蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

AROUND THE BEND(ラストマップ)

2006年02月07日 | 映画の感想
「AROUND THE BEND(ラストマップ)」

日本での劇場公開はされなかったらしい。DVDを借りて見た(「ラストマップ」が邦題)。

主人公の銀行員は、息子と考古学者の祖父と共に暮らしているが、ある日、長い間行方不明になっていた父が帰ってくる。祖父は自分の息子の帰還に大喜びで「レストランに行こう」と言う。そのレストランというのは、ケンタッキーフライドチキンの店。
父と主人項はチキンが苦手なのだが、祖父は大好物のようだ。

ある日、祖父はケンタッキーの店でひ孫といっしょに遺言状をタイプ打ちしている間に死んでしまう。主人公と父、息子の三代の家族が遺言状に従って車で家族の思い出の地を訪ねて祖父の散骨をしていく、というのが筋。

派手なアクション、現実と見分けがつかないCG、大金を投じたキャスト、といった作品は、どれを見ても同じように感じられてしまう。年をとったせいなのか、外国のなんでもない日常をたんたんと描く映画が好みになってきて、そういう意味ではこの作品はぴったりだった。

考古学者だった祖父の部屋、日本のそれとは微妙に違うケンタッキーの店、主人公がアメリカ各地をめぐる時に使うボロボロのワーゲンバス、などが印象的で、何も事件が起きない映画だけれど、最後まであきずに見ることができた。

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