蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

地中海

2006年10月07日 | 本の感想
地中海(樺山紘一 岩波新書)

地中海沿岸の国々の歴史を12人の人物を通して語る。12人というのが、史学者、科学者、聖者、哲学者、予言者、画家の二人づつをペアにしたもの。

文章の流れが素直でなくて、読みづらかったが、聖者(聖アントニウスと聖ヒエロニムス)の項目と画家(カナレットとピラネージ(ともにイタリアの画家))の項目が興味深い。それぞれ、今に伝わる聖者の肖像画はどうしてこの二人が多いのか、外国人がイタリアを舞台にした映画を撮る時なぜローマとベネチアが舞台となることが多いのか、といった謎解きが面白かった。
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