蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

何度も見る夢

2006年09月06日 | Weblog
同じ内容の夢を何度も見るというのは、映画や物語でもよく見かけますし、エッセイでも時々テーマになっていたりするので、多くの人が経験していることなのだと思います。

私が繰り返し見る夢は、次の二つです。

①大学のある授業の単位が取得できず、卒業が危うくなってあせる夢

②海外旅行にでかけようと空港に来たのに、パスポートを自宅に忘れてきてしまう夢

①については、何度も夢に出てくる原因ははっきりしています。私は法学部だったのですが、債権法という科目の試験が3年次にあり、これが「不可」となってしまったので、4年次に再履修して試験を受けることになりました。この他の科目についてはすべて卒業の条件を満たしていたのですが、債権法はいわゆる必修科目であったために単位がとれないとそれだけで卒業できなくなってしまうのでした。
しかも運悪く4年次の担当教授は厳しいことで有名な人。
大学にはいって初めて真剣に法律の勉強をし、試験も自分ではできたと思っていたのですが・・・
「もしかして名前を書き忘れたのではないか」とか「事務の転記ミスで不可になったりしないか」など、ありそうもないことが起こりそうな気がして不安に苦しんだ経験がありました。これが夢の原因でしょう。
(ちなみに4年次の債権法はなんとか単位をもらえました。ただ、私自身は「優」だと思っていたのに実際の成績は「良」でしたが)

しかし、②については、悪夢と同じ内容の経験はありません。頻繁で海外に行ったことがあるわけではありませんし、数少ない海外旅行の出発時にパスポートを忘れたこともありません。
私が始めて海外に行ったのは27歳の時で、初めてなのに社用で同行者はなく、ロンドンまで一人きりという心細い状況でした。しかも飛行機に乗るのもこの時が初体験。戦前の話ではありません。平成になったばかりの頃の話です。海外にも飛行機にも非常にオクテだったわけで、「とにかくパスポートと帰りのチケットだけはなくしてはいかん」という強い思い込みにとらわれていました。これが悪夢②の原因でしょうか。

しかし、油断大敵、最近、②に近い状況に陥ってしまいました。ここ数年海外とは縁のない仕事をしていたのですが、突然、香港に出張しなければならなくなりました。あわててパスポートを引き出しの奥から引っ張りだしてみると、何と10年の有効期限が先月で切れていたのです。出張日程は3日先・・・。仕方なく替りの人に行ってもらうことになってしまったのでした。ああはずかし。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする