蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

象の背中

2010年02月04日 | 映画の感想
象の背中

役所広司さん主演というので随分前に録画して、そのあと忘れていたのだが、正月に見てみた。

主人公(役所)は、マンションデベロッパーの開発部長。念願の大型プロジェクトの着工が近づいている。
美しく家事堪能な妻、父親に従順な息子と娘、邸宅風の広い自宅に加え、結婚を迫ったりしない物分りのいい愛人までいる。

で、この主人公が末期ガンに冒されたのをきっかけに、昔の友人や迷惑をかけた人を訪ね歩くという話。

入院した病室は一流ホテルのスイート並で一泊10万円くらいしそう。
愛人が病室に尋ねてきても奥さんは怒ったりせず静かに席をはずしたりする。

ありえね~というストーリーなんだけど、この映画は、死を間近にした人にとっての実現不可能な「夢」を夢物語として描いたものなのだろう。
コメント
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