怪虫ざんまい(小松貴 新潮社)
在野の昆虫学者の著者が、コロナ禍で、捕虫のための遠征に行くことができない時期の活動などを記したエッセイ。
タイトルからして、珍しい昆虫の生態を素人向けに解説した内容かと思ったが、そういう部分は少なくて、もっぱらコロナで出かけられない不満や、開発などによる昆虫の生態系の破壊に対する非難、いわゆる虫マニアのマナーの悪さへの悪態、などが多くを占めた内容。
面白くしようという目論見なのかもしれないが、やや言葉が乱暴かなあ、と思えた。自分にとって意義がない虫を「駄虫」と表現したたり、素人の虫マニアを「ゴミクソ」と呼んだり。
この手の本からは、虫への愛とか、虫をとりまく自然や世間(学者やマニアたち)へのリスペクトが感じられることが多いのだが、そういうものが本書にはなくて、珍しい虫を捕らえたいという著者のエゴが目立ったように思った。
本書によると虫マニアが自分が捕らえた虫を自慢するサイトが多数あるそうだ。
著者は地下水に生息する虫を捕らえようと、各地の井戸を巡っているのだが、こうした井戸を訪れてはマッピングしているサイトなんていうのもあるそう。
人生いろいろ、じゃないけど、人間の興味というか好奇心のバラエティはすごいな。
在野の昆虫学者の著者が、コロナ禍で、捕虫のための遠征に行くことができない時期の活動などを記したエッセイ。
タイトルからして、珍しい昆虫の生態を素人向けに解説した内容かと思ったが、そういう部分は少なくて、もっぱらコロナで出かけられない不満や、開発などによる昆虫の生態系の破壊に対する非難、いわゆる虫マニアのマナーの悪さへの悪態、などが多くを占めた内容。
面白くしようという目論見なのかもしれないが、やや言葉が乱暴かなあ、と思えた。自分にとって意義がない虫を「駄虫」と表現したたり、素人の虫マニアを「ゴミクソ」と呼んだり。
この手の本からは、虫への愛とか、虫をとりまく自然や世間(学者やマニアたち)へのリスペクトが感じられることが多いのだが、そういうものが本書にはなくて、珍しい虫を捕らえたいという著者のエゴが目立ったように思った。
本書によると虫マニアが自分が捕らえた虫を自慢するサイトが多数あるそうだ。
著者は地下水に生息する虫を捕らえようと、各地の井戸を巡っているのだが、こうした井戸を訪れてはマッピングしているサイトなんていうのもあるそう。
人生いろいろ、じゃないけど、人間の興味というか好奇心のバラエティはすごいな。
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