蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

マネーボール(映画)

2012年05月30日 | 映画の感想
マネーボール

大リーグ・アスレチックスのGMビリーは、かつてトップレベルのドラフトでメッツに入ったが選手としては活躍できずに終わる。自身の経験から在来のスカウト手法に疑問を持ち、自らのチームではサイバーメトクスを駆使して編成を行う。

当然、チームの監督(フィリップ・シーモア・ホフマンがとても好演。この人「ダウト」の牧師役だったと思うけど、その時もよかったなあ)やスカウト達、昔からのスタッフは猛反対。

試合でもなかなか結果が出ず、思惑通りに行かないチーム運営にビリー(ブラッドピッド)は、短気な性格からモノに当たりまくるのだが、この手のシーンが少しずつ趣向を変えて繰り返されるのが面白かった。(ビリーが短気なのは事実らしく、この性癖からナマで自身のチームの試合を見ようとしないという)

映画の中では、サイバーメトリクスの説明がほとんど出てこないので、野球に詳しくない人や原作を読んでない人には、ビリーの策のどこが革新的なのかさっぱりわからないとは思うが、この映画委のテーマは、過去を全否定して「改革」に挑むリーダーと、なじみの過去を懐かしむ現状肯定派のあつれきを面白おかしく描くことのようなので、細かい説明はどうでもよかったのだろう。
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