年末にはいつも、私の田舎から牡蛎やホタテが送られてきます。ふたを開けると、家中に磯の香りが立ち込めます。致福の時です。
私はやっぱり海の生まれ、海の幸が大好きです。夫は「あなたの主食は魚だね」というのですよ(~_~;)
朝は、毎朝焼き魚でスタートです。朝に魚を食べないと、忘れ物をしたみたい。
長野で暮らし始めて、なにが辛かったかというと、魚がないことでした。でも、流通がよくなって新潟から鮮魚が入るようになり、加えて北陸が新幹線で近くなったことが魚に近づき、今は昔ほどではありません。
長野県人になって、新たに果物や山菜を筆頭に長野のおいしい物にもたくさん出会いました。
色々な食べ物との出会いは、幸せな事です。その土地の歴史を知ることにもなりますね。
ずいぶん前ですが、新潟の粟島に行った時知ったこと。昔は粟島では各家庭にひもを2本渡され、そのひもで縛れるだけが山菜の収穫量だったそうです。そうして山菜の絶滅を守ったのだそうですが「今は、山菜を食べる若者が減った」と言っていたことを思い出しました。
私の田舎では、焼魚を食べた後は骨にお湯をさしてそれを飲む習慣があったのかな?骨酒ならぬ骨湯ですね。父は必ずそうしていました。「これが一番うまくて栄養があるんだ」と言って。私も、時々そうしてます。確かに、塩味も効いており、おいしいですよ。骨までしゃぶって魚を食べるか(*^^)
パラオに行った時、フルーツバットのスープが土地の食べ物でした。
パラオはサンゴ礁が隆起した島群なので、海岸や砂浜もないし、動物も移動がなかったので生息していない。果物だけを食べるフルーツバットと呼ばれるコウモリが大事なたんぱく源。
しかし、長野の蜂の子やザザムシが食べれない私です。ましてコウモリが姿のまま入っている鍋を見たとたん、もう、だめだった。いくら「果物しか食べないコウモリだよ。コラーゲンだよ」と言われても・・。
そんな私も、イナゴは食べれます。小学生のころ、学校の授業の一環でイナゴ取をさせられた。宮城は米どころで田んぼがたくさんあった。やはり幼いころからの経験か。
知らなかった食べ物との出会いは、世界が広がる。でも、好みとなると、また別ですね。