蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

すずめの戸締まり

2022年11月13日 | 映画の感想
すずめの戸締まり(映画)

岩戸鈴芽は宮崎?の高校生。父母を亡くして叔母といっしょに暮らしている。通学中に廃墟を探している草太とすれ違う。彼は大地震の原因となる、廃墟の後ろ戸を封印する閉じ師だった・・という話。

「君の名は」や「天気の子」は奇想天外な話の辻褄を合わせようとする脚本上の苦心が忍ばれたが、本作は割り切って細かいところにはこだわっていない感じ。

草太が椅子に封じ込められてしまう意味とか、鈴芽が家出してまでダイジン(元気なダイジンよりしおれてしまったダイジンの方が愛おしかった)を追うモチベーション、何より鈴芽が要石を抜いてしまったのがすべての元凶なのでは?という疑惑? などについて、特段の説明はない。

その分、筋立てが単純で、クライマックスには(前二作と比べて)よりカタルシスがあって、よりいっそう人気が出そうな気がする。

鈴芽が立ち寄る神戸のスナックのムードがよかった。昔なつかしい昭和なスナック。コロナでさらに減ってしまったんだろうな。こんなママとちいママがいるスナックにまた行きたい。


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