1年3か月ぶりに、日韓首脳会談が行われました。
日韓関係を悪くさせている徴用工保障問題での一般マスコミ報道は、実に立場があいまいです。
問題の本質を避けて、賠償の仕方に矮小化しています。韓国側は、譲歩して日本と韓国の企業と個人から拠出したお金で賠償しようとの案も示したが、日本は拒否。
韓国最高裁の判決を否定する立場を変えない。
そもそも、侵略した戦争責任を認めていないところに和解できない根本的な問題がある。
これでは、何度懇談しても平行線だと思います。
私が韓国人だだったら、日本の態度は絶対に認めることはできないでしょう。
つくづく、安倍首相の生い立ちを思います。
日本帝国主義の侵略と戦争に大きな責任を持ち、戦後A級戦犯として逮捕された岸信介の孫です。
岸信介はA級戦犯をアメリカによって救われ、アメリカにいちばん信用される人物となって、日本の政治をアメリカ言いなりの軍事路線の基礎を築いた「戦犯政治家」です。
その岸信介に育てられ、祖父を尊敬してやまないのが安倍総理です。
まさに安倍総理は、あの侵略戦争を肯定する救いようのない人物に育ってしまったのでしょう。
この人物では、外交、特にアジアとの外交は無能に近い。
しかし思います。
権力に沿う教育は簡単だ。民主主義を守る勢力を育てるには、根気がいるし、時間がかかる。
実際、徴用工問題の本質をとらえず、「韓国は反日運動もおこし、ひどい。日本だけになぜ、責任を」との声も少なからず聴きます。
マスコミのあいまいな、それどころか体制よりの報道の影響で、国民は真実をつかむ環境が奪われているからでしょう。
もし、アジア諸国を訪れることがあるなら、歴史を知らずに訪ねることは、とても恥かしいことだと私は思います。
グローバルな社会で生きる子ども達には、小学校3年生からの英語教育を超えるような情熱で、真実を伝える歴史教育に熱心になるべきですね。
何のための語学力なのか。その場でのコミュニケーションとともに、そこから生まれる友好関係を築くためのものではないでしょうか、と私は思う。
過去をしらずに、友好関係は築けない。
本棚をあさって、以前読んだ韓国がらみの本を引っ張り出した。パラパラと読み始めました。
しっかり読んでいない本もあった。
「積読」って大事だなあ、と思ったことです。(^◇^)いやはや。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます