哉の絵とかもあるんだ。郵政博物館で美術史っぽい展示めずらしい。『郵便遭難史』すごいわ。ウェブで公表してほしい。福の神としての郵便屋さんは南蛮屏風が宝船の主題として受け止められたことを思い出す。郵便の記録映画流してて、背景に映りこむ街の様子や風俗も面白かった。
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国宝彦根屏風と国宝松浦屏風―遊宴と雅会の美―

2019-12-01 13:43:03 | Weblog
大和文華館 2019年11月22日~12月25日

 国宝「松浦屏風」を蔵する大和文華館が彦根屏風他をお迎えする展覧会。松浦屏風と彦根屏風って人の顔は違うし大きさはずいぶん違うけどでも人のやってることやポーズは結構似てるのね。図録に松浦屏風にがっちり取り組んだ論考があってよかった。
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交流の軌跡

2019-12-01 13:04:22 | Weblog
中之島香雪美術館 2019年10月12日~12月8日

 後期になったので再訪。日欧文化交流の美術の展示で銅版画との対照など素晴らしいのだが、日本側の作り手、受け手は中国文化にも浸かっているとう観点がもう少し欲しかった感。小さい画帖は手元でみるから細かくても見えるけど、屏風に貼っていっぺんにたくさん見えるようになってよかったが、ケースに入ると本当に見えない。
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画家「呉春」-池田で復活!

2019-12-01 12:48:37 | Weblog
逸翁美術館 2019年9月14日~12月8日

 「ゴシュン」はサブタイトルもしくはキャッチ・コピー的なものだったらしい。所蔵品だけで十分すぎるくらいの呉春を持ってる館で、今回の展示のために若めの研究者でチームを組んで調査して、解説パネルとかも記名で書いた・・・・・・のに図録も報告書もない、もったいない。四条派に受け継がれない呉春みってあるなあとか呉春の受け継いだ蕪村みもデフォルメされてるなあと思って展示はとてもよかった。が、呉春は作品数も多く、もっと広い会場で借用も含めた、図録のある呉春展見たいよとも思った。
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